尾瀬国立公園、アヤメ平は初冠雪
アヤメ平(標高1969b白尾山(標高2003b)皿伏山(標高1917b)

 日程 2008927日 (土)雪のち曇り   


アヤメ平手前の横田代 、木道は真っ白
草紅葉、、、初冠雪も素晴らしい

コース

自宅つくば市20:30=(国道294号)⇒下館・真岡=(国道352号)⇒今市=(国道120号)⇒片品村・尾瀬入口0:20=(国道401号)⇒0:30戸倉第一駐車場4:40=(代替輸送バス)⇒5:20鳩待峠5:25―(0:10)―>1.0`鳩待峠・富士見峠4.7` 5:45―(0:20)―>2.0`鳩待峠・富士見峠3.7` 6:05―(0:10)―>横田代6:15―(0:20)―>ピーク(標高1939b)6:35―(0:10)―>4.1`鳩待峠・富士見峠2.2` 6:45―(0:05)―>中原山(標高1969b)6:50―(0:10)―>アヤメ平(標高1969b)7:00―(0:10)―>長沢新道分岐7:10―(0:10)―>7:20富士見峠(標高883b)7:25―(0:20)―>マイクロウェーブ反射板7:45―(0:05)―>1.2`富士見峠・白尾山0.5` 白尾山入口 7:50―(0:15)―>8:05白尾山 1.7`富士見峠・皿伏山3.3` 8:15―(0:25)―>白尾山鞍部8:40―(0:10)―>セン沢田代 1.7`白尾山・皿伏山1.6` 8:50 ―(0:05)―>皿伏山鞍部8:55 ―(0:35)―>皿伏山 3.3`白尾山・尾瀬沼2.5` 9:30―(0:20)―>1.1`皿伏山・尾瀬沼1.4` 9:50 ―(0:15)―>10:05大清水平10:15―(0:10)―>尾瀬沼出合10:25―(0:25)―>10:50尾瀬沼休憩所 大清水分岐 10:55―(0:15)―>三平峠11:10―(0:30)―>冬路沢出合11:40―(0:20)―>12:00一ノ瀬休憩所12:15―(0:50)―>13:05大清水バス停(標高1180b)14:20=(関越交通バス)⇒戸倉バス停14:40―(0:02)―>14:42戸倉第一駐車場=(国道401号)⇒片品尾瀬入口=(国道120号)⇒金精峠・戦場ヶ原・いろは坂経由で帰宅

天気予報、寒波が日本海にやってきて、沼田や水上周辺10度になるらしい、標高2000bを越える至仏山や燧ケ岳には初雪が降り初冠雪、アヤメ平からは尾瀬の山々から日光連山の三段紅葉の景色を期待し家を出る。

いろは坂、戦場ヶ原、金精峠を経て、片品村に着く、ニュースでは糸魚川の能生(妙高高原も)では集中豪雨らしい、尾瀬戸倉に着く、20078月全国で29番目の国立公園とし、尾瀬国立公園が誕生、特別天然記念物に指定され、ラムサール条約の登録湿地帯でもある。そのため尾瀬の入口戸倉は整備され、立派な駐車場が建設された。

0時を回った時刻、広い駐車には数十台まだまだガラガラ、トイレは立派、始発の4:40まで車中で仮眠、45,6台のバスが集合、自動キップ販売機にも電源が入り、4:20頃バスに乗込む。

定刻に発車、美人ドライバーの案内で鳩待峠へ、水上と鳩待峠の合流点、鳩待峠へのゲートが開くのは5:00 10分程待つことになる、水上方面は自由に行き来できると言う。

昨日の強風で小枝が道に落ち、大きな岩が転がり、車にあたる、「大清水に下るけど、くり拾いできるかな?」と聞くと「コメツガで無理ですね、、」また「アヤメ平に行くんだが、、」、「最近、奇麗になってきました、、」と即座に答えが返る。

5:20 鳩待峠に到着、雨が降っており食堂に飛び込む、同時に着いた団体が加わり満員(ドライバーの話ですと草紅葉が見頃、多くの団体はこれが目当てだ!この雨でも至仏山に登る?)、準備後5:30 裏のトイレの左でアヤメ平登山口を確認し、小雨の中を登る、大小ゴロゴロ岩が露出し歩き難いが広く周りの木々が身体に当るようなことはない、以前に比べ木道が整備、やがて急登のゆるみ、ブナの美林に入り込む、笹に当る雨の音が静かになって、みぞれに変わる、そして6:00 雪に変わる、予想では、この辺でガスが切れ、青空かと期待していたが、今になって雪である、木道が続き、飽きた頃 2.0`鳩待峠・富士見峠3.7`地点 6:05 前方が開け、横田代の末端に到着する、木道は雪が積もって真っ白、草紅葉の湿原の中央を真直ぐ上の樹林帯へよ伸び、白いヘビが動いているように見える。振向くと至仏山の中腹より下が見え、雪化粧です、これで晴れるのかと思ったが、その後は至仏山姿は現れませんでした。

横田代を登り詰めると、標高1938bのピークで、平坦になり、木々は雪化粧、ナナカマドの実は真っ赤だが葉まだ染まっておらず、このまま雪で赤くなる前に枯れてしまうと紅葉は期待できない事になる。


ツツジの群落は紅葉刈り前にこの姿
今日はこのドウダンツツジの紅葉を見ようと来たのに!雪とは?

