白樺の白肌に、レンツツジの赤い葉が良く似合う

根子岳(標高2207b)四阿山(標高2354b)

 

日程:20081019日 (日)快晴 紅葉狩り日より

 


根子岳から四阿山へ
谷の紅葉は、先週が見頃だった、菅平は今日が良い!

 

コース

 

篠ノ井駅6:13=(しなの鉄道)⇒6:38上田駅7:05=(上電バス)⇒8:00菅平高原ダボスバス停(標高1320b)8:00―(0:30)→菅平牧場料金所8:30―(0:15)→根子岳・四阿山分岐「駐車場」8:45―(0:20)→菅平牧場上部「白樺林入口」9:05―(0:25)→ダケカンバ林9:30―(0:20)→森林限界9:50―(0:20)→10:10根子岳山頂10:20―(0:25)→鞍部(大すき間)10:45―(1:10)→11:55四阿山山頂12:20―(0:20)→賽ノ河原12:40―(0:00)→中四阿(標高2090b)12:40―(0:25)→四阿高原・菅平牧場分岐13:05―(0:10)→小四阿(標高1917b)13:15―(0:45)→大明神沢14:00―(0:05)→菅平牧場柵14:05―(0:10)→牧場作業道14:10―(0:10)→根子岳・四阿山分岐「駐車場」14:20―(0:10)→菅平牧場料金所14:30―(0:25)→14:55菅平高原ダボスバス16:30=(上電バス)⇒17:25上田駅18:01=(長野新幹線)⇒19:26上野駅

 


菅平牧場

 

  菅平高原ダボスバス停、バス停からバス通りに出て、20b先のアパートの前に根子岳・四阿山への道標があり、左に折れ、後は真直ぐ進む、武蔵山荘、栗田健保寮など見送り、車両侵入禁止・歩行通行可の標識が有り、ここも真直ぐ進む、美しい樹林で紅葉が見頃です、再び広い道路に出る、この道路が真直ぐ菅平牧場事務所・根子岳&四阿山登山口に続く、立派な白壁の塀に沿って行く、カラマツの美林が続き、白樺が多くなり、料金所に着く、バス停からほとんど直線に進んできた。

 

 料金所で、入場料200円「徒歩でも車で入っても大人は200」を支払う、料金所から美しい秋景気の牧場になる、車道に沿って植えられた白樺並木が美しい。数台の車に抜かれる、バス停から45 8:45 登山口に到着、30台ほど車が停まっている。

 

 根子岳が先か四阿山が先かと悩む所だが、ここは牧場に沿って真直ぐ根子岳に向う、北アルプスが見えてくる、大展望が広がる、登山道は紅葉真っ盛り、白樺と白い肌とレンゲツツジの赤く染まったバランスがとても素晴らしい。

 

 牧場の柵に沿って登り、平坦になる、9:05 1999910日に登った時 この辺り一面にマツムシソウが咲き誇っていた所だ、今日は数輪咲き残っている、ここから右に折れ、白樺林の道に入る、林床にはレンゲツツジが真っ赤に染まって、白樺の白い肌を更に美しく飾ってくれる、紅葉真っ盛り、足元に大きな岩が現れ、傾斜もキツクなると、白樺からダテカンバが主役になる、登山口1.1`・根子岳1.5`地点 9:15

 

 最初のピークに着き、前方に根子岳が見えてくる、登山口2.1`・根子岳0.5` 9:50 森林限界で展望は広角、北アルプスの大展望、急な斜面を10分ほど登り切ると、石畳の広い根子岳山頂に飛出る 10:10

 

 「一番左が乗鞍岳、次の固まりが穂高連峰で、大キレットの右が槍ヶ岳で、その次の立派な双耳の山は鹿島槍ヶ岳だよね!だったらその右が五竜か、立山連峰はあれで雄山はあれだな、その左奥は剱岳だね、右に続くのは白馬三山で一番は右端が白馬で中央が白馬遣ヶ岳」「あれは!雲海に浮かぶ台形の山は?」「ほら、山頂に着くまで長い稜線を歩くでしょ、黒姫山ですよ」「じゃあ、横が火打山と妙高山、あれは戸隠だよね」と山頂の人々の会話だ。

