東日本大震災後復元され北茨城市の六角堂に行って見た |
六角堂 こんな断崖絶壁に置かれている。 |
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1905(明治38)年に岡倉天心が自ら設計したもので、「観瀾亭」ともいわれ、杜甫の草堂、仏堂、茶室を兼ね備え、朱塗りの外壁と屋根に宝珠を装った六角形の建物です。五浦海岸の茨城大学五浦美術文化研究所内にあり、天心が読書と思索にふけった場所といわれています。緑の松林を背後に、前には太平洋の白波が砕け散るその雄大な姿は、訪れる人々に感銘を与えています。 近くには天心記念美術館があり、ゆかりの人々の作品が鑑賞できます。 *東日本大震災により流失しましたが、このたび創建当時の姿に再建し、平成24年4月28日から一般公開が再開。
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今日は秋晴れ、孫と娘、家内の4人で北茨城市の六角堂に行って見た、東日本大震災(2011/3/11)後復元され、今年の観月会が行われていた。ハマギクは満開見頃で美しい青々とした芝生の中で美しい姿を見せてくれた。天心の暮らしていた風景が復活されている。 観月会は2002年9月に始まり、今回が10回目、昨年は地震後で中段してそうです。昨日20日は「岡倉天心の愛した西洋音楽」コンサート、今日21日は天心邸茶会と偶然に訪問でき、茶を楽しむ家内にとって良き思い出になった。 ここの大型の菊ハマギクに出会え、私達は大満足。地震にも負けず、これからも六角堂を見守り飾り続けて欲しいハマギク!
左:ここからは断崖は見えないが、天心遺跡のシンボル、茶屋の役割、六角堂は中国、インド、日本、アジアの伝統思想が、 ひとつの建築物全体で表現している。 右:ハマギク 浜菊 キク科 多年草。Nipponanthemum nipponicum 属名にも種小名にもニッポンの名が付くのは動植物ではハマギクと朱鷺だけであるらしい、 ハマギクは日本の固有種で、園芸栽培も古くは江戸時代初期の文献花壇綱目にも登場する。 勿論茶花にも人気である。 葉柄がなく、肉厚の葉が特徴。 ツワブキと同様に海岸沿いに咲くのだが、ハマギクはツワブキとは反対の北方に分布する。 狭い石段を下る、岩壁にハマギクは咲き誇る、地震で崩れ落ちた株も多いのだろう、原産地は青森から茨城の太平洋海岸、花期は9〜10月、六角堂のハマギクが見頃の時期に合わせ観月会を開催しているかの様に見事でした。
左:岩壁に住むカニ、地震に負けず無数の群れ!あっと言う間に岩の下に地震のときは? 右:ハマギク、荒海がよく似合う! ハマギクは関東北部(茨城県)から東北地方の太平洋側に分布、六角堂が近づくと道端に普通に咲く、太平洋の潮風をまともにうけてもこの時期に必ず咲く白い花をつける。自生地を訪れて浜の菊観賞、ダルマギクは日本海側と九州、こちらは達磨さんの様だと言う。
常緑または半落葉、枯れたような木に立派な葉を付け、マーガレットを大きくしたような白い花を咲かせ優雅で可愛らしい。 茨城の海 今日は静かな太平洋
左:ヤブコウジ(藪柑子)ヤブコウジ科 右:ミツデウラボシ(三出裏星)ウラボシ科 乾いた崖や石垣に生える。葉柄は長く、下部で暗褐色、基部に披針形の淡褐色の鱗片がつく。 葉は披針形〜三角状卵形の単葉〜単葉3裂葉。 光沢のない黄緑色〜緑色の紙質で、葉裏は白っぽく、主側脈が目立つ。 ソーラスは円形で、中肋と辺縁の中間に並んでつく。 六角堂に入ると、短い下り坂の斜面にヤブコウジがひっそり生えている、果実は熟し直前で可愛くルビーのようです。センリョウ、マンリョウとあり、十両がこのヤブコウジ。この実が茶室に飾られる。
左:石碑「亜細亜ハ一なり」 アジアの平和を祈りたい!今こそ大事なテーマだ! 右:センボンヤリ(千本槍)キク科 秋の閉鎖花を槍に見立てている、別名はムラサキボタン、多年草。 葉は根元に集まってロゼット状、春と秋の花が有って今は秋の花、先端の花は閉鎖花、従って今日は開花に出合えません。 解りますか、タンポポのような花で開いていません。 閉鎖花はスミレ、ホトケノザ、センボンヤリ、キッコウハグマ、フタリシズカ、ツリフネソウ、ミヤマカタバミ、キキョウソウなどだそうです。 実際にキッコウハグマが筑波山に生えますが咲いた花がなかなか見つかりません。 今日の六角堂、天心遺跡は9:00〜17:00、入場料300円中学生以下無料。正門を入り、天心記念館、天心邸、六角堂を一周、短い距離ですが、今日は茶会に参加、ハマギク観賞の時間も十分とって私達が門を出る頃には大型観光バスも到着して、ここの人気は高いようです。 国道6号を南下し、磯原温泉の海岸に立寄って昼食。皆でここ好きなインスタントラーメン、こんな時登山道具が活躍、今年最後の真夏日、ここ磯原温泉は孫が「泳ぎたい」という暑さだ!
