奥日光の展望台アルプス:根名草山 (標高2330b) 金精トンネルから温泉ヶ岳をパスして、展望を楽しむ

 

日程 2003104(土)快晴

 

奥日光、中禅寺湖や男体山を思い浮かべる人は多いが、根名草山(標高:2330b)を
知っている人は少ない、奥日光の山と言えば
男体山、女峰山、太郎山、大真名子山、小真名子山、白根山となり、
白根山から続き、座禅山、五色山、金精山、温泉ヶ岳と続き、
奥日光の一番奥に根名草山がある、金精峠から
奥鬼怒温泉郷への縦走路がガイドブックで紹介されている。

縦走路は金精峠、根名草山をへて奥鬼怒温泉郷、
翌日、鬼怒沼に立ち寄りたいのだが、車で移動する場合は不便。

コース

金精トンネル5:15−(0:30)→6:00金精峠−(0:50)→6:55温泉ガ岳入口−(1:00)→7:45念仏避難小屋−(1:00)→9:00根名草山9:25−(0:50)→10:20念仏避難小屋−(0:40)→11:05温泉ガ岳入口−(0:30)→11:40金精峠−(0:20)→11:50金精トンネル

 

奥日光は車が便利です、東武山岳夜行は過去の話しで、現在はスノーパル23:55と尾瀬夜行23:55のみです。つくば市から奥日光に電車とバスゆく場合は、車で新鹿沼まで行き、新鹿沼駅5:34発(新栃木5:13始発)⇒6:09東武日光駅、駅前から始発6:10湯元温泉行がある、明智平、中禅寺湖、二荒山神社、竜頭ノ滝、赤沼茶屋、光徳牧場を経由する、残念ながら金精峠まで運んでくれるバスは無い。

つくば市を0:00にでると、金精トンネルの駐車場には3:30頃着く既に4台の車が停まっていりが、まだガラガラ、夜明けの5:00まで仮眠する。

3人のグループが早々出発、早速、準備して出発する、金精峠までは急登でしかも、大きく崩れているから注意が必要、梯子をいくつも使って、丸太の階段を登る、振り向くと男体山が雄大に見え、周りは紅葉真っ盛りである、5,6分登ったところにガケ崩れが有って、そこの見晴らしが良いのでちょっと登山道から離れ入り込み男体山の夜明けを撮影する、再び登山道に戻って、その崩れの下部を横切る。

今度は樹林帯の中へ入り、また急な斜面を梯子を使って登って行く、急登が終わって、左に曲がってちょっと下ると左側が開け登り返すと金精峠に飛び出る、6:06日の出、ここは標高1850b、湯ノ湖と男体山の絵巻が目の前に広がって美しい。金精峠は金精山・温泉(ゆぜん)ガ岳・菅沼への分岐点、金精トンネルが出来る前はこの峠を越えていたらしい。

「金精様」が納められているお堂が建っている、そのお堂の前が広く展望台になって休憩にも良い、しかし、カメラマンは金精トンネルまでで金精峠までは上がって来ないようです。

金精トンネルに比べ金精峠の方が遥かに素晴らしい美景が写せるのに!

金精峠から多くの登山者は左折し金精山をへて白根山方面に行ってしまう、右折し温泉ガ岳方向に向かう、樹林の尾根を登る。

シャクナゲの群落が続く、なんと、霜・雪?で一面が真っ白、紅葉と雪景色が同居する登山となった、金精峠までのような急登は無くなるが、ジグザグの細い道が続く、霜のせいで紅葉は華やかではなかった(下山時は霜がとけ鮮やかな紅葉)、尾根が男体山側6:30に出ると金精峠からの絵巻がさらに拡大し中禅寺湖まで見渡せる。

振り向くと霜でお化粧された日光白根山がガスの切れ間に雄大な姿を現す、迫力満点である、金精トンネルから先行した3人の人々は金精山を越えた辺りか?

