箱根フリーパス「新宿駅から」        仙石原草原のススキをもとめて 
 
乙女峠(標高1005b)丸岳(標高1094b)長尾峠

 

日程 2006108日 (日)快晴


丸岳と長尾峠間の展望台から

 

コース

小田急線新宿駅6:01=(小田急線)⇒本厚木駅6:50=(小田急線)⇒秦野駅7:10=(小田急線)⇒7:30小田原駅7:37=(小田急線)⇒7:53箱根湯本駅8:30=(箱根登山バス)⇒9:00乙女峠バス停9:05―(0:20)→中間点標高575b9:25―(0:15)→9:40乙女峠9:45―(0:15)→ピーク10:10―(0:10)→10:20展望台(下り手前、登山道から数メb)―(0:05)→鞍部10:25―(0:05)→10:30丸岳10:40―(0:10)→10:50展望台(やくら)11:05―(0:15)→長尾峠三差路11:20―(0:02)→11:22長尾峠トンネル:見晴停11:25―(0:10)→杉林11:35―(0:05)→仙石原70分・湖尻水門50分・長尾峠15分地点11:40―()→長尾峠登り口:仙石原60分・湖尻水門40分・長尾峠30分地点11:55―(数10b)→自然探勝歩道とサイクリング道分岐11:55―(0:05)→反対の分岐側(石畳が上に続いている)12:00―(0:05)→別荘の先を右折12:05―(0:30)→県道12:35―(0:20)→12:55湿生花園13:50―(0:10)→14:00仙石バス停14:05=(箱根登山バス)⇒14:20仙石原高原バス停:仙石原高原14:30=(箱根登山バス)⇒14:40桃原台港15:00=(箱根海賊船)⇒15:50元箱根港16:10=(箱根登山バス)⇒17:25小田原駅バス停17:45=(小田急線)⇒新宿へ

 

 秋の箱根と言えば「仙石原のススキ」であり。神奈川県の景勝50選にも「秋の仙石原高原:台ガ岳の北斜面一帯を埋め尽くすススキ」「長尾峠:富士山、芦ノ湖、そして仙石原眺望抜群」「大涌谷:硫黄のにおいが立ちこめる火山の噴煙」が選ばれている。

 常磐線天王台駅4:39初(取手駅始発)に乗る、日暮里から山手線内回りで新宿、小田急線新宿駅6:01、小田原駅に7:30着、箱根湯本駅行き7:37発に乗換え、箱根湯本駅7:53着。

 箱根湯本駅からは箱根登山鉄道8:00発に乗ると強羅駅に8:34着という方法もあるが、箱根登山バス8:30発(御殿場行き、8:45発は乙女峠まで)に乗れば仙石・乙女峠に直接行ける。尚:仙石までなら便数も多く8時台だけで5

 箱根湯本バス停定刻8:3020人ほど乗り込む、この連休を利用して関西から観光に来た二人の女性が同席、仙石原のススキ、金時山等には興味なし、でもススキは残念がっていた、関東以外から観光にくる人達は意外と仙石原のススキを知らないようです、小田急で盛んに案内しているのに。

仙石、金時登山口、乙女口で数人が降りる、乙女峠バス停(乙女トンネルを抜けて直ぐ)終点御殿場までの二人の女性を残し全員降りる。

金時山登山者を富士山が出迎えてくれる、バスはふじみ茶屋側の道路に停まる。


ふじみ茶屋前から 人気の富士山展望スポット

 以前(19991122日)の時はふじみ茶屋の横にも登山口が有ったようでしたが今は乙女トンネル方向に向かって左側(道路の反対側)だけとのこと、但し、ふじみ茶屋の横の登山道入口はある、最近の地図にも示されている。
 
そして前回車を停めたその登山口の広場に有った駐車場は閉鎖され車は停められない。杉林が大木になって、展望は前回に比べ悪くなっている、確か前回は乙女峠手前で愛鷹山も見えて思いが有る。

富士山の姿は杉林の向こうで良く見えません。中間点を過ぎると涸れ沢を横切る、この辺りは明るいが、後は樹林帯の中で薄暗い。

良く手入れされた登山道、最後はキツイが富士山(乙女峠の手前に登山道から離れササの斜面から良く見える)の見えだすと直ぐに茶屋のある乙女峠に到着する。「やぐら」が立てられ富士山展望台になっている、茶店から金時山方向に大きなベンチ、ここからの箱根方面の展望は良かったが、林が伸び放題で歓声を上げるほどではなくなった。


