西武秩父駅から東京都の最高峰を経て奥多摩駅へ 大雪の雲取山 白岩小屋、雲取ヒュッテ、雲取山荘
地蔵峠(標高1523b)霧藻(きりも)ガ峰(標高1547b)
前白岩山(標高1776b)白岩山(標高1921b)芋ノ木ドッケ(標高1945b)
雲取山(標高2017b)七ツ石山手前(標高1753b)

日程2008223  (土・日)曇り・大雪(関東は大雪)


石尾根は雪景色

コース

第一日目:牛久駅5:34=(JR常磐線)⇒6:23日暮里駅6:37=(山手線)⇒6:49池袋駅7:06=(西武池袋・秩父線快速)⇒8:48西武秩父駅9:10=(西武バス)⇒10:25三峰神社10:25―(0:20)→奥宮・妙法ガ岳分岐・鳥居10:45―(0:30)→標高1300b11:15―(0:05)→妙法ガ岳分岐11:20―(0:05)→炭焼平11:25―(0:05)→11:30展望の良いベンチ11:40―(0:10)→妙法ガ岳展望11:50―(0:10)→地蔵峠12:00―(0:00)→奥地蔵(展望台 標高1523b)12:00―(0:10)→秩父宮陛下レリーフの大岩12:10―(0:00)→12:10霧藻ガ峰12:15―(0:05)→お清平(標高1450b)12:20―(0:10)→急登・鎖場・浅橋12:30―(0:15)→三峰5.0`・雲取山5.7`地点12:45―(0:20)→13:05前白岩の肩・三峰5.5`・雲取山5.2` 13:10―(0:15)→前白岩山13:25―(0:25)→13:50岩場の展望台・三峰6.5`・雲取山4.2` 13:55―(0:00)→白岩小屋13:55―(0:30)→三峰7.0`・雲取山3.7` 14:25―(0:05)→白岩山14:30―(0:05)→芋ノ木ドッケ分岐14:35―(0:15)→浅橋14:50―(0:05)→長沢背稜分岐14:55―(0:10)→三峰8.5`・雲取山2.2` 15:05―(0:08)→15:13大ダワ15:20―(0:15)→雲取ヒュッテ15:35―(0:05)→ヒュッテ裏の展望台15:40―(0:10)→15:50雲取山荘(泊)

第二日目雲取山荘6:45−(0:10)→平坦地6:55―(0:10)→山頂300b7:05―(0:07)→三峰10.5`・雲取山0.2`7:12―(0:13)→7:25雲取山7:25−(0:15)→雲取山荘(巻道)分岐7:40―(0:05)→小雲取山・富田新道分岐7:45―(0:10)→ヨモギの頭巻道7:55―(0:05)→ヨモギの頭巻道合流8:00―(0:00)→8:00奥多摩小屋8:05―(0:40)→ブナ坂8:45―(0:10)→七ッ小屋山分岐・鴨沢110分地点 8:55―(0:50)→廃屋9:45―(0:10)→民家(廃家)9:55―(015)→車道出合10:10―(0:03)→鴨沢近道道標10:13―(0:17)→鴨沢民家10:30―(0:05)→10:35鴨沢バス停10:48=(西東京バス 丹波発)⇒11:20奥多摩駅11:32=(青梅線 雪の為青梅線から直通の電車は運休)⇒雪の都心へ

2007/10/22に峰谷から、皇太子様が登ったコース(2007/10/22 下山は芋ノ木ドッケから酉谷山経由で小川谷を下ったそうです)をそのまま登りたいと思い、雲取山荘に問い合わせると、このコースは冬季、トレースが無いと言う、そして三峰神社からのコースは北側で積雪は多いがトレースは有り、特に問題は無いとのこと、と言ってもこの時期は一番積雪の多い時期だから、何時雪が降っても不思議ではない!3日は、秩父市でも9a積もる。

早速、三峰神社への交通機関を調べると西武秩父駅発三峰神社行き始発9:10、三峰神社10:25着が有る、私の一番近い常磐線牛久駅始発5:34に乗れば、8:48に西武秩父駅に着く、これで三峰神社と奥多摩駅は自分の足で歩いて結ぶことができる。そしてなにより魅力は奥多摩では長沢背稜と並んで人気の高い石尾根を縦走できる点である。3日は大雪で石尾根縦走はブナ坂で中止。

第一日目電車とバスの旅

常磐線牛久駅から西武秩父駅まで約3時間、池袋駅 7:02発は飯能駅まで快速で以降各駅、西吾野や芦ヶ久保駅に次々と停まります。さてこの3時間貴方は長く感じますか?

