ニッコウキスゲ アヤメ平・尾瀬ヶ原

鳩待峠(標高:1591b)、中原山(標高:1939b)、アヤメ平(標高:1969b)

娘の友人と娘、ニッコウキスゲを観賞

 

日程200579日(土)曇り

コ―ス

 娘が友人を連れてくる、尾瀬に行きたいと言う。今回は鳩待峠からアヤメ平に登って、富士見峠から竜宮十字路に下り、山ノ鼻へ、そして鳩待峠に引返すコースを選択。

つくば市23:40=(車)⇒下館⇒日光金精峠⇒片品村⇒3:40戸倉駐車場4:40=(バス)⇒4:50ゲ=ト待ち5:00=(バス)⇒5:10鳩待峠5:20(0:50)→横田代6:55−(0:40)→中原山7:35―(0:05)→アヤメ平6:40−(0:20)→富士見峠分岐8:10−(0:05)→8:15富士見小屋8:45−(0:01)→富士見峠8:46−(1:45)→竜宮十字路9:35−(尾瀬ヶ原散策)→1340山ノ鼻13:50−(0:50)→1440鳩待峠14:50=(バス)⇒1515戸倉駐車場

 

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左:尾瀬ヶ原 中田代   右:尾瀬のシンボル 710日頃が毎年見頃です

 

今日は娘の友人と娘(現在2児の家族)、私の三人で梅雨の真っ盛り、尾瀬のアヤメ平へ、天候を心配しながら出発、日光いろは坂(国道120号)に入ると小雨、金精峠を越えると止み、上越(新潟県)は晴れだろうか心配、尾瀬の天候は新潟の上越から移ってくる。

日光白根山の登山口:菅沼の茶屋を過ぎ、さらに下ると片品村、鎌田交差点を右折し、国道401号に入ると直ぐに綺麗な橋を渡る、国道401号は大清水へ、戸倉で左折し、水上方面分岐を少し行くと尾瀬戸倉スキー場駐車所に到着(現在は大清水に向かって国道401号より右に広い駐車場が新設されている)。

 

駐車場(1000/日)は10台程で空いている、天候のせいか?トイレと着替え室が建っている、シャトルバス発着所に上ると5,6台の観光バス、今日のシャトルバスは発4:40、満席の9人を運転手さんが集め満席9人で出発(900/人)、この料金は大きな変化は無い。

 

津奈木場で水上片品線と分かれる鳩待峠方面(尾瀬ヶ原土出線)はゲートが夜間閉じられ、今日の開門は5:00、開くまで運転手さんから今日の尾瀬情報を教えてもらう、5:10 鳩待峠に到着。続々バスが到着する。

 

早速、トイレ等の用を済ませ、アヤメ平登山口に取付く、種子落としマット(靴に付着した下界の花の種を落とす)を踏んで行く、アヤメ平は荒廃した湿原を東京電力の力で回復作業に取り組んでおり、最近回復が進み美しいアヤメ平が見ることができるが、本来の姿にはまだまだ戻っていないと言う、私達はこれ以上荒らさないことが必要ですね。

 

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雨に濡れたマイズルソウ

 

20036月に訪れた時は登山口取付き点から悪路だったが、登山道には木道が引かれ、快適。足元にはマイズルソウがぎっしり。木道が切れる所は、昨日の雨でぬかるみが多いが、このコースはジメジメした場所が特徴、木道が切れる所が無くなるとその特徴を知らないで過ぎてしまうので嬉しいですね。ブナ林が美しい、登るに従って針葉樹林が多くなってくる。

 

晴れていれば、時々至仏山が大きく望める所だが、今にも雨が落ちてきそう、足元にはゴゼンタチバナがマイズルソウに変わって現れる。

 

朝食と場所を探すが座れる所が無い、ようやく上下木道が置かれる所になって、片側に腰を下ろす、数組の登山者が抜いて行く、再び歩き出すと。

 

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尾瀬を初めての訪れた彼には気の毒、娘は何度か来ている 「そのうち晴れるよ!」

 

