皇海山の展望台とコウシンソウを訪ねて

庚申山(標高1892b) この先鋸山(標高:1998b)経由で皇海山(標高:2144b)に登りたい!

日程 2007616日 (土)快晴

コース

 つくば市2:30=(国道29450号)⇒桐生市=(国道122号)⇒足尾=(林道)⇒5:08銀山平駐車場5:10―(0:15)→第二号橋:丸石沢5:25―(0:10)→舗装終る:庚申渓谷5:35―(0:00)→工夫滝・見晴橋5:35―(0:05)→笹見木沢5:40―(0:15)→天狗の投石5:55―(0:15)→一ノ鳥居―(0:00)→一個目の橋6:10―(0:05)→七滝入口6:15―(0:05)→二個目の滝6:20―(0:05)→三個目の滝6:25―(0:05)→四個目の滝6:30―(0:05)→百丁目6:35―(0:07)→鏡岩6:42―(0:03)→五個目の橋6:45―(0:05)→夫婦蛙岩6:50―(0:10)→仁王門7:00―(0:15)→旧猿田彦神社跡(お山巡りコース分岐)7:15―(0:10)→庚申山荘手前分岐7:25―(0:00)→左:庚申山・右:お山巡り」分岐7:25―(0:01)→岩の湧き水7:26―(0:04)→巨岩の壁7:30―(0:15)→踊り場(急登の中間点)7:45―(0:15)→初の門8:00―(0:10)→一ノ門8:10―(0:00)→お山巡り入口8:10―(0:10)→大胎内8:20―(0:10)→富士山展望8:30―(0:15)→庚申山の肩8:45―(0:10)→庚申山頂上8:55―(0:05)→9:00庚申山展望台9:20―(0:05)→庚申山頂上9:25―(0:15)→お山巡り入口9:40―(0:20)→めがね岩10:00―(0:10)→吊尾根10:10―(0:03)→南総里見八犬伝の犬飼現八山猫退治の場10:13―(0:00)→10:15枝道下ってコウシンソウ観察10:30―(0:05)→10:35岩戸庚申・岩棚10:45―(0:00)→下りの斜面10:45―(0:20)→嶺峰三荘(宇都宮大学ワンダーフォゲル)11:05―(0:15)→旧猿田彦神社跡(お山巡りコース分岐)11:20―(0:10)→夫婦蛙岩11:30―(0:25)→11:55七滝入口(入るが90度左折し下ると通行止め)12:00―(0:00)→一ノ鳥居12:00―(0:20)→天狗の投石12:20―(0:35)→12:55銀山平駐車場13:00=(林道)⇒13:15国道122号⇒つくば市へ

 


コウシンソウ  ムシトリスミレの仲間

 

 梅雨入り後1日から快晴が続く、庚申山から遠望ではあるが富士山が見え、明日も晴れるとのことオサバグサの帝釈山と見晴の良い田代山へ行こうと思う。

 銀山平に着くと駐車場は周囲を含め数10台、まだ半分ほど、下山後は道にあふれ大混雑でしたが。団体さんが準備中、傾斜の緩い林道を歩き出す、直ぐにゲート、ここにも5,6台空きスペース、ゲートをすり抜けると広葉樹林帯、紅葉狩りには最適でシーズンになるとお酒を担いで庚申山荘に持ち込み宴会が始まるそうです。

 第二号橋、右に二本の沢、美しい滝を見せてくれる、ここにきて林道の傾斜は緩む、一ノ鳥居2.7`銀山平1.2`地点5:30。ここに来て道幅が狭くなる、そして舗装が終わり砂利道になってホットする、続いて工夫滝の標識、期待して覗くがその全容は見えないが音は凄い、そして見晴橋、滝の見晴なのか、周囲の谷を眺めるのかちょっと意味不明だが、紅葉狩りには素晴らしい所が続く、むせかえるような緑一色の庚申渓谷である。今度は笹見木沢を渡るとまもなく、広大な岩崩れ、天狗ノ投石を見る、ここにきて林道は荒れてくる、しばらく右斜面は投石のような光景が続く。

 6:05 林道の傾斜が大きくなって、目の前に大きな鳥居、一ノ鳥居です。大きな標識「庚申七滝」(帰りに寄って見たが入口から入って下る道の先で通行止めになっている)、5,6個の木製の橋を渡って行く、一つ一つの橋がちょうど美景の沢を横切るように付けられている、駐車場では大勢の人に出会ったがまだここに到着した人はおらず、静けさの樹林帯はとても気持ちの良い、心落ち着く所です。

 ここの紅葉はどんな姿を見せてくれるか期待される、ただこの時間は森の中に日が差し込まないのでちょっと遅い方が良いかもしれない、下山時に期待。

 美景の大小の滝が次々と現れ、橋を一個、二個と数えながら、3つ目の橋から登山道らしくなり、ブナの落葉のジュウタンが登山道に敷かれる、何処かの登山道にはキリクズが敷かれているが、この自然のジュウタンの方が一ランクも二ランクも高級品である。大きな岩の間を行く、四つ目の橋、真夏でもここは涼しいだろう、百丁目の道標、6:25 一ノ鳥居1.0`・庚申山荘1.3`地点、あまり歩かない内に百一丁目が出てくる。