  正丸駅から長いトンネルに入り、長いトンネルを抜けると環境が変わる、そして芦ヶ久保駅、大きな武甲山、標高1295bだが高く大きく見える、武甲山山頂からは関東の山々、信州の山々が見え一度は登って見たい明峰です。池袋から乗った登山者姿の人々は、西吾野で10人ほど、正丸で5人、芦ヶ久保で3人が降りてゆく、そして、池袋駅=(45分)⇒飯能駅=(54分)⇒西武秩父駅と走った電車から大勢降りた登山姿(約50人)私以外そのまま秩父鉄道に乗り継いで行く、ロウバイで有名な宝登山へ向かう?

 三峰神社行きのバス停には私のみ、それでも発車時には、男性一人、若い二人連れのハイキング姿の女性、三峰神社参拝(?)の女性が乗ってくる、全員三峰神社まで。途中、三峰口9:41、大輪9:50、秩父湖10:05 と停まって、三峰口から二人の登山者(彼らは、夜雲取山荘に泊まる)が乗ってくる。

秩父湖手前の一方通行トンネルを過ぎ、国道140号と別れ、秩父湖を渡って、三峰観光道路を急登して行く、秩父の山々が素晴らしい、湖西武秩父駅から約1時間10分で、10:25 三峰神社に到着する。池袋から約3時間半。


大駐車場

登山開始:三峰神社から雲取山へ、今日と同じ2月(2004/1/312/1)に「山の好きな女性」と登った、彼女とは「次回雲取山に登る時は三峰神社から登りたいね!」と言っていたが、4年後、思い出し三峰神社から登って見た、彼女は既に三峰神社から登っているのかも知れない。

昨年、三峰ロープウェーは廃業した。秩父鉄道三峰口駅からバスで大輪バス停、徒歩で三峰ロープウェー大輪駅、ロープウェーで三峰山頂駅、ここから三峰神社までのコースは無くなった。

今日は西武秩父駅から直通のバスで観光道路の終点、大駐車場、バス停の前の階段に雲取山登山の道標、ここが雲取山登山口と言っても良い、ここから階段を登ると、和名倉山が大きく見事です、三峰ビジターセンターの前に出る。ちょっと先で雲取自然研究路へと入る、シャクナゲが沢山植えられている、石畳の道が終わって、上に上にと登ると道標が有る、確認しないで真っ直ぐ山道を行かないように、必ず鳥居を潜って雲取山(妙法ガ岳の同じ)へと向かう、10:35


奥宮・妙法ガ岳分岐

尾根道になってゆるやかに登ると両神山から右に連なる山々が見える、10:45 奥宮・妙法ガ岳分岐、2個目の鳥居、ここの積雪は5a、11:05 杉林、ベンチの先を左に折れ登り切るとここは標高1300bを示す道標、11:20 妙法ガ岳分岐・三峰神社2.2`・奥宮1.3`・雲取山8.3`・霧藻ガ峰1.5`地点です。

ほぼ平坦な道、ベンチ、ベンチに雪が積もり先を急ぐと、美しい雑木林に囲まれたちょっと広い、炭焼平に到着する、壊れた炭焼釜が置かれている、気持ちの良い所です。

11:30 だんだん傾斜が大きくなって、ちょっと荒れ気味の登山道を登ると、山道脇に雪の無いベンチが並んでいる、ここで朝食、三峰口でバスに乗った二人男性が先を急いで行く。


両神山が立派、その奥に真っ白な浅間山

ここはキツイ登りが続く、11:50 尾根状に出ると赤城山や日光の山々が遠望、秩父御岳山が見え、先ほどの分岐から登る妙法ガ岳が手の届きそうな位置に厳しい峰を見せている。

ジグザグに登り切るとお地蔵さんが祭られ、太陽寺への道が分かれている、地蔵峠 12:00 。先ほど先を急ぐ二人にここで追いつく、ここから小さなコルに下って登り返すと展望台に飛出る、標高1523bの奥地蔵、両神山が立派、その奥に真っ白な浅間山が見事です。


秩父宮殿下のリレーフ

ピークから下って登り返すと左上にトイレがある、浅橋渡って行くと、秩父宮殿下のリレーフが巨岩に飾り付けられている、その先は巨岩のピーク、霧藻ガ峰休憩舎(標高1547b)の前が奥地蔵に負けない展望が広がる。ここで一人の単独男性に出遭う、彼は時々私の前に現れる。鴨沢バス停、奥多摩駅から青梅駅間も。


