霞ヶ浦環境科学センターイベントin2014    霞ヶ浦自然観察会 第1回 
スプリングエフェメラルで春を満悦(つくば市小田 宝篋山)

日程:2014419日 (土)

霞ヶ浦野外講座 2012/04/11霞ヶ浦環境科学センター第1回 太郎コブシと田土部堰 宝篋山の草花

 

 
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) ケシ科                右:スプリングエフェメラル「春の妖精」
スミレの方言、スミレを太郎坊と言い、これを次郎坊と呼ぶ地方があるなどの説がある。
ムラサキケマン、キケマン、エンゴサク、ヤマエンゴサク、エゾエンゴサクの仲間

スプリングエフェメラルSpring ephemeral)は「春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称」、春植物ともいう。「春の妖精」とも呼ばれる。身近な植物で、カタクリ、ムラサキケマン、キクザキイチゲ、ニリンソウなど、今日の宝篋山で、春の妖精が幾つ見つかるか楽しみです!

霞ヶ浦環境科学センターイベント:霞ヶ浦自然観察会 第1
2014
419日 (土)
内容: スプリングエフェメラルで春を満悦
場所:つくば市小田 宝篋山
 
徒歩:14,977

 
宝篋山 ハイキング日和駐車場は満杯

 
左:植物観察には最高の天気(気温は寒く3月始めくらい)          右:宝篋山はコナラが多い、山桜は少ない!


スズメノエンドウ(雀野豌豆) マメ科
スズメノエンドウの豆果は軟毛があるのが特徴で、豆果の中の種子は普通2個入っています

 
左:カラスノエンドウ(烏野豌豆)マメ科         右:カスマグサ(かす間草)マメ科
カラスノエンドウは豆果の中の種子は510個入っています。
カスマグサの豆果は毛がないのが特徴です。豆果の中の種子の数は普通4個です。

 
左:キランソウ(金瘡小草) シソ科       右:クサボケ(草木瓜) バラ科
キランソウの別名は道端で地面に蓋をするようにへばりついている様子と、
万病の薬草となる事から、地獄に蓋をしてしまうと言う意味でジゴクノカマノフタの名が有る、
ツクバキンモンソウ、ジュウニヒトエが同じ仲間。
クサボケに似たボケはボケは高さが2mほどと2倍以上高く、
花もひとまわり大きいことで区別できます。

 
左:ウスジロタンポポ(タンポポの仲間)        右:ムラサキサギゴケ(紫鷺苔) ゴマノハグサ科
先生はウスジロタンポポと説明、ウスジロカントウタンポポと呼ぶ人もいるらしい、
シロバナタンポポ(白花蒲公英)は散歩道でも時々目に触れる。
ムラサキサギゴケと似て白花を咲かせるのはサギゴケと言う、
トキワハゼと良く似るのが必要、トキワハゼは背が高く、地面を這わない

 
左:ノミノフスマ(蚤の衾) ナデシコ科   右:コメツブツメクサ(米粒詰草) マメ科
ノミノツヅリはノミノフスマに似ているが、こちらの花びらは2つに分かれない。
コメツブツメクサに似るコメツブウマゴヤシ、コメツブツメクサは草丈が低く、撮影に苦労、
コメツブウマゴヤシは腰をかがめるだけで横から撮れます。

 
左:アゼスゲ(畦菅) カヤツリグサ科?         右:ゼンマイ(薇)ゼンマイ科

  
ツルグミ(蔓茱萸) グミ科
名前のようにつる性の常緑低木。実が赤く熟すのは初夏の頃。葉の裏は白い!

 
左:スズメノヤリ(雀の槍) イグサ科        右:オクマワラビ オシダ科
オクマワラビは基部には広披針形〜線形の黒褐色の鱗片を密生する、
これが熊の毛、胞子嚢群(ソーラス)は葉身の中部〜上部につき、裂片中脈の両側に並び、
支脈上に1個ずつつく。苞膜は腎円形。
クマワラビに似るが、クマワラビのように胞子嚢群がついた羽片が縮れることはない。

 
左:ミツデウラボシ(三手裏星) ウラボシ科          右:ムラサキケマン(紫華鬘) ケシ科
ミツデウラボシは葉の裏側に大きな胞子嚢があることから、これを星にたとえ、
葉が3枚あることから、しかし葉は3枚だけでなく、1〜5葉とさまざまな形がある。

 

 

左:トラノオシダ(虎の尾羊歯)チャセンシダ科              右:スミレ(菫) スミレ科 
チャセンシダがトラノオシダに似るがトラノオシダは中軸が緑色、チャセンシダは黒紫色

 

 
左:セキショウ(石菖) サトイモ科       右:ツボスミレ(坪菫) スミレ科
ツボスミレは別名:ニョイスミレ(如意菫)
別名のニョイスミレは葉の形が坊さんの持つ如意に似ているから。

 
左:ミツバアケビ(三葉木通、三葉通草)       アケビ科 右:マメヅタ(豆蔦) ウラボシ科
マメツダは丸い栄養葉と細長くてへら形の立ち上がった胞子葉がある、
どちらも厚みがある、ソーラスは線形で中肋の両側に1列につくが、熟すと葉身一面に広がる。