 

 「今日は根子岳だけ、四阿山は行かないよ! ちょっと前、富士山が見えていたよ」と言いながら引返す人、浅間山は四阿山の右奥に黒く聳えている。

 

  10:20 「四阿山まで1時間半ですか?」「1時間で行けるよ!」と言われ、四阿山に向う、根子岳山頂か少し下りと、険しい深い谷を見ることになる、細い尾根を行くと巨岩の裏を回り込み、標高2309bの巨岩の上に飛出る、あれ登山道はと道を見失うが、この岩に飛出たところに下る道がある、左には根子岳から米子大瀑布への尾根道が見え、米子大瀑布の岩壁も見える、その先に本白根山、白根山、横手山、笠ヶ岳と志賀の山々が見える、白砂山や苗場山は雲の中です、足元にはクロマメノキが真っ赤、黒い実がなっている。

 


美しい笹原を覗く 大すき間

 

  眼下に笹の原が見え、なだらかに下る、大すき間と呼ばれるらしい、遠くから根子岳と四阿山を眺めると、双耳に見え、美しくし、特に菅平高原国際リゾートセンター辺りから眺めると見事です。

 

  鞍部を通過し、シラビソ(出会った地元の女性が「葉の裏が白いとシラビソですね!」と教えてくれる)の樹林帯に入り、急登が続く、狭い登山道を笹が覆い、露が付けば大変だが、10:50 今日は快晴で足元はぬれているが邪魔にはならない、まもなく、展望の良い岩場に着く、浅間山方面から北アルプスが良く見える。今度は藪に突入、通過すると岩場で、登り切るとさらに大展望、北アルプスが一望、槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、白馬三山が見事です。稜線を行くとクロマメノキガンコウランがギッシリ、どちらも黒い実を付けクロマメノキの方が一回り大きい。

 

  中四阿からの登山道が合流している、下山時はここを下ることになる、続いて広場に出る、ここは的岩からの登山道が合流する。

 


根子岳と北アルプス
左から乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳、立山連峰、鹿島槍ヶ岳、白馬三山
剱岳や笠ヶ岳が見えているようですが?
白馬三山から続いて黒姫山、火打山、妙高山、戸隠連山も見えている

 

最近作られたらしい、大きな階段を登る、左に根子岳が立派に見え、北アルプスが後に並ぶ、台形の山は黒姫山である。その右が戸隠や火打山、妙高山です。右には雲の中から巨大な浅間山が時々姿を見せ、その度に登山者の足を止める。

 

四阿山山頂は南峰と北峰に分かれている、この二つの峰は5bほどの間隔で、二つの峰は登山者で満員、12:00 正面に大きな浅間山が噴煙を上げる、強風が冷たい、大すき間から同行した地元の女性に「ここは風が来ませんよ!」と招いてくれる、大きな祠の脇の岩陰に腰を降ろし、おにぎりを頂く。

 

再び、階段を下り、的岩方向の分岐に戻る、残念な光景が目に入る、ここは貴重なガンコウランとクロマメノキの群生地、木の階段もこの植物保護の為に作られたものだ、旧火山であり、土は荒れ植生には環境の悪い所だ、その場にギッシリと根を張る植物が生えているのに気にもせず、大きな荷を下ろし、大きなお尻を下ろす団体、その先の別の団体はマナーよろしく、正々堂々と稜線漫歩を楽しんでいる、案内するリーダー(旅行会社)が違うとこうも差が出るのかと関心と驚きでした

 

