この季節に歩きたい 人気の中央本線沿線の山から静かな不遇の山へ! 
百蔵山(標高:1003b)扇山(標高:1138b)権現山(標高:1312b)高指山(標高:911b)不老山(標高:839b)
  JR中央本線猿橋駅から歩き出し、下山は不老下バス停、富士急山梨バスで上野原駅へ

日程:2011226日(土)晴


権現山から富士山を望むと手前が扇山、扇山からとは大違い!

コース

常磐線天王台駅4:39=(常磐線)⇒5:13日暮里駅5:26=(山の手)⇒5:34神田駅5:43=(中央本線)⇒6:38立川駅6:43=(中央本線)⇒7:36猿橋駅7:40―(0:25)―>市営総合グラウンド8:10―(0:30)―>登山届ポスト8:40―(0:00)―>沢・水場8:40―(0:25)―>松林の展望台9:05―(0:15)―>稜線9:20―(0:15)―>9:35百蔵山山頂(標高1003b)9:40―(0:02)―>百蔵浄水場分岐9:47―(0:03)―>急降下終わる9:50―(0:10)―>大菩薩の見える吊尾根10:00―(0:05)―>宮谷分岐10:05―(0:15)―>廃道分岐10:20―(0:45)―>稜線11:05―(0:05)―>大久保山11:10―(0:05)―>鳥沢駅分岐(大久保のコル)11:15―(0:05)―>11:20扇山山頂(標高1138b)11:25―(0:25)―>富士山見える11:50―(0:05)―>急降下11:55―(0:05)―>浅川峠(標高867b)12:00―(0:10)―>12:10昼食12:30―(0:35)―>ジグザグの急登終わる13:05―(0;20)―>露岩の尾根13:25―(0:10)―>稜線、麻生山分岐13:35―(0:05)―>13:40権現山山頂(標高1312b)13:45―(0:00)―>大ムレ権現13:45―(0:15)―>奥多摩の展望所「数人のベンチ14:00―(0:10)―>和見分岐14:10―>初戸分岐・電波塔14:15―>和見分岐14:25―(0:05)―>富士山&扇山展望14:30―(0:20)―>廃道分岐14:50―(0:05)―>林道出合14:55―(0:25)―>高指山(標高911b)15:20―(0:15)―>15:35不老山(標高839b)15:40―(0:20)―>神社・富士山展望16:00―(0:10)―>墓地・民家16:10―(0:05)―>T字路(右折)16:15―(0:05)―>16:20不老下バス停16:25=(富士急山梨バス)=>16:50上野原駅16:52=(中央本線)=>17:15高尾駅=>帰宅

立川駅に着く、まだ隣のホームには甲府行きの電車が着いていないのに、ホームに入ってくる放送を聞き、乗ってきた電車から飛び降りるが、甲府行きは発車までは10分以上後、次の高尾行が着く、登山者が甲府行きにドット乗込みボックス席はアット言う間に満席、単独の私はボックス席を何時も遠慮する!

上野原、鳥沢駅で降りる登山者が多い、猿橋駅では数人が降りる、駅のトイレをお借りし、改札口を出ると客待ちのタクシー数台の他は人の気配は無い、真っ直ぐ国道20に出て、右折しコンビニの先から左折、多摩川(桂川)を渡る、見下ろすと目が回る!夜酔っぱらって歩かないことです。


飛び降りたら

桂川を渡ると、続いて中央高速の下で、葛野川を渡る、T字路に止まっているマイカーの運転手(近くの奥様)さんに道を聞くと、左折し、すぐ先で右折し上に向かうと近いという、大月駅から近い岩殿山が見え、富士山も見えてくる、下和田小学校まで登ればよかったらしいが、花井寺方向に曲がってしまい、道を教えて下さった奥様に再び出遭い(笑)を誘う。

大月総合グランドの大通りに出て、登り切ると下和田小学校入口、大月総合グランドの前に着く、百蔵山・扇山の登山口がある、一汗かいた私に、車でやって来たご夫婦に「ここが登山口ですか?」と訪ねられてしまう。

民家の間の急坂を登る、散歩中の人に聞くと「雪が降ると、、大変!」、降らなくても大変!石垣に百蔵山・百蔵山/扇山の分岐がある、百蔵山へ進む、広い舗装道路が終わって、一旦民家が終わったと思ったら、また続く、それにしてもこの急坂、生活圏かと驚く。


最後の民家前で!

美しい富士山が振り返っても見えなくなって、まもなく、神社の前に出る、ここから登山道に入り、登山者ポストに着く、記入を何時も心がけているが登山届用紙が無い!直ぐ先に小さな沢、口に含むと美味しい水、下ってくる人「今は水道になったが、以前は、この辺りの家の水道水に使った水」だったそうです。

とても気持ちの良い登山道が続く、彼の話だと3月末になるとこの辺りスミレが咲き誇るらしい、暇を見付けては百蔵山に登っておられる人らしい。筑波山には毎日登っている人が大勢いますよ!