乙女峠から箱根の山

神山(標高1438b)・早雲山(標高1244b)の中腹には大涌谷が噴煙を上げ、手前の台ヶ岳(標高1045b)裾野に仙石原のススキの名所が大きく広がっている。

金時山への登山者と別れ、茶店で乙女口からの登山道を左に見て、ちょっと荒れ気味の登山道に取り付く、ササが背の高さまであり、雨上がりや朝露だと濡れるところだ、直ぐに刈り込まれた登山道になって、水平道に変わる、男性がスピードを上げ抜いて行く、長尾峠、湖尻峠より先の箱根峠まで歩くのだろうか、今日は快晴、歩いて見たい箱根外輪山であるが今回は仙石原のススキの観賞が目的。

傾斜が大きくなって、山頂の外輪に薄い雪を乗せた富士山が大きく見えるようになってくる、10:10小さなピークへ到着、しばらく平坦、富士山の良く見えるポイントを探して進むと、登山道から数b入る林に入ると富士山全景が見えるスポットがある。

この先で初めて大きく下る、左前方に芦ノ湖が木々の間見え、左眼下には千石原のススキが砂原のように輝いて見える。

小さな鞍部を過ぎると丸太の階段、大きな無線中継アンテナが見え、富士山の姿を振り返りながら登り切ると丸岳に到着。


眼下に広がる箱根

素晴らしい展望、ゴルフ場、芦ノ湖、神山と駒ケ岳、そして箱根峠の奥に伊豆の山々も遠望、日本晴れである。


ササに入り込み富士山撮影

 一方、富士山であるが、山頂から長い裾野が愛鷹山へと続き見事だ、乙女峠からの富士山展望も良いがここの展望は数段、いやもっと上級ランクです。奥に見えるのは南アルプス。


秋を代表する:草花が咲き誇る 丸岳から長尾峠への下り

 丸岳には、ご夫婦のみ、邪魔をしないようにそっと長尾峠に下る、富士山はここから見えなくなりますが、箱根の大展望と正面に優雅な愛鷹山が美しい。足元には秋を代表するノコンギク、アザミ、アキノキリンソウと咲き誇る。

 しばらく急な登山道を下ると富士山展望台が現れる。


展望台(丸岳と長尾峠中間) 秋晴れ富士山が美しい

 展望台に登っての富士山展望は素晴らしい、展望台の足元にススキ、富士山とススキの撮影。ここまで林道が上がってきていました。車の跡もある。長尾峠方向から若いカップルが登って来て、富士山の姿に歓喜。

 登山道はここから急にヤブ、ササに覆われ歩き難い、大きなハチ、見ると数株のトリカブト、このハチこの数株をどこから見つけ飛んできたのか。

急坂を下って行くと、ハコネダケに囲まれた長尾峠道標、千石原から登って来た三島の5,6名の団体と、湖尻峠からの親子四人の家族に出会う、三差路。三島の人達は湖尻峠へ、家族と私は仙石原へ下る。

登山道は驚くほど密林のハコネダケトンネルが続き、数回曲がると急坂が終わって茶店:見晴停に飛出る、どこから来られたのかほぼ満席で数十人が食事中。

箱根の展望は素晴らしいが、富士山は長尾トンネルを抜けないと見えない、茶店の横、下って来た登山道とは反対に仙石原への登山道の石段、ちょっと荒れている石段、ヤブだが数分下れば杉林、歩きやすくなってくるが展望は時々左上に見える丸岳の稜線だけ。

どんどん下る、数人のグループ、ご家族、ご夫婦と三組の登山者が長尾峠に登って行くだけで静かな登山道は湖尻・仙石原の分岐まで続く、展望は無い。ここはゴルフ場の上部で林道のような遊歩道が続く。ゴルフ場でプレイする人の声が聞こえる、箱根カントリ鞍部、大箱根カントリ鞍部、仙石ゴルフコースと並んでいる。

一人の身軽な男性(住いが仙石原)、彼に道を尋ねる、一度別れたが直ぐに追いついて、道案内を引き受けてくれた。近くのゴルフ場で仕事をされ現在引退、今は時間を取って散歩をしているそうです、散歩といっても往復約2時間(ここから仙石原までは約1時間である)。

