展望を求めてチョット早い時期 アヤメ平を散策

鳩待峠(標高:1591b)、中原山(標高:1939b)、アヤメ平(標高:1969b)

アヤメ平 至仏山&燧ヶ岳の大展望

 

日程 200367日(土)晴れ

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アヤメ平の展望 大満足

コース


つくば市22:00=(車)⇒下館⇒日光金精峠⇒片品村⇒3:00戸倉駐車場3:50=(バス)⇒4:00鳩待峠4:10(0:50)→横田代5:45−(0:30)→中原山6:35―(0:05)→アヤメ平6:40−(0:20)→富士見峠8:00−(0:03)→8:05富士見小屋8:25−(0:03)→富士見峠8:30−(1:40)→竜宮十字路9:40−(1:20)→10:50山ノ鼻11:10−(1:30)→12:50鳩待峠13:00=(バス)⇒13:30戸倉駐車場

 

私たち早朝戸倉スキー場に着く、駐車場(1000/日)は空いている、トイレと着替え室が建っている、今日はアヤメ平から尾瀬ヶ原に下ってのコースだ、その上展望と高山植物を楽しむので、時間をタップリ取りたい、始発の3:50のバスに乗る、個人と団体では乗るバスが異なって、私たちはタクシー(900/人)になる、運転手さんが言うには「今日は最高の混雑になる」とのこと、先週は台風4号だった。

 

鳩待峠のバス停には休憩所、山小屋、公衆トイレが建って至仏山登山口、尾瀬ヶ原入口、アヤメ平登山口が集まっている、水をタップリ補給し、まだ薄暗い中を歩き出す、アヤメ平登山口は鳩待山荘と休憩所の間で尾瀬ヶ原への道とは全く違った方向なので注意したい、山荘の後ろに立って振り返ると雄大な雪化粧の至仏山が望める、至仏山への登山は7月1日に解禁になる

歩き出した登山道は雪解け直後らしく荒れているが木の根を階段代わりに登るので悪路になれている私たちには特に問題ない、足元にはゴゼンタチバナ、エンレイソウ(花は黒)、イワナシ、ツマトリソウが迎えてくれる、この登山道にはお花が多く楽しい所です。

急な坂は直ぐ終り、背の高い笹に覆われ、ブナが美しい、針葉樹林も多くなる、木々の間から至仏山が美しい、木道も引かれ歩き易いが時々積雪に覆われる、その雪解けにエンレイソウやサンカヨウがつぼみを付けてヨッコラショ!と伸びた様子が初夏の到来を告げている。

 

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残雪が多く でも滑らない

 

鳩待峠の混雑を思うとここは別世界、私たちを追い越してゆく数人のみ、おそらく鳩待峠を訪れた500人中1人も、ここに足を踏み入れないだろう。

 

雪が解けてぬかるみが多く歩き難いがここはぬかるみを友達にしなくてはいけない、ひんやりとした空気がとっても気持ちがよく疲れを全く感じない、雪で登山道を見失う場面があるが落ち着いて探すとピンクのリボンが付いている、ただそのリボンがかなり高いところにあって探すのに苦労するが、リボンが高所に付いていることじたい、そこまで積雪があったと思うと驚きである。

 

樹林帯の中、日も差さない、休憩場も無い、しかたなく木道に腰を降ろし朝食をとる、同行の家内は、おにぎりをお腹に入れないと調子が出ない、追い越して行く人には邪魔になったが仕方が無い。

 

なかなか横田代に着かない、そのうえ樹林がさきほどより深くなる?そんな時、前方に湿原が見えてくる、ようやく横田代に着く、想像以上の広さで驚きだ、振り返ると至仏山、その奥に越後三山、そして大きな平ヶ岳が雪化粧で雄大な姿を見せている。

 

写真を撮るにはアワテナイ!で、もっと登った方が良いが、ついついシャッタを押している、登山中の写真は今写さないとダメ、同じ景色は無いし、急に天候が変わることがある。湿原は大きな傾斜湿原で、雪解け直後、ショウジョウバカマがやっと咲き出したところだ、ミズバショウは小さな群落を作っている、ベンチもあって、ゆっくり展望を楽しむ、木道はその傾斜にそって上に真っ直ぐ伸び、登るにつれて展望はズームアップされ、いっそう風景は拡大される、素晴らしい。

 

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この景色、アヤメ平は楽しい歩きだ!