 

 
左:サネカズラ(実葛) マツブサ科       右:カンスゲ(寒菅)カヤツリグサ科
サネカズラはビナンカズラとも呼ばれ、
昔武士などが整髪用に用いたもので、「美男葛」で、これを用いると、
「美男」になるという意味から呼ばれた。
カンスゲは触るとゴワゴワする。

 

 
左:フイリタチツボスミレ(斑入り立坪菫)スミレ科        右:ミツバツチグリ(三葉土栗) バラ科

フイリタチツボスミレは葉に斑が入り、よく目立つ。
ミツバツチグリは3枚の葉が特徴である以外は、 キジムシロ、ヘビイチゴ  

と区別は難しい、日当たりのいい場所につるを伸ばして群生する。

 
左:ウワミズザクラ(上溝桜) バラ科   右:ホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科
ホウチャクソウは上部で2分岐する、花は枝の先に13個ついて垂れ下がる。
果実は球形で、熟すと黒くなる。花期は45

  
ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)ユリ科
葉は互生して長さ6a〜10aの長楕円形〜卵状楕円形で先端は尖り、葉の裏は粉白色を帯びる。
花柄は葉腋から下垂して2個〜4個に枝分かれし、先端に白色の筒状花を垂れ下げてつける、
葉腋から葉の裏に隠れるように垂れ下がる筒状花は、葉の両側に振り分けてつけ、
これがミヤマナルコユリの大きな特徴となる、花被片は合着し先はわずかに開き浅い切れ込みが入る。
果実は液果で直径約1aの球形で黒紫色に熟す。

 
左:チゴユリ (稚児百合の花)ユリ科       右:シシガシラ(獅子頭) シシガシラ科

 
左:イノデ(猪手)オシダ科               右:ホソバカナワラビ(細葉金蕨)オシダ科

 
左:ツクバトリカブト(筑波鳥兜)キンポウゲ科       右:ジュウモンジシダ(十文字羊歯)オシダ科
ツクバトリカブトは本州の東北地方南部から中部地方にかけて分布し、
山地の草原や林の縁などに生える、
名の由来は、筑波山で発見されたことによる。
葉が3全裂し、これが本種の特徴である、開花時期は8月から10月で、
宝篋山の純平歩道に多く生えます。

 
左:タニギキョウ(谷桔梗) キキョウ科    右:ユリワサビ(百合山葵) アブラナ科

 
左:ツタウルシ(蔦漆) ウルシ科 右:イタビカズラ(いたび葛)クワ科
ツタウルシはツルやツタの姿をしていても、れっきとした漆の仲間、かぶれには要注意で、
おそらく、宝篋山では
ジャケツイバラ(蛇結茨 マメ科)がバッサリ切られる山、
ツタウルシ、フジ、ツルアジサイなど、大きく育つ自然環境は有っても、
外的に切られてしまう、あの美しい紅葉は期待できない!
イタビカズラの樹皮は黒褐色、本年枝は褐色で伏毛がある。枝や葉を折ると白い乳液がでる。
よく分枝し、枝から気根をだして他物にはりついて延びる。
写真の様に葉は互生、全縁、先端は尾状に長くとがり、基部は円形。
質は厚くて両面とも無毛。裏面は粉白色で、葉脈が浮きでて目立つ。
葉柄は暗褐色、短毛が密生する。
葉腋または葉痕の腋に球形の花のうを1〜2個つける。雌雄異株。
イタビカズラの花や実も宝篋山では見ていない!

 
左:イズセンリョウ(伊豆千両)ヤブコウジ科         右:ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科

 
左:オオキジノオ(大雉の尾)キジノオシダ科     右:ツクバキンモンソウ(筑波金紋草) シソ科

 
左:ミヤマシキミ(深山櫁)ミカン科    右:サルトリイバラ(猿捕茨) ユリ科

 
左:ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科      右:ネコノメソウ(猫の目草)ユキノシタ科

 
左:ウバユリ(姥百合)ユリ科               右:ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) ケシ科


植物観察足で稼ぐ! 

宝篋山小田休憩所から常願寺コースに入り、沢の小道に入り、くずしろの滝付近で昼食、純平歩道を登り、極楽寺コース出合、極楽寺コースを下った、今日は福田先生の「足で稼ぐ植物観察」に少しは近づいた感じだがまだまだ!

上記以外で見つけた植物:アオキ、アカメガシワ、イヌガヤ、ウグイスカグラ、ウラジロ、キヅタ、キバナアキギリ、クサイチゴ、クロモジ、コウヤボウキ、コゴメウツギ、コバノガマズミ、シュンラン、シロダモ、シラカシ、ナガバジャノヒゲ、ニガイチゴ、ニワトコ、ネズミサシ、ハリキリ、ヒサカキ、フユイチゴ、ベニシダ、マルバスミレ、モミジイチゴ、ヤブコウジ、ヤブツバキ、ヤマウコギ、ヤマツツジ、リョウメンシダ

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オドリコソウ(踊り子草) シソ科                  

 

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