二王子神社から二王子岳 飯豊連峰の展望台 越後の名山をゴールデンウイークにの登る
定高山(標高:994b)二王子岳(標高:1420b)
     残雪期のゴールデンウイークは定高山から夏のコースとは違う。大勢の人が雪山と飯豊連峰の姿を楽しんでいる

 

 

二王子岳山頂から目の前に飯豊連峰

 

 

  飯豊連峰の前衛の山、羽越本線を新潟から村上へ、立派な山々が見え、五頭連峰を確認する、飯豊連峰の前衛の山である。五頭山も二王子岳も山頂から360度のパノラマである。

  交通も良く、水原駅・新発田駅があり、車も便利です。

  車は二王子神社まで入れ、ゴールデンウイークに登ってみた、登山口から春の草花は多く楽しい、定高山(じょうこうさん)からは残雪が多く、夏道は雪で消えている。

  山頂からの飯豊連峰の展望は眼前素晴らしい眺めです。

  次回は雪の消えた夏道を歩きたい!

 

 

 

 

2003年5月3(土)快晴 二王子岳 新潟の人気の山、皆さん明るく、楽しい山登りでした!

コース

二王子神社登山口5:15(1:30)7:00一王子神社−(0:40)定高山7:40(1:20)9:00油こぼし−(0:30)9:30二王子岳山頂10:00(2:30)12:25二王子神社登山口

 

二王子岳(にのうじだけ)は標高1420bで、奥多摩ですと標高1405bの御前山と同じほど、新潟・新津から新発田に向う車窓から右に大きく見えてくる、真冬なら雪化粧の奇麗な山である、私が訪れ5月の連休、新発田は新緑を向えましたが、二王子岳山頂付近は深い雪でした、登山道の二王子神社まで積雪は無く快適、さあー、飯豊連峰の展望台に出かけましょう。

家内の実家は村上市、実家から車で二王子神社までは近い、国道7号で新発田方面に向かう、荒川、胎内川を渡って、加治川を渡ると、二王子岳の案内が立っている、後は二王子温泉の標識が出るが惑わされないで、あくまで二王子岳の標識を頼りに車を走らせる、この道は会津通りと並行に走るから加治川の内ノ倉ダムの案内が出てしまったら行き過ぎです。

ガイドブックには地名が掲載されているが、特に新潟市民にとって二王子岳は有名かつ人気が高いから案内はしっかりしているので標識に従えば迷う事はない、津川町への道から左折、南俣林道だろうか、一度分岐があるが標識は明確になっている、車道は登るにつれ道幅は狭くなるが午前中は二王子神社への車が多く、午後になれば今度は下りの車が多くなるから約15分の林道走りもそう心配することは無いが、マナーだけは守りたいものですネ、一人のわがままが登山の楽しみを半減させるから!

二王子神社へ向かう道は車の侵入が禁止(二王子神社里宮、鉾立杉を経て表参道に続く)でしたが、南俣を経て直進方向に進むと大きな駐車場がありました、朝は二台+自分の車でしたが下山時は駐車場から車がはみ出し、道路脇にも10台ほど停まっていました。ここが二王子神社の広い駐車場で登山者の基点だそうです。

二王子神社の境内を通過し、簡易水道(飲めない!)、炊事場がある、その奥に登山口があります、小さい沢に沿って杉林を登る、太い杉が伸び神社独特の暗さがただよう、ここで沢を2,3歩踏み入れて渡る、少し登ると一合目の札がある、この辺から杉から雑木林になって急登になる、幼馴染の5人組みが私を抜いて行く、彼らは昨年、429日に登ったそうだ。

ユキツバキに囲まれた二合目には清流が流れ、休憩にもってこいだ、神社の水は飲めないと表示されているが、ここなら問題はないし、冷たくて美味しい、この後水が無いからここが最後補給場である。

道端に関東ならタンポポの様に咲き誇るイワウチワ

 足ものにイワウチワが多くなってくる、この坂を登り切れば少しは楽になるという、三合目、分岐がになって、左のコースをとる、美しい天然杉に囲まれた二ではなく一王子神社の古い石祠、建物は無い、分岐した山道に合流する、左に二階の避難小屋(一王子小屋)が建っている、小屋の前を数分下るとミズバショウの咲く湿原があると5人組が教えてくれる、下山時はぜひ立ち寄りたい。

下山時に寄った湿原のミズバショウ

この先から雪道になる、左下にミズバショウが見える(下山時立ち寄る)、まもなく雪も終わり雑木林の広い道になる、砂袋の階段で歩き易い、再び雪道になってこの後は山頂まで続く、雪上の仮説の道(冬コース)は本来の山道から離れているらしい。