6:35 やや下って、今度はツツジの大群落を通過する、ツツジの紅葉は早く期待していたが、スッポリ雪に覆われ真っ白、雪を払い見てみると真っ赤に葉は染まっている。

4.1`鳩待峠・富士見峠2.2`を通過、6:50 標高1969bの中原山に到着、雪は降り続き、視界ゼロ、晴れていれば、振向くと至仏山、そして進行方向には、アヤメ平が広大に広がり、後方に燧ケ岳が見えるのだが。まもなく、アヤメ平の一角に着き、ドライバーが「最近アヤメ平は奇麗になりました、、」と言う通り、回復作業が成果を出し、湿原はだいぶ回復している様子が解かる、東京電力は自然保護に取組んではいるが、開発した企業責任は重い。

標高1969bのアヤメ平6:55 今日は初冠雪、視界はゼロ、気温も鳩待峠とは違って冷え込んでくる、標高2228bの至仏山、標高2356bの燧ケ岳の山頂はここ以上の冷え込みだっただろう。

7:00 富士見峠に向う、傾斜の大きな木道は滑る、慎重に下る、やがて右側は落込み、冬路沢に落ちている、所を通過する、セン沢田代を左に見れば、尾瀬ヶ原に続く長沢新道の分岐 7:10 。長沢新道を見送り、直ぐに、左に美しい大きな池塘が現れる、周囲の木々は雪化粧。


草紅葉の湿原に囲まれた池塘だが、雪の寒さに冷え冷えする

晴れていれば、池塘の向こう側に雄大な燧ケ岳が見えるのだが、今日は無理、登山道に戻って富士見峠へ、富士見小屋の案内に「うどん」とあるこの言葉に元気付けられる、小屋に行けば暖かいだろう。草紅葉が奇麗な富士見田代を横切る、まもなく木道が終わり、歩きやすい階段になる、7:20 小屋の前に降り、標高1883b 富士見小屋の入口に立ってガッカリ、既に小屋は閉じられている、暖かい「うどん」など期待しない方が良い、小屋の前に立つトイレは公衆トイレで奇麗に使われている。

南アルプスなどの小屋は裏に入口が有り、一部屋くらい開放されているが、ここはそれも無いようです、アヤメ平、指折りの展望の良い人気ポイント、これから雪景色を撮影にくる場合もある、ここの富士見小屋が頼りだ。

小屋の前は、戸倉への登山道と白尾山への林道がある、白尾山と言う文字の標識は無く、地図を見てその林道に入る、7:25 直ぐに下田代十字路に向う登山道が分岐、この林道は車の跡が付いており時々利用されているらしい、しかし、道の中央には草が伸び一般車は走れそうにない、木々と背の高い笹に囲まれた林道はあまり楽しいものではない、数回曲って、右にマイクロウェイブ反射板が見え、晴れていれば、展望の良い所だろう 7:45 標高1956b 1.2`富士見峠・白尾山0.5`地点で、林道から別れ白尾山の登山道に入る、狭い道だが良く踏まれ、小さい湿原を数個横切って、ピークを下るが、かなり下るのでちょっと不安、すでに入口から0.5`は過ぎている様な気がする、片品村側の斜面をトラバースし、ようやく笹に四方を囲まれた白尾山(標高2003b)山頂に飛出る 8:05

お弁当を開く、寒い今日のような日は、おにぎりだと冷たく固まるが、弁当だと安心、場合によっては温めることもできる、1.7`富士見峠・皿伏山(さらぶせやま)3.3` 富士見峠に雪は止まない、富士見峠に引返すか、予定通り先に進むか、富士見峠から戸倉間は徒歩約3時間、ここは尾瀬沼に抜け、人通りの多い大清水(沼田街道)へ下る方が安心。

8:15 皿伏山に向って急降下、ひどく荒れた登山道です、燧ケ岳から温泉小屋道を下るような所です、8:40 平坦になる、標高1821b 笹に囲まれ展望は無い、ただ、奇麗に刈込みがされ歩き難い所や迷うような所も無い、再び下る、1.7`白尾山・皿伏山1.6`の中間点のセン沢田代を通過 8:50 セン沢は一ノ瀬休憩所へ流れ下る沢です、ただ、 その休憩所への道は無い。