 

印象的なのは小さな峰を天空に突き出す花の塔であった笠ヶ岳が意外と低山(標高2058b)で至仏山(標高2228b)の脇役になって見えることだ、笠ヶ岳、小笠、悪沢ノ頭、小至仏山、至仏山と連なっている様子が見える。 

 

ワタスゲの花(あかんぼう)を家内は初めて見る?という、この風景に感動が続く。湿原から樹林に入り、今度は日光方向が良く見える高原状に出る古いベンチが二つ並んでいる、後からご夫婦が登って来る、上州武尊山を教えてあげると、次々とあの山は?と聞いてくる、知っている限り教える、日光白根山、皇海山、、と続く。

 

木道はいったんピークを過ぎ、少し下り、再び登ると展望台でベンチが置かれ燧ヶ岳が見えている、樹林の向こうに木道が次のピークに向かって伸びる様子が見える。

 

大きく下って、さきほど見えていた木道を登ると、樹林の中に中ノ原三角点(標高1969b)、鳩待峠4.3`―富士見峠2.0`地点展望を楽しみながら、下ってすぐ登ってアヤメ平に着く、地塘越しに燧ヶ岳・至仏山の写真がガイドブックに掲載されているその風景がそのまま飛び込んでくる。

 

かつて踏み荒らされ、保護が進み、今年は720日頃には、キンコウカで埋め尽くされるという、(富士見小屋のご主人)

湿原を過ぎ、下りになる右側が大きく広がって、眼下に富士見下から登って来る林道が見え、その向こうに鳩待峠の小屋が見える。

右に上州武尊山、そして真正面に快晴なら富士山が浮かぶところだ、左は袈裟丸連山、皇海山、日光白根山と続く、一番左手前に標高2003bの白尾山です。

 

登山道から離れた岩場で一休み、重いカメラを背負って富士見下から登って来た男性、聞くと「富士見下からの道は平坦でこれといった見るものも無く大変退屈」とのこと。

私たちは予定通り尾瀬ヶ原に向かう。ここから富士見峠への道も木道で美しいところだ、足元にタテヤマリンドウが咲き嬉しい。

 

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大きな地塘(小田代湿原)越しに燧ヶ岳が美しい

 

まもなく峠、富士見小屋0.2`―アヤメ平0.8`―竜宮十字路4.0`地点 大きな地塘(小田代湿原)越しに燧ヶ岳が美しい、鳩待峠からここまで燧ヶ岳が一番美しいところだ。

 

まずは富士見小屋に立ち寄る、「新しいトイレができました」ともあって、ちょっと下った所にある案内坂を見ていると、富士見小屋のご主人(萩原始さん)が寄ってこられ、竜宮周辺では家内が楽しみのリュウキンカは今が見頃、今年は2003年で白尾山は標高2003b、来年は2004年で景鶴山だと言う、白尾山へは往復1時間で大展望だから寄ってみては!次回にと言うと、「今年は720日頃、アヤメ平らのキンコウカが見頃だからそのころ来ると良い」と教えてくれる。

 

富士見峠は富士見小屋から富士見下方向に下った下田代十字路の交差点を言うようだが、富士見小屋周辺を富士見峠といっていいようだ。

 

再び富士見峠の分岐に戻って、積雪深い登山道を下る、その上急坂で歩き難いが頭上は新緑で見事、男性2名女性2名のグループが大変そうだった、一人の男性は転んで時計を落としたと探していた、富士見峠1.8`―竜宮十字路2.4` 地点(土場)から積雪もやや少なくなってきたが雪解けの方がぬかって歩き難いし、その上危険が多い、慎重に家内を案内し下る、笹に囲まれた道が続き、しばらくは平坦な道が続く。

 

富士見峠2.1`―竜宮十字路2.1`地点(長沢ノ頭)からは急坂になって、鳩待峠を私たちと同じ頃スタートした人たちが登って来る、一番辛いところだ、鳩待峠からはアヤメ平を先に選んだ方が良い、歩きやすいし、朝早めに展望を楽しんだ方が良いと思う。

 

時々咲いているムラサキヤシオツツジが美しい、その脇にムシカリ(オオカメノキ)も咲いている、石がゴロゴロした急坂は大変だ、下りも大変だが、登って来る人には更に大変辛いところだ、浮石も多く、岩や木の根に頼るところもある、「後どれくらい?」、「まだまだ」と言うのも気の毒だから「上の展望は凄いから、、、」と励ます。時々木々の間から尾瀬ヶ原が見えてくる、あと少しだ!