お清平

巨岩から離れ、水平道の日だまりで、ここには積雪無し、前方に前白岩、左に見えるのが芋ノ木ドッケから伸びる長沢背稜、そして大きく下って、コル状の広い、お清平に降り立つ(標高1450b) 12:20 太陽寺の道を分ける。

ここからの登りがキツイ、露岩(今日は雪の下)の尾根状を登る、10分ほど登ると鎖場、続いて大きな浅橋、この浅橋が無いと大変な箇所、今日明日のコースで一番急坂の所でした、疲れの一番感じた坂はこの後通過する白岩小屋から白岩山の登りでした。

少し傾斜が緩み、次のピークは巻くのかと思うがしっかりピークを踏んで行く、つまり巻き道が取れないほど細い尾根道、モミ林が美しい、右の和名倉山(標高2036b)から飛竜山に伸びる稜線が凄い光景で迫る。3人の下山者に出会う「この後一箇所過ぎれば、楽になりますよ!」とのこと。


前白岩の肩

三峰5.0`・雲取山5.7`地点 12:45、ここは左の長沢背稜の山々が良く見える、なお細い尾根状が続く、急坂、一歩一歩上に上に登る。見返地蔵に出遭う。霧藻ガ峰で出遭った男性が追いついてくる、ジグザグに登り、13:05 たどり着いた所は前白岩山からまだ20分手前の前白岩の肩でした、ここで、ここまでに出遭った二人の男性・単独男性が合流する、二人の男性は雲取山荘、単独男性は雲取山避難小屋に泊まるとのこと。

前白岩の肩からの和名倉山から唐松尾山、甲武信ヶ岳方面の山々が波打ち見事です、この前白岩の肩から前白岩山の間に富士山の展望(白岩山から芋ノ木ドッケ分岐間にも富士山の展望)が有ると言う、捜しながら進むが見えなかった(雲の中でしょう)見えるなら大きく見える飛竜山の右か左か、どちらだろう。

岩に「石灰岩」と記されている、巨岩が続く尾根道、コメツガの美林、三峰5.5`・雲取山5.2` 13:10 ここが雲取山と三峰神社の中間点、肩からはだいぶ傾斜は緩むが、登りは続く、13:25 前白岩山に到着する。

一度下って、コメツガの林を登り返す、この辺り密林のところ、再び浅間山が見える、やや水平になって大きな岩の裏に出て、回り込む、大きな岩場で簡単に登れ展望も良い、ここから富士山が見えそう、飛竜山が巨大に見える 13:50。昼食には良い岩場で腰を降ろす 14:00

 
白岩小屋

この岩場から30bで白岩小屋に着く、 三峰6.5`・雲取山4.2`  小屋の中に入って休憩するより、手前の岩場の方が良い、二人の男性とさらに4人の登山者が小屋で休憩していた。

小屋は白岩山との鞍部に建ち、足跡は一人の男性のみになって、しかも積雪が深くなり、辛い登りが続く、それでも、一度は傾斜が緩み、ほっとするのだが直ぐ急坂に戻る、14:25 三峰7.0`・雲取山3.7`地点、広い空き地に飛出る、あれ山頂? 捜すと進行方向右奥20b地点に白岩山山頂がある。標高1921bは周辺の山より高く、重い雰囲気はあるがコメツガに囲まれ展望は無い 14:30

芋ノ木ドッケ(標高1946b)に向かって、樹林の中を下る、5分ほどで芋ノ木ドッケ分岐、芋ノ木ドッケへの山道は足跡もなく深い雪に覆われている、富士山の見えるポイントが有ると言う、確かに飛竜山方向の展望は一見の価値有り、右に下って芋ノ木ドッケの巻道に入る、すぐ左に巨岩の岩壁圧倒される、晴れていればこの岩の上に登れば大展望であろう。どんどん下って行くと、立派な浅橋を下るようになる、下り切っての水平道は意外と展望が良い、左側の芋ノ木ドッケ斜面のコメツガ林は実に美しい。

予想以上大きく下り、登り返すようになると、以前、大ダワから登ってきて長沢背稜へ向かった懐かしい、分岐に着く、ここから芋ノ木ドッケ、長沢山方向に少し登ると、和名倉山と飛竜山の大展望を得られるのだが今日は踏み跡も無く、深い雪の斜面になっている 14:55


奥多摩の深部 コメツガの美林

前方に雲取山が大きく見え、雲取山から左に石尾根が延びている、雲取山の領域に近づいたことが解かる、三峰8.5`・雲取山2.2`地点 雰囲気の良い傾斜の緩い道が続く、長沢背稜から20分ほどで 15:13 大ダワに着く、雲取山、三峰神社、東日原への三差路、その大ダワ林道は数日前に下ったと思われる足跡が一つあるだけ、広いベンチにて休憩、後30分で雲取山荘である。