展望に飢えている、そんな時左にガスの中であるが山々が見える、さらに下る、8:55 ようやく鞍部で大木の木々の中を登る、この道は鳩待峠から横田代へ登ったところと雰囲気が似ている、コメツガとダケカンバの下の急登が始まる 9:15 9:25 ピークに着くが皿伏山ではなく、次の坂が見える、9:30 ようやく傾斜がゆるみ、皿伏山(標高1917b)山頂 3.3白尾山・尾瀬沼2.5`地点。

皿伏山まったく展望は無い、尾瀬沼に下る、ぬかるみが多く避けながら!また木道は良く滑る、小さな田代を通過、すぐにまた深い樹林帯に入る、1.1`皿伏山・尾瀬沼1.4` ほぼ中間点 9:50

しばらく平坦だったが、急に傾斜が大きくなり、前方に広い田代が見えて、10:05 大清水平に着く。


草紅葉の大清水

大清水平は、尾瀬沼から20分の所にあるが、尾瀬沼から登って来る人は少ない、ここまで下ると積雪は無い、木道は大清水の中央を横切っている、雨もだいぶ止み、10:15 大清水を離れる時は薄日もさす。

薄暗い樹林帯を下る、ぬかるみの登山道、まもなく尾瀬沼が見えると、急降下、人の声が聞こえると尾瀬沼湖畔にでる、10:25

昨夜人気の東武の尾瀬「尾瀬夜行2355」で来られた二人のご婦人、70歳を越えて今回始めての尾瀬だそうだ、沼山峠に6:10に着き、そこで雪を見て驚きそれでも大江湿原を経て浅湖湿原、沼尻と周り、尾瀬沼一周目前である、沼山峠15:20発のお帰り優先バスに乗って帰宅されるとのこと。


尾瀬沼 本格的な秋は直ぐ、尾瀬の冬はすぐです

尾瀬休憩所で、彼女らと別れ、10:55 三平峠に向う、立派な木道が続く。

傾斜が緩むと、三平峠に着く、11:00 樹林帯にスッポリ囲まれ展望は無いが、大清水と尾瀬沼の峠であり尾瀬峠と呼ばれ、今日も大勢の人が通過している峠です。尾瀬には鳩待峠、沼山峠、御池から燧裏林道経由、小沢平からと入口は多いが、一つの人気コースとして沼山峠から入り、ここ三平峠から出てゆく人が多い。

三平峠からしばらく平坦な木道が続くが、短い、左の谷が見え、展望が開けてくる、そして岩清水の水場を通過すると、急降下になる、長い階段が次々と現れ、ここは下りに使う方が良い、11:40 沢に出合う、冬路沢、この後大清水まで美しい渓谷が続き、奇麗な滝にも出合う。


次々と姿を見せる美滝

関西から来られた三人のご夫人、鳩待峠から入り25日は東電小屋、23日は長蔵小屋に泊まり、雨の中だったが三条ノ滝は水量が多く、一番印象的だったようです、帰りは大清水15:00発の高速バスで帰るそうです。片品川に架る橋の下は美しい渓谷美。

12:00 一ノ瀬休憩所 暖かいキノコ汁、これは美味い12:15 休憩所を出ると登山道の右に大木、さっきの彼女ら、キノコ汁の話をすると、バス時刻には余裕があるので休憩所へ引返して行く(正解)。

美林のブナ林、こんどは千葉の娘さんの家に寄ってから尾瀬に来られた二人の女性、この人達は尾瀬沼で出会った人と同じく「尾瀬夜行2355」で来て、沼は一周せず、帰りは大清水から高速バスで帰るとのこと。

一ノ瀬休憩所から大清水までは、平らな広い林道です、13:05 大清水には広い駐車場があるが、ほぼ満車!

次のバスは沼田駅行き13:20、上毛高原駅行き13:50 富士見下行き13:40 どのバスも戸倉第一駐車場には入らないが、戸倉バス停から戸倉第一駐車場まで徒歩2分とかからない

沼田駅行き13:20に乗る、今日友人と戸倉に泊まって明日尾瀬ヶ原に行く男性と二人だけが乗る、戸倉バス停から誰も乗って来ませんでした。

今日は立山も初冠雪、昨年より13日早いらしい、六日町の友人からですと、越後駒ケ岳は積雪20aだったそうです、帰路、日光白根山も初冠雪、ただ、男体山と太郎山は夏モードで、紅葉もこれから。今、雪が降って葉を枯らすと美しい紅葉が期待できず心配ですね!

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