 

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長沢と共に尾瀬ヶ原へ 長沢道

 

沢の音が大きくなって、大きな木の階段を下ると、沢の岸に出る、長沢岸に降りのんびりと休憩

ここからは平坦でブナの原生林が美しい、尾瀬周辺を歩いているがこれほど綺麗なところ燧裏林道とここくらいだろう。

尾瀬ヶ原からここまで近いのでアヤメ平らに登らなくても訪れる価値は十分。そんなブナ林の中をしばらく行くと足元にサンカヨウ、スミレ、白のエンレイソウが続く。

尾瀬ヶ原は近い、先行した家内が「やーキレイー、、」と大声で叫ぶ、ここは竜宮十字路から富士見峠に向かって樹林帯に入る直前で、尾瀬ヶ原の中でもミズバショウとリュウキンカの群落&至仏山の風景が美しく指折りのポイントです。

昨夜ツアーバスで初めて尾瀬に来たという二人連れ、ここまで入ったのは大正解、笑顔が美しい、至仏山も美しい。竜宮十字路、山ノ鼻から来たツアー客の引き返し地点だ、ガイドさん「長沢まで入ると良いですよ」と教えて欲しい。

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至仏山が前方に ルンルン気分!

 

ここ竜宮十字路から山ノ鼻へひたすら木道歩き、一面ミズバショウに覆われると一言で報道されるが、実のところミズバショウの群落は限られた場所に集中する、そんなところには決まって沢が流れ、その沢には橋がかかり、美しい。

 

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木道 ミツガシワ

 

尾瀬ヶ原三又と続く、正面には至仏山、振り向くと燧ヶ岳と尾瀬のシンボルを見ながら、足元にはミツガシワ、ヒメシャクナゲ、ワタスゲの筆、リュウキンカ、、を見る、ミズバショウが終わって尾瀬の高山植物はこれからが見頃になってくる、レンゲツツジ、ニッコウキスゲ、カキツバタそしてオゼコウホネ、ヒツジグサはまだまだ先になる、しかし尾瀬と言えばミズバショウとなって今日のような大混雑、山ノ鼻から竜宮十字路まで行列が続くことになる。

 

家内はニッコウキスゲの時期に牛首まで、来た事がある、この辺りが時期になるとニッコウキスゲが美しい、今日は芽が出始めたばかりだ、上田代には多くの地塘があってオゼコウホネ、ヒツジグサが季節には咲くところだが今日は冷え切った水が溜まっているだけ。

 

ようやく、山ノ鼻、ビジターセンター前のトイレは長列になる、家内と良くここに来る時は山小屋で食事とると、注文すると同時にトイレも使えるから、ゆっくりと休憩することができる(笑)。

 

鳩待峠を目指す、ビジターセンター、長い長い列が伸びている、そこを通り抜け、川上川に沿って木道を行くと「シラネアオイを見たよ!」と通り過ぎて行く人がいた、その後は家内と二人でシラネアオイ探しになった、ここは高山植物が四季ごとに変化して、多くの花が見れるところ出だ、さて今日は?

山道の脇に、2の花、シラネアオイが見つかって、すぐ奥のヤブに大きな株があって美しい。

 

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シラネアオイ

 

長い列が長い木道の上に続く、下ってくる人もまだまだ多い、木道が終わった辺りで雷が近くで鳴って、雨がポツポツ落ちてきた、階段上の道を登ると鳩待峠バスの券も長い列、バス(マイクロバス)に乗ると、朝お世話になった運転手さん、「駐車場に着いたらビックリしますよ、、」とのこと。

 

新緑に覆われた林道を下る、ブナ林が美しい。駐車場、朝、がらがらだったが満車、スキー場の方まで止まっている。

 

帰路、国道120号に出て、日光へ、金精峠を下る、男体山が大きく見え、今日は、戦場ヶ原は有名なズミの満開時期、6月中旬まで楽しめると言う、木の大きさは梅や桜並でコナシ、コリンゴと呼ばれ、ナシのように白い花を付けている蕾が残っている時期が赤味を帯び美しく、満開になってしまうと白一色です、ここに立ち寄り、中禅寺湖、いろは坂を下って日光市へ、いろは坂にはニシキウツギが咲き始めていた。 鹿沼から国道352号で真岡、下館と経てつくば市へ。 

 

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