ミズバショウは見頃が大切 尾瀬沼から尾瀬ヶ原、燧裏林道を周遊 尾瀬沼(標高:約1600b)から尾瀬ヶ原(標高:約1400b)・燧裏林道を周遊 |
日程 2009年5月30(土)晴れ
コース
山王峠手前で鬼怒川温泉方向からの国道352号と合流する、曇り空から激しい雨が降ってきた、日光街道と別れ只見・尾瀬へ、雨はすっかり止み快適、ここから出合う車も無く桧枝岐を通過し、静かなキリンテ、七入を過ぎ、クネクネと高度を上げれば、尾瀬御池の案内が出る、このまま真っ直ぐ走れば只見湖経由で新潟県の小出へと続く。 尾瀬御池、駐車場にはまだ少し残雪、例年に比べ少ないという、大きな駐車場には数十台。満点の星空を見て仮眠。御池発沼山峠行き始発は:「5月〜8月4:30 9月〜10月5:30 ( ブナ平紅葉見頃は9月下旬 )」、5,6人を乗せスタート、5時のバスは団体が乗って満員だったそうです。 運転手さんはバスを停め、ブナ平展望、続いてミズバショウの群生を見下ろす地点で見せてくれる。 バス終点の沼山峠から歩きだす、静かな沼山休憩所を後に木道を登って行くと、既に下山者?「ビジターセンターの職員で町に遊びに、、」とのお二人、薄暗く残雪、登り切って平坦になってまもなく沼山峠展望台。 まだまだ雪化粧の燧ケ岳 激しく流れる雲の間から燧ケ岳が雄大な姿で現われる、ここから燧ケ岳を見た瞬間に尾瀬に立った気がする。展望台から尾瀬沼も見え、その向うにアヤメ平周辺の山々が朝日に輝く、ひたすら木道を下る。 大江湿原 7月中旬にはニッコウキスゲでキスゲ色に染まる 夫婦のカモが迎えてくれる、ここから沼尻まで誰にも出会わない、静かな美しい尾瀬の始まりです。 小淵沢田代入口 橋の上はカメラマンで埋まる 大江湿原の左・右二本の木道が真っ直ぐ尾瀬沼へ、背中から朝日輝く、青空も出て、少なくとも午前中は登山日よりになりそうである。最初の休憩ポイントの小淵沢田代入口、橋の上に立てば、大きな尾瀬の自然を満悦し先を急ぐ! 朝霧は尾瀬沼ノ名物 今朝はちょっと期待薄 進行方向に右に雄大な燧ケ岳が見える、まだまだ厚い雪化粧、自然の大きさを感じる所です。 燧ケ岳の登山道は御池、尾瀬沼、沼尻、温泉小屋から、7月上旬はお花で飾られる 7月7日頃一面キスゲ色で染まる大江湿原(現在は鹿の侵入に泣く)、尾瀬沼に到着、左:ビジターセンター、右:大江湿原を横切って沼尻へ。 ミズバショウと尾瀬沼 大江川を横切る、橋の上は大江湿原と尾瀬沼のビューポイント、時の流れを忘れるような美しさ、湿原の終わりから高い位置へ上がる、ここは尾瀬沼が美しい、尾瀬沼の向こうに見える長蔵小屋はまだ静かです。 薄暗い樹林帯へ、燧ケ岳への登山道、直ぐに浅胡湿原、小さな湿原、上下も有るが尾瀬沼を北側から眺める楽しいコースです、燧ケ岳が尾瀬沼に映る映像は南側のコースを歩く時で、燧ケ岳は右の高い位置に時々姿を見せてくれる。 燧ケ岳から流れるだす雪解け水 ナデッ窪からの登山道が合流し、沼尻休憩所、誰一人いない、お弁当を広げていると、一本後のバスに乗って、同じコースを歩いてこられた男性、彼も燧裏林道を歩くとのこと、彼の乗ったバスには団体が乗って満パイだったと言う。私の乗ったバスはガラガラ! 沼尻休憩所と尾瀬沼 沼尻川を左に見て、白砂湿原、ここで尾瀬ヶ原からやってきた一番乗りの女性二人、昨日は雨だったようです。まだ雪の残る荒れた道を登り切って白砂峠、登った分直ぐに下るのでちょっと悲しい、ここを過ぎるとゆるやかな下りが続く、沼尻川はずいぶん下に見えるようになる、尾瀬沼は標高1600b、尾瀬ヶ原は1400bであり、この差が気温を上げ、足元は花で飾られ、ルンルン気分になる。 次々と現われる花! スミレ、カタバミ、リョウキンカ、イチゲ、、 見晴の山小屋に泊まった登山者がどんどん登って来る。挨拶は決まって「良く晴れましたね! とても気持が良いですね!」 自宅を出発した時はこのような天候は期待したが正直ここまで晴れるとは思いませんでした、来なければ何も始まらない。 燧ケ岳から流れ出す沢が次々と現われる、イヨドマリ沢(尾瀬沼から流れる沼尻川と合流する)は特に素晴らしい。 