奥那須 大峠(標高1466b)流石山(標高1813b)大倉山(標高1885b)三倉山(標高1854b)

 

日程:2002721日(日)晴れ 

大峠から流石(ながれいし)山へ登る斜面・流石山の稜線はニッコウキスゲで美しく染まる、この斜面はハクサンフウロ咲き、楽しい登山を楽しんできました。古くからピーク標高179218311885bを三倉山と総称し、標高1854bを大倉山と呼んでいたという、大峠には、三斗小屋温泉から、三本槍岳から、会津線養鱒(ようそん)公園駅からのコースがあるが、会津線養鱒公園駅側のコースを歩いて見ました。大変登りのキツイ尾根でしたが、お花が多く、同行の家内も大喜び!

コース

東北自動車道西那須野塩原IC=(国道400号)⇒早坂=(国道121号線)⇒田島=(国道121号線)⇒下郷町:養鱒公園への標識を左折=(林道)⇒観音沼分岐=(林道)⇒雨量観測所=(林道は砂利道)⇒340「ここより車の乗入はご遠慮くださいの案内」駐車505−(010)→515林道終点−(010)→530鏡ヶ沼分岐−(040)→600大峠615−(130)→800流石山山頂付近825−(045)→940大峠−(030)→1020林道終点−(010)→10:30駐車場

見つけた花:ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ヒメシャジン、オオバギボウシ、シモツケソウ(細かいピンクの小花が密集)、サンカヨウの実(青い実)、オオカサモチ(ウド)、シシウド、ミヤマトウキ、ハクサンシャクナゲ(咲き残り)、クレウマユリ(数株)、マルバダケブキ、ウラジロヨウラク(アズマツリガネツツジ)、(オオ)コメツツジ(小花)、ウスユキソウ、花の散ったコバイケイソウ、ツバメオモトなどは除きます。

自宅(つくば市)から養鱒公園駅まで車を利用するが、電車を利用する場合は新鹿沼駅までは車で、有料駐車場に停め、東武日光線と会津鉄道を利用することになる。

参考:新鹿沼駅発5336:28新藤原駅⇒7:05会津高原尾瀬7:107:43養鱒公園駅。都心から来ると、浅草始発630に乗ると養鱒公園駅1002着ですネ!

つくば市城山から今市・藤原と走り、田島で国道121289号の交差する、国道121号で会津若松方向に進み、下郷町で養鱒公園・観音沼森林公園の案内に従って大峠林道に入る。

直ぐ橋を渡り、右からの広い道路と交わる、さらに交差点を右折、すぐYの字の分岐、ここは左に行く、途中、日暮ノ滝を通過、観音山雨量観測所を過ぎると砂利道になる、観音山雨量観測所の手前には広い駐車場がある、砂利道が嫌いな人はここに止めると良い、林道終点まではここからだと徒歩約20分歩く、砂利道を車で先に進む、まもなく広い駐車場があって、「この先進入はご遠慮ください」とある、4輪駆動なら先に行ける、昨日来たらしい車(新潟・福島)が2台停まっていた、私たちはここに止め、夜明けを待つ

4時半、軽食を取り、5時出発、林道を進む、無理をすれば私の車でも通過可能?と思うが、15分ほど歩くと林道終点、無理してここを走る必要な無い、すぐ、流の速い沢の橋を渡る、旧石畳街道とある、昔は石畳だったらしいが、今はまき散らした石の街道といった感じ、少し先に、大きな硯石が転がっていて、好ましいベンチになっている。

まもなく鏡ヶ沼分岐で案内地図が立っている。今度は一里塚、先ほどの硯石の半分が、今度は石塔のように立っている、旧石畳街道は続く、中央はぬかって、道の端をたどる、急に石畳が無くなり、道は二分する、一方は大きく下る、私たちは左のコースを取る、最近開かれた道らしく笹の刈られた歩きにくい道だ、後で気がついたが、右に下る道が正解です。その新道も長くは続かない、まもなく、先ほど分かれた道と合流する、合流点から1,2分で大峠だ。登山で時々ここのような古道を歩く、歴史を感じる、ここ大峠は古くは宇都宮と会津を結ぶ街道として栄え、大名行列が越えた峠です。

大峠に着いたとたん、大きく展望が広がって、正面に那須連山、茶臼岳は微かに手前の山の上に頭が見える、三本槍岳からの尾根が綺麗だ、足元には花々が咲き乱れる、流石山の斜面はニッコウキスゲで黄色に染まっている、石の上で休憩、頭の無い地蔵さんが何体もある、中央には赤い服を着た地蔵さんが昔の峠を偲んでいる。ここは三本槍岳・三斗小屋温泉・流石山と別れる十字路。この時はデジカメなんて便利な物は無い、従ってお見せする写真も無い!