新潟の人々は夏路と冬路を区別し、冬路(雪路)の方が好きだという!雪が解けると木々が立ち展望が無く、つらい登りになるそうで、登山にはこの時期が一番良いそうです、従って私は良い時期に偶然登ったことになる、しかも快晴である(笑)。

そんな訳で、標高994bの定高山は何時通過したかどうか不明、なんどもなんども峰を越えてゆく、ただ大きく下るところが無く無駄な登りが無いのは気分的に嬉しい、この上下の無いのが冬路だそうです、落込んだ谷には雪がたまり水平になる!

やがて目の前に「油こぼし」という脂汗(油汗)を流す急勾配の傾斜があるが、近づくと驚くほども傾斜が緩い感じ(残雪で冬路は歩きやすいのだろう!)、雪道でも5,6分でここを登り切る、油こぼしの上部が七合目になっている。

油こぼしとは見事な命名です。奥の斜面が油こぼし

油こぼしの上は潅木で雪が無い、展望も素晴らしい、残念ながら日本海は見えない、晴れているが春霞、見えるときは新潟市から佐渡まで遠望できるという。

油こぼしを登れば、山頂まで稜線漫歩、大展望です

藪は長くは続かない、雪に覆われた斜面をなだらかに登って行く、この時期から6月下旬まで二王子岳は楽しめるそうだ、というのは、雪が解けたところからお花畑が現われ、その、お花畑は6月下旬まで続くという、6月に入ると暑いので5月連休が最適とのことだ

琵琶池、御手洗池などの池は雪の下、平坦な広い丘のようなところを過ぎると最後の登りになった、雪の無い笹に囲まれた道を登る、避難小屋に着く、目の前に飯豊連峰が想像した以上の雄大な眺めでせまってくる二王子岳山頂である。

ここに立った人のみ味わえる大自然の壮大な感動である。遠く越後白山、粟ヶ岳のさらにその向こうに守門岳・浅草岳が見えている。月山、鳥海山も空気が澄んでいれば見えそうだが?

ずっと眺めていたい、二王子岳山頂からの眺め

何時の間にか山頂は大勢の登山者で埋まった。まだ見ていたい飯豊連峰だが、下山開始、雪道の下山はコースを間違わなければ楽だ、斜面は滑るようにして下る、油こぼし周辺、まだまだ登ってくる人が絶えない。

油こぼしからしばらく下ったところにコブシの大きな木があって、この辺りは新緑が始まったばかり、一王子神社ではミズバショウを見に湿原まで下る、咲き出しのミズバショウは美しい、「いつまでも美しい」がミズバショウの花言葉らしい。ミズバショウ(水芭蕉)47月に咲くサトイモ科の花。山地の湿原に生える。花言葉は「美しい思い出」とも呼ばれている。葉の展開に先立って花柄を伸ばし開花する。白いのは花ではなく仏炎苞。

隣の五頭山は今日山開きとのこと二王子岳はもう少し後のようです、国道7号に戻って改めて二王子岳を眺めると大きな山容である、新潟県のシンボル的存在であろう。

雪景色に似合う真っ赤なつばき

新潟県人は凄い、二王子神社から二王子岳山頂まで約4時間、その2/3が深い雪道だ、その中を楽しんで登っている、しかも女性が多い、中には若い女性も単独で登っている、関東では考えられない、足元を見るとこれといった雪山登山のスタイルではない、せいぜい付けていても小さな軽いアイゼンだ、驚くことに山頂で日傘をさして飯豊連峰の展望を楽しんでいるお嬢さんがいた!

こんなことを言うと叱られるが、結構年配の5,6人の女性グループ、首には高価なネックレスを付けた貴婦人が登って来る、服装も登山用からすこし外れ街中を歩いてもおかしくない物をつけている、関東の山で見かける人なら、頭から足の裏まで登山専門店で買いそろえた物を身につけている、必要以上の装備になって大変可笑しいときがある。

昨年浅草岳にヒメサユリを見に登った、地元のご夫婦、桜の花見気分で登ってくる、山を自分の庭のように愛し楽しんでいるお父さんは腰に手ぬぐい、お母さんは手作りのお弁当である、ただし靴にはお金を掛けていた。私はこれが本当の登山ではないだろうかと思う。

最後は斜面を滑りくだる

ガイドブックに従い、下山は往路を慎重に二王子神社へ、

HP:わたしの天気予報