美林の樹林帯 ブナが見事です 美林のブナ林が続き、るんるん気分の登山道が続きます、燧ケ岳からの登山道を見送ると、見晴(下田代十字路)である、5,6軒の山小屋があり、賑わっている。尾瀬ヶ原が至仏山へと延々と続く、一本の長い木道が続く、ここは右に折れ、三条ノ滝方向に進む。 尾瀬ヶ原から雪化粧の至仏山 見晴から直ぐ、ミズバショウ、リュウキンカの大群が現われる、誰しも笑顔、気持の良い朝日、そして雄大な至仏山、正面の景観山も見事です。 凄い一言 見頃ですね! 尾瀬ヶ原にはミズバショウの群落はここばかりではないが、昨日鳩待峠から入った人にお聞きすると、「ここが一番、展望もよく、リュウキンカも綺麗だ」と言います。ミズバショウの見頃、時期は今、雪が解けた後直ぐに時期。 沢沿いにギッシリと咲くリュウキンカ 次々と現われる美景、時々燧ケ岳も見え、まもなく赤田代、温泉小屋、静岡からの団体「ここに泊まって、三条ノ滝を見に行き、今戻った、、」とのこと、滝に下る道のシャクナゲの事を聞くと「一輪だけ!咲いていた」らしい。 シャクナゲの咲はまだ、昨日も午後から雨になったそうで、少しでも短時間で御池に着きたい、三条ノ滝分岐から段吉新道に入り、今日は滝見学をパス。 沢の斜面に咲く トガクシショウマ(戸隠升麻)メギ科 段吉新道の木道は一本、兎田代で再び三条ノ滝からの道が合流するブナ林の美しい所です、足元にはカタバミの群落も現われる。 その兎田代は通過せず、三条ノ滝分岐から何度か沢を横切る、徒渉する沢は一本あるが問題は無い、薄暗い岩場の登りになると、こんな所にと驚く大きな橋に着く、橋の上に立つと雄大な平ヶ岳が良く見える。 雄大な平ヶ岳(標高:2141b) ちょっと空模様が怪しくなってくる、この後、残雪が多くなり、燧ケ岳の北側に入ったことが解かります。 次々と現われる沢 登りが続き、渋沢温泉分岐、直ぐに天神田代に着く、燧ケ岳の展望が良いが、ここがと思うほど小さな田代です、沢に下って、登るとラクダの背のような大木の横を通過、さらに大きな沢、西田代に飛出る。 次の主役は私達 そして横田代、まだまだ雪が解けたばかり、ミズバショウもまだまだこれから、尾瀬ヶ原7.4`・御池2.0`地点、大きな池塘が並ぶ、横田代の末端にノメリ田代、ここから平ヶ岳の右側に荒沢岳々が良く見える。 これで、ルンルン気分で御池へと思ったが、残雪で良く見えない沢(入深沢)を横切ることになる。 最後の残雪の沢 入深沢 入深沢から抜け、樹林帯を通過すると、広大な上田代に飛出る、越後の山々の展望を楽しむ。 大好きな越後の山々 6月下旬にはヒメサユリが咲くところだ 平ヶ岳を雲が被うようになると、背中にポツポツ雨が落ちてくる、日が暮れるまで時を過ごしたい所だが、雨には勝てません、美しい湿原を後にする、正面に大杉岳を見て進む、この大杉岳が明峰会津駒ケ岳を隠している。 燧裏林道最大の田代 上田代 樹林帯に入り木の階段をジグザグに下ると姫田代、大粒の雨、雨具を着ける、急坂の木道を下ると、御池田代の大きな湿原が現われる、ここもミズバショウ、リュウキンカが見事で観光客も良く立寄っている、雨具を持たないで入ってきたご夫婦は木陰で雨宿り、急な雨である。 直ぐに熊沢田代経由の燧ケ岳登山口がある、ここまでくれば御池駐車場は目と鼻の先です。 車に着くと雨は止み、明るい空が戻ってくる、横に停めた人達はこれから沼山峠経由で、今夜は尾瀬沼の長蔵小屋に泊まるという。駐車料金は1,000円、沼山峠までのバス代は500円(以前より安くなる)。 ここからは車だ。国道352号に出る、美林のブナ平を下る、美しい樹林帯、桧枝岐から夏空、帰路は鬼怒川温泉経由、休憩をかね、上三依(かみみより)水生植物園(入場料 500円)に立寄る、ミツガシワの花期は過ぎ、今日はクリンソウ、サクラソウである、国道に出てすぐ中三依湿性園の案内で寄ってみるとここはレンゲツツジ系だが荒れ放題。 日光と那須方面で、国道400号を選択、国道4号で矢板に着いたころ集中豪雨、国道4号から国道408号に移り、真岡を通過する頃から曇り空。 家に着き、新聞を広げ天気予報を確認、尾瀬は「新潟の今日の予報」と同じ結果になった、尾瀬に行くなら新潟の天気予報を見よ!はどうやら本当である。 |