薄暗い杉林の中をジグザグに登る道で無理なく高度を上げる、先行した人達が休憩中、さらに登ると杉林から抜け、雑木林の好ましい登山道になって、明るくなると立派な松林。ここは期待して登ってきた松林の富士山展望であり、一息つける絶好のポイントです。


松林からの展望

右に三ツ峠、中心が道士山塊、左が丹沢連峰と続き、その向こうに雄大な霊峰富士山である、眼下は大月市から都留市へと続く。

凹んだ登山道をしばらく登ると、富士山側をトラバース、直ぐに右に戻り、稜線に出る、三差路で左:葛野部落、右:百蔵山、ここは右折だが、左への道も良く踏まれている。


お花見場所の百蔵山山頂

松林の平坦な尾根道を行く、富士山は木々の間に大きく見えている、左に大菩薩が見え、なだらかに登り続けると、まもなく左に権現山から伸びる山々が見え、ようやく前方に広い山頂が見えてくる、着けば富士山の大展望の百蔵山(標高1003b)である。

このままここで富士山展望を楽しむのも良いが、今日は権現山への縦走の予定やって来たのだから、先は長い、ここから約2時間の扇山に向かう、平坦な道を行くと猿橋からの登山道分岐、ここから扇山を進行方向の右に見ながら急降下、綱や鎖は無く木の枝を頼るしかない、木々の間から扇山への尾根が見える、どうやらこの尾根に登山道が有るらしい。


扇山から伸びる尾根

急降下が終わって、吊尾根を通過、その後はほぼ平坦な登山道が続く長く続く、杉林が多く展望は無い、関東平野にまき散らすスギ花粉の工場の様です、今は最盛期ではないが3月に入ると黄色い煙が立ち込めるように花粉が舞い上がる所です。時々下ったり上ったりは有るが、宮谷分岐辺りまでは特に大きな上下は無い。


扇山への登山道 ほぼ尾根道だが杉林に囲まれ展望は無い

この時期は、あまり歩かれないのか、ヤブが発生し、小さい子供の顔に当たる、新芽が出る頃には刈れるのかな?

コタラ山(標高849b)の南側を巻き、カンバノ頭も巻いてしまう、大きく下って登りを二回ほど繰返す、変な地形で登山道が二分した辺りを通過すると、扇山への長い長い急勾配の登りになる、左に権現山が大きく見え、一歩一歩登り詰める、扇山から百蔵山へ縦走してくる人が多くなってくる、皆さん楽そうに下ってくる、扇山と百蔵山の縦走なら逆コースの方が楽らしく私と同じ方向の人はいないようですが、百蔵山・扇山・権現山縦走は最初に百蔵山が正解ですよ!初めて扇山に登った時は鳥沢駅からスタートし、梨ノ木平から大久保のコルへたどり着き、ここから扇山を往復し、百蔵山へ下った。

大久保山まで急坂続く、のんびり下ってくる男性「この坂、大変だと、、」と言いながら下ってくる、ようやく稜線、木々の間から富士山が良く見えてくる、小さな標識の大久保山(標高1109b)に飛び出る、富士山側は木々が伸びすっきり富士山を見ることはできないが素晴らしい。

ここからルンルン気分の道になる、まもなく鳥沢駅分岐、ここが大久保のコル、雪解けで足元はぬかる、左に大菩薩が良く見える、権現山は大きくなる、ブナの多い稜線を軽く登れば富士山展望の扇山山頂(標高1138b)である。


扇山から富士山

大勢の登山者が昼食中、人気の中央本線沿線の山である、富士山展望を楽しみ、早速、裏山の権現山へ、まずは急降下、巨木のブナが印象的、ここまで下ると扇山の騒がしさが嘘のようです。


巨木のブナ

積雪の跡、凍結した登山道を下る、落葉に隠された登山道だが、迷うことは無い!

急降下が終わると吊尾根

扇山から急登を下り切ると、平坦な道になる、吊尾根を通過、フカフカの落葉が踏み跡を隠す、落葉樹の木々が多い、百蔵山と扇山間は息のつまるようなスギ林が続いたが、ここはまったく違った明るい雑木林が続き、時々大木のブナも現れる、富士山が見え、百蔵山が良く見え、この辺りが曽倉山(標高940b)だろう、まだ、権現山との鞍部は先です。

続いて大きな下りになる、ここは薄暗い杉林、下り切るとヤブに囲まれ、松林を通過し、ちょっと広場の浅川峠(標高867b)に着く、四差路で右:棚頭、左:浅川で岩殿山の北側の奈良子入口に続いている。

この峠が鞍部、ここを過ぎると権現山の領域になり、権現山への登りはキツイので、この辺りで昼食が必要、前回大木の下で休憩したがその大木が見つからない、仕方なく登山道から数b入った木の根に腰を降ろす。小鳥の声も聞こえない静かな林間、持ってきたお弁当にインスタントうどん・そばを腹に詰め、多少身軽にして歩き出す。

最近伐採した跡地が続く、この作業者は何処から登ってこられたのだろうか?