数分で目の前が開け、横田代の下部に到着、横田代には休憩ベンチが置かれている。

 

ワタスゲ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ、ウラジロヨウラクツツジ、コイワカガミと潅木帯内では見られない、花が現れる。

 

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木道とワタスゲ

 

傾斜湿原をゆるやかに登る、コバイケイソウが大きな花をのばし見事。ただ至仏山、笠ガ岳、景観山、燧ケ岳の山々が望めないのが残念。チングルマは残花で多くは実、羽毛状でとても可愛いものです。

 

湿原を登りつめると、木道が背の高い笹に囲まれる手前で、コイワカガミの大きな群落、続いてアカモノ(イワハゼ)釣鐘の白地にピンクの花がギッシリ。今度は両側にベニサラサドウダンの大きな林の間を抜ける、無数の花である。シラビソだろうか枝の先端が人の指先にマニキヤを付けたように光景を見せてくれる。

 

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ベニサラサドウダン 晴れていれば良かったのにネ ここはツツジの紅葉が美しいところ

 

ピークの中ノ原三角点(中野山 標高1968b) 鳩待峠4.1`―富士見峠2.2`地点、ここで少し下って登り返すとアヤメ平(標高1969b)の中心に到着。

展望はガスの中。池塘があり、燧ケ岳と至仏山の眺めが良い所だが濃いガスは切れそうに無い。この辺り荒廃した湿原の回復作業が精力的に行われており、美しさを取り戻している。今日お目当てのキンコウカは数日後開花程の状況です。この辺りのチンクルマは綺麗に咲いて見事です。

 

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雨でもチングルマは微笑んでいる 私達負けず!

 

右が切れ落ちた尾根状の道、片品村の方から吹き上げるガスで小雨、展望抜群の尾根道はガスで数10b先は見えないが、ウラジロヨウラクツツジが咲き誇る、ゆるやかに下ると富士見田代 富士見峠0.2`、アヤメ平0.8`、尾瀬ヶ原4.0`地点 に到着。

 

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静かな富士見田代

 

富士見峠方向に数b進むと左奥に大きな池塘、晴れていれば燧ケ岳の美しいところだ、娘と友人はしばし思いにふけって湖のように大きな池塘の淵に立ちつくす。後にはコバイケイソウの群落が特に美しく目を引き付ける。小雨だが美しい沼は人を引き付ける。

 

登山道に戻って数分下降すると富士見小屋、入口にハクサンチドリが密集。小屋の前には綺麗なトイレ。5,6人の登山グループはコースを悩み結局富士見下に向かって下って行く。小屋の前には白尾山に登る道と下田代へ下る道がある。

 

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富士見小屋の回りに沢山花が咲誇る

 

私達は小屋に入り、トン汁、カレーうどんを注文、どれも主人の手料理で美味しい。アヤメ平で冷えた体に温かいご馳走を補給し、再び元気を取り戻し、小屋を出る。

 

富士見田代の大きな池塘に引返し、ここから4.0`の尾瀬ヶ原に向かう、約2時間。足元にはミツバオウレンが純白で幾つも現れる、ミヤマカタバミは数輪、前回6月の時は雪道だったがすっかり夏道、木道もしっかり置かれているが雨に濡れ滑り易く、何度もしりもち。富士見田代から約40分はゆるやかな下り、竜宮十字路2.4`―富士見峠1.8`地点、5,6人の人がベンチで休憩、この辺りになって天候は回復、木道は乾き歩き易い。

 

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美しいブナが現われると竜宮十字路は近い

 

 竜宮十字路2.1`―富士見峠2.1`地点 長沢ノ頭 急降下が始まる。眼下に尾瀬ヶ原が見え、娘も友人も笑顔、案内人は嬉しい笑顔、小沢の源頭が登山道の左に現れる、大木のブナが現れると尾瀬ヶ原から上って来る登山者に出会う、キツイ登りでアヤメ平から下った方がぐんと楽です。

 