さらに根子岳との分岐、右が根子岳への道(さっき登って来た登山道)、真直ぐ下る、すぐ見晴の良い広場、クロマメノキがギッシリ、一粒口に入れると甘酸っぱい香り、ガンランも黒い実を沢山付けている。同行になった人の話ですと「クロマメノキは大切に保護されている」らしい、なんでも業者が大量に奪い去った時が有ったらしい。

 

右に根子岳の岩壁が見事、どんどん岩場を下り切ると、賽ノ河原に着く。

 


賽ノ河原

 

  火山の跡、根子岳と四阿山に挟まれた谷を見下ろす、足を滑らすと谷に飲まれてしまう、ガスで視界が無い時は危険だ、鞍部から砂礫を登れば標高2090bの中四阿だが、ピークは巨岩で荒れており、左の巻道を行く。

 


四阿山から四阿高原への裾野、浅間連峰が美しい

 

  しばらく、細い吊尾根状の道を行く、北アルプスの展望、菅平高原、根子岳の展望は素晴らしい、振向けば四阿山がとても雄大である。

 

  まもなく、最後のピーク、標高1917bの小四阿に着く、5人ほどで満席にピーク、ここから潅木の急坂が続く、ダケカンバの林がしばらく続き、だんだん白樺が主役になってくる。

 


美林の白樺

 

青い空に白い木肌の白樺は良く似合う、根本にレンゲツツジが赤く、楽しい紅葉狩りになる、見上げると山ブドウの葉が赤くステンドガラス以上の美しさだ

 


大明神沢の橋 紅葉の谷

 

  白樺の紅葉、木々の間に見える浅間山、水ノ塔山、篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子岳、角間山が続く稜線は素晴らしい、ただ、浅間山以外はどのピークが篭ノ登山でということは判らない(笑)。

 

  美しい白樺林を下ると、大明神沢、秋深まる気持ちの良い所です、谷から緩やかに登って、前方に牧場が見え、牧場の柵にそって下る、牧場には大きな白樺が伸び、印象的な美景です。

 

  直ぐに、牧場の作業道に出て、牧歌的な雰囲気を楽しみ、緩やかに登ると、左に羊の柵(ふれあい牧場)、数匹の羊が遊ぶ、牧場管理事務所を右に見て、料金所へと下る、14:30

 

菅平高原ダボスからのバスは14:25発車の時刻、次は16:30,17:25,18:20とあり、のんびり下っても16:30には余裕です、のんびり下るのがこの道、料金所周辺は白樺並木、右はカラマツ林でとても美しく、美しい秋を満悦する。

 

ゴルフ場は最後のグループがプレイ中の時刻、武蔵山荘を過ぎると、バス停は近い、14:55菅平高原ダボスバス停に到着

 

菅平レジャーセンターに入り、軽食にホットコーヒー、豪華なデザートが付いて、1,000円、しかも、美味しい日本茶もサービス、そして窓から見える美しい湖、キジがやってくる。

 


菅平レジャーセンター&湖

 

まだ時間がある、湖を一周、西日が差し込み周囲の木々が湖面に写って美景です、16:30定刻に発車、私を含め5人の登山者、菅平高原ダボスバス停では望めなかった根子岳と四阿山の双耳の姿が、菅平高原国際リゾートセンターを少し過ぎた辺りで見える、知っていればバスを待つ間に、ここで展望が楽しめたと思うとちょっと残念でした。

 

唐沢ノ滝はドライブに寄りたい紅葉ポイント、菅平湖周辺も美しい、真田に入ると周囲の山々はまだまだ夏模様です、しなの鉄道沿線の紅葉狩りは11月上旬からだろう、9〜11月しなの鉄道にリバイバル信州号が走ります。

 

菅平高原ダボスバス停

菅平高原ダボスバス停

 上田駅か菅平高原ダボスおよび西菅平まで運行する「菅平高原行きバス」のバス停です。菅平牧場の有料(大人200円、子供100円)道路を経て根子岳・四阿山を周遊します。

 

HP:わたしの天気予報