さらにシャクナゲの群落に囲まれた道を登ると広い展望台に着く6:45 ここで休憩する、先ほどの光景に菅沼が眼下に見え、燕巣山(標高2222b)の裾野が菅沼に向っている、菅沼は森林に囲まれ湖面だけが光っている。その向こうには上州武尊山が長い峰を見せて剣ガ峰がはっきりと判る、谷川岳は上州武尊山に隠されているようです。

ジグザグの樹林に囲まれた坂道の尾根も終わって 6:55 ササ原に出る、ガサガサと大きな動物の音、熊ではない鹿だろうが? 正体は不明だ、忘れていた鈴を出す、この辺は熊の存在が確認されている。奥日光の奥に足を踏み入れた!

樹林の深いところで温泉ガ岳入口、山頂まで往復15分ほどだが先へ、やがて右側が開け、日光連山が一同に勢ぞろいで並んで見える、温泉ガ岳の巻き道に出る、足元のササが霜で真っ白、濡れて冷えない内に雨具を着ける。

眼下に山々に囲まれた刈込湖・切込湖が小さく見え。

男体山・山王帽子・太郎山、女峰山、大真名子山、小真名子山と一家全員が顔を揃えている、そして男体山の裾野には茶色に染まった戦場ヶ原(紅葉は始まった)、その先には観光のメッカ:中禅寺湖(紅葉はまだまだ)。
 巻き道のササに足を滑らせながら大きく下ると、大きな岩に着く、昨夜 念仏避難小屋に泊まったと言う男性が下山して来る、ここが「白樺見晴らし」というところらしいが標識など無い、たしかに素晴らしい光景が広がっている鞍部だ。

鞍部から緩やかに登ってゆく、温泉ガ岳が霜に輝き美しい、不気味なほどの樹林に入り込む念仏平、なるほどその通りです。

下り坂になって、念仏避難小屋が見え、小屋に着く前に沢に下りる、ナナカマドが美しく紅葉し綺麗です、小屋は上下二段、10人ほどが余裕で泊まれる大きさ。

小屋を過ぎ再び沢を渡って、緩やかに登ると枯れ木帯で見晴らしの良い美しいところに出る、日光白根山が実に素晴らしい光景で目に入る。

また深い樹林に入りピークを越えると今度は高原山・那須連峰方面が見えてくる、途中小さな湿原(沢か?)を抜け、鞍部まで下ってようやく根名草山への登りだ、右が展望の痩せた尾根にでる、稜線からの光景は見事だ、岩場から上州武尊山、眼下に菅沼も美しい。

ちょっと樹林帯に戻って、まもなくササに囲まれた根名草山山頂(標高2330b)に着く。

まず日光連山(山頂手前の丘から見える)、高原山、那須連峰、会津駒ケ岳、茶色の鬼怒沼、その奥に燧ヶ岳の双耳、至仏山の方向は木が茂り見えない。

山頂の岩に腰を下ろし、美しい高原山を眺め休憩、北風が吹きつけ長くはいられない。

ここから鬼怒沼方向に行ける、大嵐山(標高2304b)の鞍部に下って行くが、マイカー登山、今日はここから引き返す、すっかり霜が融け、晩秋の風景に戻った中を下る、白樺見晴らしで若い女性2人「おしゃべり登山」であまり景色に興味が無いようだ?ここまで、ご夫婦1組、男性2人、さらに避難小屋の修理で登って来てくれた5,6人の方々に出合う。

霜が溶けて紅葉狩りの念仏平は静か、温泉ガ岳を巻き。

金精峠に下る尾根道はツツジが多く綺麗な紅葉が続く。

金精峠に着くと紅葉狩りの男性2人、「金精山から五色山のコースは紅葉狩り良い」と教えられる。

金精トンネルから紅葉狩りドライブ、戦場ヶ原の駐車場は満杯、竜頭ノ滝も満杯、まだ紅葉が始まっていない中禅寺湖周辺も観光客で賑わっている。いろは坂は片道通行、まだ込む時間帯ではなくスムーズに日光市へ。日光は早い者勝ち!

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