雲取ヒュッテ

15:20 雲取山荘に向かって歩き出す、既に先行した二人の男性の姿は無い、15分登り、コメツガ林を抜けると大きなツララに飾られた雲取ヒュッテに着く、ヒュッテの裏に展望台があり、浅間山、両神山が素晴らしい、まだこの時点、明日関東平野が真っ白になるとは思いもよらなかった


あー着いた  雲取山荘

ヒュッテから積雪の深さに驚く、15:50 予定の16時より10分早めに到着、雲取山荘に入ると、ほっとする暖かさ、受付を済ませ、コタツの用意された部屋 1-2に案内される、多くの山小屋では部屋に○○と呼称が付いているがここでは番号である。

東アルプス楽集団スタンプラリー:@雲取・両神州、A大菩薩・笠取州、B甲武信・雁坂州、C金峰・瑞牆州でCのみが残った、金峰山小屋には20061230-31日(三回目)泊まっているがスタンプラリーの記録が見つからない、まだ、小川山が未踏であり、川上村側から小川山経由で金峰山小屋にお世話になって、金峰山に登り下山は金桜神社へ、小川山や金峰山がシャクナゲに飾られる時期が良いと計画している。

雲取山荘、18:00から夕食、50人ほど、明日の予定は三峰神社か鴨沢と半々に分かれている、同室の男性は鴨沢から登って明日は三峰神社、私とは反対である。

第二日目:朝、予報通り雪である、まだ小降り、6時朝食、誰一人出発はしていない、誰かが先に!


よく降った、ここを登らねば雲取山山頂を越えられない

10人ほどの団体は三峰神社へ下る、6:45 雲取山経由鴨沢コースを決め、小屋を出る、三条ダルミの道を見送る、続いて雲取山を巻いて石尾根に向かう道を分ける。


雲取山山頂

新雪の一歩は気分が良い、10分ほど登ると傾斜が緩み台地に出る、コメツガは白髪のように白く染まる、周囲の展望は無い、粉雪が激しく降り続ける、三峰10.5`・雲取山0.2` 7:12 そろそろ山頂は近い、積雪50a以上はある、上を見るとぽっかりと樹林が切れ道標が見える、山頂直下は山頂付近の雪が強風に吹かれ積もり、腰まで埋まる、泳ぐように上に上にともがき、登りきる、そこは雲取山山頂である 7:25

冷たい風、何処から吹いてくるのか、まるで登ってきた邪魔者を除くような勢いである、それでも山頂の道標を写真に収める、これがやっとの抵抗である、雲取山非難小屋に駆け込もうと急ぐ、深い雪、積雪1bはある、それでも小屋の前に着くと、トイレの往復をした足跡が残っている、人の気配、だが見えない(後で聞くが、一人登山者が小屋の中にいたらしい!)。

二つの足跡が見え隠れし、小屋の前から下っている、不思議にこの二人、横に並んで歩いている、昨夜雲取山荘で聞いた話を思うと、雪は少なかったと言う、この雪は深夜から朝に降ったものである、山頂から下ると7080aほど、雲取山荘からの巻道、ゆるく登って小雲取山、踏み跡の無い富田新道分岐 7:45

富田新道分岐からは急斜面、雪道は歩き易い、ころがるように急降下、7:55 ヨモギの頭巻道(二人の足跡はヨモギの頭に向かっている)に入る、足跡は無い、5分で奥多摩小屋の直ぐ手前にてヨモギの頭からの道に合流する。

奥多摩小屋の前のベンチでゆるんだ靴紐を絞る、ここに泊まった人達も出発した後で、ここからは踏み跡が明確になっている、ただ、明確に残っている足跡は靴の小さい女性用、ちょっと不安定な足運びが気になるところだ。

奥多摩小屋から石尾根らしい明るい尾根道になるのだが、雪とガスで周囲は見えず、ひたすら、雪道を行く。

ときどき、数人が立ち止まって休んだのか?不思議な足跡の動きがある、林に入って戻ったものもある、奥多摩小屋からブナ坂まで地図で20分とある、ほとんど平坦だが、巻道のあるピークが二つ有る、勿論巻道利用です、大きな山容が雪の中に見える、七ツ石山(標高1753b)である、大きく下ると七ツ石山の鞍部で四差路のブナ坂です。七ツ石山への山道は綺麗な雪原、足跡一つ無い、動物の跡も無い。

家を出たときの予定は、石尾根縦走で奥多摩駅まで、そんな雰囲気は消える、今日は早めに雪山から下るのが正解である、バスの便の本数が多い鴨沢に最短で下るコースは七ツ石山の手前である、ブナ坂の四差路、ここである。

 
鴨沢・石尾根縦走路(雲取山)・石尾根縦走路(七ッ石山)・唐松谷に沿って日原
この分岐で鴨沢に降りないと危険です!