流石山の傾斜を登り始める、細い登山道が峰に向かって続く、大峠から大倉山への尾根は最初からきつい登りが続く、表那須連峰の展望は凄い、家内か私の足も止まりがちで休憩が多い、ここのコースは「あのキツイ坂の尾根道」として今でも残っている。足元にはハクサンフウロなど花々の連続である、後ろを振り向くと噴煙を上げる茶臼岳が大きく見える。

まもなく、大峠から見えたニッコウキスゲの群落に着く、その先に頑張って登ると、下から見え無かった、美しいニッコウキスゲの大群落、思わず息を飲む一瞬である、そこからさらに急登になって、なかなか流石山の山頂に着かない、あっと言う間に一面が雲の中、数十b先は見えない。

私たちはとにかく、流石山の山頂を目指した、お花畑が笹に変わって登山道は深くえぐれ、登り難い、まもなく傾斜が無くなり、緩やかな、登りなってくる、しかし、石が流されてしまったのか、腰を降ろす休憩場が無い、やがて、ピークに着く、ちょっと笹が刈られた休憩場所があって、腰を降ろし休憩。

周りは雲に覆われてしまい展望は無いが、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲに囲まれ気分は爽快。晴れの日に再び立とう!

下山開始、同時に、私たち以外の登山者が増えてくる、栃木から来られたご夫婦と雲の晴れ間を待つ。見えてきた、沼原池が高い位置に見える、三斗小屋も見えてきた。ご夫婦の話ですと、紅葉の時期(10月上旬頃)牛ヶ首から姥ヶ平に下るコース(牛ヶ首から沼原・三斗小屋分岐の間です、鏡池と姥ヶ平は茶臼岳の紅葉ポイント)、ここの紅葉は一級品、何処よりも良いという、特に鏡池に映る茶臼岳は神秘的という。鏡池には沼原湿原側から登りコースは、「沼原池―白笹山―南月山―牛ヶ首―姥ヶ平―沼原池」。

彼等の話ですと、流石山と大倉山間には地塘があるというが、今日はニッコウキスゲの日だ!大倉山手前で引き返す、後ろを振り向くと、稜線がニッコウキスゲで飾られ、なんとも言えない美しさ、何度も何度も振返る。

朝、大峠で一人の男性に会ってから、流石山でご夫婦に会うまでは家内と私の独断でしたが、時間が経つにつれどんどん登ってくる、その上、今日は下郷町の登山開きで約250人の団体、大峠から団体の列が峰に向かっている、その人をかき分けて下る。720日(第3日曜日)前後に山開きが開かれると言う

大峠に下った時は再び那須連峰は雲の中、大峠を後にし、直ぐ新道との分岐、下山は家内の案で旧道を下る、こちらの方が断然良いことになる、誰が何の目的で笹を倒し新しい登山道を開拓したのか理解できない、おそらく皆さんも旧道を利用するだろう。

鏡ヶ沼(こちらは沼で池では無い)分岐、鏡ヶ沼にも心引かれたが、次回は鏡ヶ沼から三本槍岳経由で大峠を歩いて見たいので、その時まで楽しみにし、駐車場に向かう。

鏡ヶ沼分岐→鏡ヶ沼→須立山と三本槍岳の稜線→三本槍岳→大峠→鏡ヶ沼分岐

駐車場の朝は、2台+私らの車のみでしたが、今は30台以上がずらり停まっている、マイクロバスも一台、さらに駐車場から観音山雨量観測所間の林道にも停められている、驚き、福島・新潟・宮城・・・・・・土浦と、人気が高いのに驚きは、ニッコウキスゲの力で凄い!!

ニッコウキスゲは7月中旬が見頃、今日は2002721日でした。

わたしの登山話