登山道にブナの大木が立つようになれば、右眼下に綺麗な長沢が見える。その沢を渡ればほぼ水平の道、この辺り特にブナ林の美しい所、竜宮十字路まで入るハイカーはここまでは入って来ない、入れば尾瀬の美しさをもっと味わえるのだが。

 

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尾瀬ヶ原中央に飛出るところ

 

橋渡り,6分で尾瀬ヶ原に飛出る、ブナ林から尾瀬ヶ原、尾瀬ヶ原先に大きな至仏山が見え美しい眺めである、アヤメ平の深いガス、下り坂に疲れた体はこの美しさに反応し、体全体が喜びに変わる時である。娘は尾瀬沼には何度も来ているが、ここは二人とも初めて感動である。、

何本もの白樺が尾瀬ヶ原に生え、広大な湿原の光景は彼らに喜びを与える、長い木道が二本、竜宮十字路に延び、左右にはカキツバタ、右奥にニッコウキスゲの大群落が見えると、竜宮十字路

 

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ニッコウキスゲの大群落  カメラマンは他人!

 

 荷物を休憩ベンチに置き、竜宮小屋へ急ぐ、手前に5,6本の白樺、その白樺を中心にニッコウキスゲが咲き誇る、今日咲いた新鮮な花びらが多く一番美しい日である(ニッコウキスゲは、今日咲いた花は一日で終わる、そのしぼんだ花が無い)。

 

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白樺を中心にニッコウキスゲが咲誇る

 

竜宮小屋から下田代へ、沼尻川を渡って下田代に入ると、トキソウ、サワラン(アサヒラン)が多い、シロバナノクモマニガナも咲いている、この先は下田代十字路だが、二人の待つ竜宮十字路に引返し、インスタントラーメンを作ってのんびり。

 

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中田代のニッコウキスゲ 一日の命

 

中田代のニッコウキスゲも見事だ、下田代・中田代・上田代で一番大きな群落だろう。池塘が多く、川が流れ、尾瀬ヶ原の中心は人の心を引きつけ、足を停める。

 

続いて上田代、池塘にヒツジクサ、「可愛いネ」と、声を思わず上げる人々、「午前中は開いていなかったのに!」、「だからヒツジクサ、なんですよ!」と教えてあげる、しっかりメモ帳に記入する人、この女性も可愛い人でしたよ。

 

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その可愛い ヒツジクサ 午後開く花

 

 どんどんと人が増えてくる、牛首。ここまで来て山ノ鼻に戻る人も多い、前方に雄大な至仏山、振向くと燧ケ岳

 

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ニッコウキスゲと至仏山 上田代 晴れた日に焼けて!また快晴のとき来ようね!

 

 ニッコウキスゲ、タテヤマリンドウ、葉の綺麗なハクサンタイゲキ、ウラジロヨウラクツツジ、キンコウカ(蕾)、トキソウ、サワラン、ヒツジグサ、モウセンゴケ、ヒメシャクナガ、ミツガシワ(ちょっと遅い)、コバイケイソウ、カラマツソウ、クモマニガナ、レンゲツツツジ、カキツバタが次々と現れ、山ノ鼻に到着。

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花・花・・・と続く

 

国民宿舎尾瀬ロッジの庭先で休憩、最後の3.3`、約1時間、鳩待峠へ、川上川を渡ってゆるやかな木道を登る、モミジカラマツソウ、大きくなったミズバショウ等を見ながら、テンマ沢を渡って、次いで川上川岸に出て大きな岩上で昼寝。

 

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立派なシャクナゲ 見落とす所だった

 

ここは最後の登りヨセ沢で汗を流す。

 

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山ノ鼻から鳩待峠までは緩い坂、のんびり行こうョ!
この坂、往来が多く必要に早く歩く人が多い

 

木道の階段を登り、木道が切れ石畳の登りになれば10分程で鳩待峠である。鳩待峠で切符を購入すると直ぐにシャトルバスは発車、戸倉スキー場の駐車場は200台程に増えている。

金精峠の手前で日帰り温泉に立寄る、金精峠の手前からガス、トンネルを抜けると再び大雨に変わった

 

HP:わたしの天気予報