鴨沢へ、8:45 下り出す、ただ、山道は期待通り下らず、しばらく雪道を水平に進む、新緑時は楽しい七ツ石山巻き道である、ブナ坂辺りになれば雪は止み、積雪は数aと思っていたが、予想は外れ、20aほどでビックリ、しかもまだまだ降り続く、8:55 七ッ石小屋分岐・鴨沢分岐 鴨沢110、そこへ七ッ石小屋から15歳の男性重い荷物を背負って降りてくる。

彼は、昨日水根から鷹ノ巣山を越え、千本ツツジにテントを貼ったと言う、しばらく彼と下る、鴨沢バス停10:48(丹波始発)を目標に!若い青年は私より数倍重い荷物を背負っているにもかかわらず、動きが速い、クラブはテニスをやっているとのこと、慣れない雪道でなのか目の前で良く滑って尻餅を着く、登山の運転技法はこれからである(^^♪。

雪は降りやまず、積雪の薄くならず、時々斜面を横切る所では良く滑る、もー急いで下るのが正解、奥多摩小屋を発った四人のグループを抜く、この中に足の小さい女性を確認する、皆さんお元気そうでした、ややゆるんだ所で別のグループを抜く、雪道に慣れない人々は辛いところです、時々横切る杉林では、アイゼンに雪がこびりつき、歩き難い、アイゼンが横を向くので直す、この間待ってくれる青年に「バスに遅れないように!」、彼は意をくんで、どんどん先に、カーブする毎に見えなくなる。

 


廃屋?

何処が堂所か不明、9:45 廃屋の前に出る、左下に見えるのが羽黒神社だろうか?続いて10分後廃家を見る、一人の男性が登って来る、「明日は良い天気でしょうね!」と声をかけると「バス停は直ぐですよ!」、10:10 車道に降りる、案内に従って右に緩く登る、直ぐに左に折れ、下ると大きな空き地、左は鴨沢に車道が続き、登山道の近道は右だ、まもなく民家の前に出る、雪かきをしている男性「上は凄い雪でしょう、貴方が3人目(正確には4人目)です」と笑顔で迎えてくれる。

 

 

最後は大きく右折すると、バスを待っている3人の姿、一人はさっきの青年、二人は昨日白岩小屋の手前で分かれた男性と彼と雲取山避難小屋に泊まった男性です。避難小屋から奥多摩小屋まで続いた二つの足跡は彼らの作ったトレース、「助かりました」と告げる 10:35 到着。

 

 

 

 

 

 

鴨沢バス停10:48定刻に丹波発のバスはやって来る、遅れなかった、私の着いた後登山者は降りてきませんでした、次のバスは11:32,14:38,16:48,18:38,19:37と続く、雪が降り続くと午後の便は保障の限りではない。

乗り込むと大勢(10人ほど)の登山者、早速「山頂の様子は?」と聞かれる「もー、吹雪で、積雪も深く!」と答えると「昨日は三条の湯に泊まって、今朝から山頂を予定、この雪で中止し、下山を決めました! メンバーには犬の様な人がいて、、、」と皆さん元気でした、そして「お風呂に何度も入り、3回、、」と思う存分楽しんだごようすである。

 

 

 

 

 

 

 

奥多摩湖は雪に包まれ、時々美しい雪化粧を見せてくれる、鴨沢バス停から終点の奥多摩駅まで乗客は変動無し、小河内ダムから車道は坂になって運転手さんは神経を使う、奥多摩三山も雪雲の中に隠れてしまう。

奥多摩駅 11:25着、構内放送は「青梅線から中央線直通の運行は取りやめです」と告げる、11:32発青梅行きに乗る、バスからの乗客がそのまま乗ってもガラガラ、川井駅や軍畑駅から多摩川に掛かる橋が雪化粧の山々に溶け込み素晴らしい景色でした。

  
雪景色を楽しむ光景ではない!

甲府からの特急が数分遅れたくらいで、青梅、立川と順調に乗換え大きな混乱は無く都心へ、上野から乗換えた常磐線はまだまだ降り続く、、、、この雪でも、登山は止められない、魅力をまた身につけてしまった。

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