左:クコ(枸杞)ナス科 中央・右:ハマゴウ(浜栲)クマツヅラ科 海岸生の低木。幹は地下茎となって砂中または表面を長く横走し、枝は直立して高さ20〜50センチメートル。 花期は過ぎている、果実は球形でスックト上を向いて面白い。
左:マツヨイグサ(待宵草)アカバナ科 越年草。7〜8月の夕方、葉腋に鮮黄色花を1個開き、翌朝しぼんで黄赤色となる。 ハマニガナも黄色、同じ大きさで砂浜を飾るが、ハマニガナの方が砂場に強い! 右:ハマニガナ(浜苦菜)キク科 多年草。柔らかく肉質で白い地下茎が長く砂中をはう。 互生する葉が砂上に出て、一列に並ぶ。葉は厚く、深く3〜5裂し、イチョウの葉に似るので、別名ハマイチョウともいう。 茎や葉を切ると、白い乳液が出る。熱い砂の中で咲き続ける、花期は5〜7月、今は10月ですが浜を飾る。
左:ハマネナシカズラ(浜根無葛)ネナシカズラ科 1年生寄生植物 ハマゴウによく寄生、短い花序で白い花、奇妙です。 ネナシカズラ、アメリカネナシカズラと有って、加波山で見たネナシカズラにはビックリ、探しても探しても根も葉も無い。 ハマネナシカズラのカワラヨモギに寄生、加波山ではヨモギでしたが! 右:ツワブキ(石蕗、艶蕗)キク科 多年草。ハマギクはツワブキとは反対の北方に分布するそうで、ツワブキは本州の暖地から九州・沖縄に分布。 厚みのあるフキのような丸い葉っぱを出します。葉の表面には光沢があり美しく、 日陰でもよく育つので古くから庭園の下草として利用されてきました。 晩秋に花茎を伸ばして一重の黄色い花を数輪〜10輪程度咲かせます。 花後はタンポポのような綿毛ができて風が吹くとタネが飛ぶ。 ツワブキは太平洋側は福島県、日本海側では石川県以南、沖縄まで自生、海岸岩場、草地、海岸近くの山地、庭にも植えられる。 写真の様に葉は光沢、茎頂に花を咲かせる点はハマギクも同じ、こちらは散房花序、黄色の頭花は美しい、 寒い日が続くがまだまだ咲く続ける。立派な茶花です。
左:磯原温泉の海岸にて、昼食 こんな時は地震は起こらない! 右:太平洋と川の間は磯原町磯原 釣り人の人気スポット!手前が太平洋、奥は花園渓谷から流れ出す川になっている。 磯原から陸前浜街道を走って、高萩市の鵜の岬で浜遊び!
トベラ(扉)トベラ科 海岸の主役のような常緑低木、葉は枝先に密になり、互生、革質で光沢、先はまるい。 果実は球形で、径1.2〜1.6センチメートル、熟すと3裂開し、赤色の種子を裸出する、写真は割れ始め。 名は、節分に、この果実を扉に挟み、魔除けとすることに由来し、別名トビラノキともいう。 海岸に生え一度確認すると忘れない。
左:シャリンバイ(車輪梅)バラ科 常緑低木。東北地方南部以南〜韓国、台湾までの海岸近くに野生する。 ここは栽培されているように多数生えている。 葉が輪生状につくことから車輪になぞらえ、また花がウメに似ることからつけられたという。 このシャリンバイ、花期は過ぎたが、数輪咲いており、ウメの花に似ている。果実は多くついており、やや光沢し黒く熟す。 右:ノブドウ(野葡萄)ブドウ科 つる性落葉低木。葉はブドウやヤマブドウに似ることもあるが、別属であり、特に果実は葉と交互につくなどブドウ類とは異なる。 果実は、熟すと光沢のある青や紫などに色づくが、食べられない。 山野や海岸に自生す、葉と対生して、集散花序、そのまま果実に、白・紫・青と次第に変わる、 青くなるにしたかって熟す、虫えいとなり食べられない。自然の宝石は茶室に良く似合う。
左:マルバグミ(丸葉茱萸)グミ科 暖地の海岸近くに生え、枝はつる状に伸びる。グミの仲間は皆、葉や枝に銀色の鱗片がつく。 10〜11月に、葉腋に数個の花が束生する。果実は冬を越し、4〜5月に赤く熟す。甘く食べられる。 右:ハマヒサカキ(浜姫榊)バキ科 海岸林に一般的な小高木で、風当たりの強い海岸林の一つである。 名前も海岸のヒサカキの意味である。潮風や乾燥に強いことから街路樹として用いられることがある。 ヒサカキのような宗教的な利用はなされないため、知名度はヒサカキより低いようです。 続いて、陸前浜街道、日立バイパスへ移り、地震で無傷の道路!国道245に移り、大甕で国道6号へ、那珂ICで常磐高速、、、混雑!千代田石岡ICで降り、国道6号にて、つくば市へ! |
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