仙石原から湖尻まで遊歩する人達に出会う、ほぼ水平に歩けるコースで人気が有ると言う。

早川(箱根町を流れ小田原で相模湾に流れ出す)に出会う、橋の上から美しい金時山、そして今日歩いた稜線が一望、橋を渡り大きく右折、ほとんど平に道、石畳の道、まもなく民家が現れると、人が急に多くなってくる、彼の案内ではススキ見学の観光客とのこと、こんなに多い人と車は初めてという。

一度道路に出て、まず湿生花園を案内してもらう、入口には大きな駐車場、彼とはここでお別れする。

湿生花園、ススキを見学に来た人もここは立寄る、入場料700円、1011月の見頃は私の知っているだけでも「リンドウ、トリカブト、ススキ、ノコンギク、サラシナショウマ」、特にサラシナショウマが見頃でした。


湿生花園から金時山

 湿生花園、ノンビリ歩いて約1地時間、次々と園内に湿原・川・湖沼に生育する植物が現れ充分楽しめる、疲れたら立止まって展望を楽しむと良いですね、池もあって景観も満足。

 コースでは最後だが、ススキの原を周遊する、広い湿原を歩くのでとても気持ちが良い、ススキの原もここから望める。

 湿生花園から仙石バス停、徒歩約10分、国道138号に出て交差点のバス停、手前は箱根湯本行き、反対が仙石原高原経由湖尻行き、朝から渋滞で2時間半遅れのバスが時刻表に関係なくやってくる、道路は車の列、湿生花園は通らず、箱根美術館前を通り仙石原に向う、この時間湯本に向う道は大渋滞、仙石原高原方向は空いてきたらしい、左右ススキの大群落、凄い、仙石原高原で降りる、バス停から数10b戻りススキの名所へ入ってみる、適当な風が吹き美しい。


秋日に光るススキの斜面

 先ほど乗ったバスの運転手さん「朝6時頃、露が穂に付き日が差込キラキラ光る頃が一番」、「そのころバスは運行?」と訪ねると、「回送する時間でノンビリ楽しめる」とのこと。手軽に写せるデジカメ、ちょっと待って、ススキは美女が良く似合う、二人の女性を見ていると何も考えないで写しているので、カメラを取り上げて「ちょっと写す前に、考えて」と言いながら二人をちょっとススキの中に入れ写してあげる、美女を写すにはススキに溶け込ませて、小田急線の観光ページ以上の映像が得られます。次回は露の付く時間帯を狙いたい。


金時山とススキ

  ススキは秋晴れが良く似合う、秋晴れにはススキが良く似合う、金時山は何時も見事、雲を見つけるのに苦労する快晴。先を急ぐので仙石高原バス停に戻る、運良くバスが停車している、バスは標高を上げる、富士山の姿が見えてくる。

  予定では湖尻から箱根ロープウェイに乗る予定、現在、桃原台から大涌谷間は工事中でバスの振替、ところが振替バスだと大涌谷まで2時間と言う、海賊船に乗って元箱根に向って方が無難と案内人、大涌谷から金時山と富士山の展望は今回は断念。

  5:00発の20分前数十人の列、5分前長蛇の列、でも手前のバス停辺り迄並んでも充分乗れる海賊船。途中箱根町に寄って元箱根港約40分の船旅、箱根町に着く手前から元箱根港の間で富士山は見える、特に元箱根港に入港する辺りが美しい。


元箱根港入港直前 芦ノ湖と富士山

 船旅、箱根の山々、三国山の外輪山、箱根峠方向と見事で、アッと言う間の40分でした。

 渋滞を避け都心に早く戻るには、元箱根からバス、小涌谷で降り電車に乗るのが良いとのこと、発車寸前のバス満席、20分後16:10湯本経由小田原行きを待つ、「渋滞すると湯本まで30分のところ6時間、箱根駅伝の時は10時間、バスはいくら待っても料金変わらず。。」と観光案内。元箱根を定刻に出発、元箱根に向う車は動かない、左の杉並木を遊歩する人が一番箱根を楽しんでいるようにみえる。

箱根町、ぎゅうぎゅう詰め、箱根新道で畑宿、渋滞は予想以下ほぼ定刻に湯本駅へ、小田急線湯本駅のホーム込んでいる、乗客数人残ったバスで小田原駅までノンビリ 17:25着。小田原駅で軽食(駅弁)しガラガラの電車に乗ったのは17:45

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