キツイ登りが始まる

しばらくなだらかに登る、美林の樹林が続く、足が落葉に沈む、長いジグザグの急坂が始まる、落葉が滑る、扇山へ登った坂は直登だったがここは右左とジグザグ、高度を上げるほど富士山がみごと、そして周辺の山々が益々高くなる、ちょっとジグザグのサイクルが短くなって終わりかと!と思うが、なおも続く、大きく左にトラバースして、尾根を少し外し、再びジグザグ、ブナの中をだらだら登るようになってくる。この辺り根元から多数幹が伸びる木が多い。

登る力はそろそろ限界、一歩進み休憩を繰り返し、ようやく主尾根に出る、露岩の尾根、ここで権現山から下山の二人連れに出合う、これからだと扇山の登りが大変だ!


麻生山分岐
麻生山へは約1時間長尾根か鋸尾根をへて瀬戸へ下る

麻生山分岐、ここから稜線歩きに変わって、急登も終わる、ここに来て奥多摩の主峰が見えてくる、権現山山頂は目と鼻の先だが、ツライ登りが待っている、13:40 今日の最終目標点、権現山山頂(標高1312b)に着く。

 

奥多摩の主峰と富士山展望

権現山山頂、富士山展望は扇山や百蔵山展望とは一級上の展望台である、雄大な富士山がとても印象、振向くと奥多摩の主峰が並ぶ、ただ山頂は狭く扇山のように昼食を楽しむような場所は有りません。どんどん下り、大ムレ権現、立派な神社に驚く、避難小屋としても使えそう!


立派な参道

立派な参道を下る、こんな高い位置で神社を囲む大木杉並木は美しく驚く、この神社には和見の人々が登ってこられるのだろうか?


雨降山まで尾根道が続く

大ムレ権現から何時までも歩けそうな素敵な尾根道が続く、展望は雑木林で期待できないが、どんどん進むとベンチが現れ、奥多摩の主峰の展望地に出る。


奥多摩の主峰が綺麗です

ベンチで休憩、とても気持ちの良い尾根道が次の和見分岐まで続く。続いて和見分岐、続いて初戸分岐、電波塔に立ち寄り、次のピークは雨降山だが、食事中の男性に道を聞くと、電波塔から直接下るルートが有るとのことだが、ちょっと下って見たが道が消えてしまい、安全を計り、和見分岐に引返す。電波塔を左上に見て下る、教えてくれた登山道は結局見つからない。

突然、扇山を抱くような形の雄大な富士山が目に飛び込む、ここから杉林になって展望は無くなる。


扇山を抱いている優しい富士山

扇山から眺めた富士山とは感じが違い高く凛々しい!ここをどんどん下る、旧道の廃止分岐、さらに下り続ける、棚頭の分岐を通過、さらに下ると、予期しなかった立派な林道に飛び出る、この林道歩きより登山道を選び、高指山・不老山への登山道に入る、林道を横切って細い道を急登。


電波塔(右が雨降山) ずいぶん下った!林道から離れたピークから

ちょっと登って振り向くと雨降山は双耳に見える、立寄ったのは左の鉄塔、展望のあるピークは右だろう。ここから約30分薄暗い杉林のゆるい登りが続く、まったく展望は有りません。


高指山 樹林に囲まれ展望は無い、ベンチは有りがたい休憩場

高指山(標高911b)から急降下、その後数個のピークを越える、吊尾根で大木の松、ここは展望が有りそうだが枝に隠される、まもなく、大展望の不老山(標高839b)に出る、林道出合からここまで人との出遭いは無かった。


不老山から

富士山が良く見える、不老下バス停の方向に見える、うっかりすると見逃すだろう。残念だが逆光で霞んでいる、15:42 不老下バス停162517:31発(最終)がある、不老下バス停まで約50分、急がなくても休まず下れば16:25に間に合うだろう。前回は雨降山から用竹バス停に下ったが、どちらも歩いておきたいコースです、今回のコースで不老山の富士山展望は素晴らしくリベンジしたい所です。

猿橋駅からの縦走はこの神社で終わる

ちょっと荒れた登山道、落葉が積もり歩き難いが危険は無く、どんどん下ると神社があり素晴らしい展望である、ここで時間調整し富士山展望を楽しんで最終バスに乗るのも良いかもしれません。


見えますか、逆光の富士山

後はバス停に向ってひたすら下り続ける、小さな墓地に出て、直ぐ民家、散歩中のおばさんに不老下バス停を訪ねる、次のT字路で右折と教えてくれる、見えてきた車道は大きなバスターミナル不老下バス停、汗の引かない内にバスがやって来る。


不老下バス停

 バスに乗る、一人です、和見入口、国道20の上野原で数人乗込む、上野原駅は国道20から離れ大きく下った所にある、高柄山から娘と下山、坪山から下山と何度も通過している、まず電車の時刻、間が有れば駅前のラーメン屋、直ぐに高尾駅行きの電車が来る、乗ると若者登山者が多い、、、席はガラガラ、藤野駅・相模湖駅からも登山者が乗ってくる。高尾駅からは、、都会に染まる。

HP:わたしの天気予報