 でっかい岩の下に着く、鏡岩、孝子別れの処「野猿に助けられた猟師が、身代わりに自分の娘を差し出して別れた処」と言われる伝説、そんな雰囲気の薄暗い広場です、ここは早足で通り過ぎる、6:43

 その先では巨岩の連続する間を登る、沢はだんだん遠くなり、右の岩場の高い所にオレンジ色のヤマツツジが暗い樹林帯の中だけに美しい姿を見せている。五つ目の橋、ここは枯れ沢、とても神秘的で一言「美しい」。

 夫婦蛙岩6:50 本当に夫婦ですよ、百七丁目、蛙の先にも巨岩が続々現れる、続いて庚申山をお守りする仁王門 7:00 ちょっと迫力は無いが。

 


ゴロゴロ転がる巨岩

 

 この辺り巨岩が多い、その何れも背中に大木を生やしている、自然の営みは凄い、続いて石の階段(参道の跡の敷石道)がある、ちょっと歩幅が合わず辛い所です、庚申山荘0.3`・一ノ鳥居2.0`地点 小沢を横切る、登山道に大株のヤマツツジ、勝道上人/大忍坊碑が立っている、猿田彦神社跡の広場に到着、クリンソウが咲き乱れる。

右はお山巡りコース、ここは庚申山荘へ左折して行く、山荘へ行く間の道が意外と岩で歩き難い、前方の小屋が見え、手前に右折:庚申山の道標を見て曲がる、広場で社務所跡らしい、ここにはクリンソウが群生、入笠山で見た群生以来の多さ!

 


クリンソウ

 

旧山荘の庭、ちょっとぬかっている所で登山道は二分、右はお山巡りコース、左方向に登って行く、斜面をトラバースして行く、狭い登山道だが安定している、百間幕と呼ぶ大岩壁の前に出る、ユキワリソウが岩壁にぎっしり咲く、とても可憐です。

 


岩壁に咲く ユキワリソウ

 

 さらに左へ進むと裏見ノ滝下へ、ここにも沢山咲いている、うえから細い雫がポタポタ落ちている、登山道は直ぐ横を登るか岩壁を回りこんで枯れ沢を登って樹林で再び合流する、ちょっと休憩に良い一人分の空間があり、ここで休憩、宇都宮からこられた男性が登って来る。

 奇妙な岩を眺めながら、次々と鎖や梯子を登ると初の門、さらに梯子・鎖を登り切ると展望の良い岩に立つ、続いて今にも落ちそうな岩のトンネル(筑波山なら弁慶七戻り)を抜ける、8:10 一の門、ここでお山巡りコースと分岐し、庚申山頂上へ向かう、小胎内、岩壁に頭を直撃しないように下を回りこむ、一度下って、厳しい登り、鎖・梯子を使って行く、危険な岩場を抜けると、大きな岩場の展望が二つ続く、快晴、遠望の富士山が赤城山や袈裟丸連峰の奥に美しい姿を誇っている。

 


富士山遠望 見えますよね!

 

 その二つ目の大きな岩の先からやや左折し樹林帯に入る、宇都宮から来られた男性コウシンソウの咲く場所を案内してくれる、ユキワリソウと共に咲いている、とても可憐とは言い難いが可愛い花であり見れば見るほど不思議な姿を見せている、特徴は根本から伸びる一本の茎から二つに別れ花を付けている、後で、お山巡りで見つけたものは、根本から分岐までが短い、ここの長い物が立派なものだそうです。

 登山道に戻って、木々を頼って登り切れば、樹林帯(密林)に入り、傾斜は緩み、数分で庚申山頂上に到着、シャクナゲガ数本咲いている、ここでは展望は無い、さらに数分先に行くと、大展望台になっている 9:00

 


皇海山

 

鋸十一峰、その開始が庚申山、十一目が鋸山、その先に立派な皇海山が聳えている。その奥に雪化粧の平ヶ岳(尾瀬の至仏山か燧ケ岳かと思えたが、明日見た尾瀬の山には雪が見えませんでした)だろうか、皇海山の稜線の続きには日光白根山に続き、太朗山、男体山と続く、ただ富士山方向はここからは見えません。

 帰路は同じコースを戻る、若いご夫婦をコウシンソウまで案内してあげる、「始めてコウシンソウを見に庚申山に登っても見れません、、、ユキワリソウをコウシンソウと思って帰る人も多い」と言う地元の人の意見は正しい! 宇都宮の男性に感謝したい。

 


ユキワリソウ

 

 ユキワリソウはお山巡るコース内で沢山見れますが、コウシンソウはなかなか見付からない、おそらく初めての人は無理だろう!

富士山の見える展望岩に戻って昼食、この時期日光周辺から見えることは珍しい、期待していなかっただけに、大満足です。9:00

お山巡りの分岐まで戻り、大胎内を抜け、岩棚道を通る、

 


核心部を抜ける

 

9:40 続いてめがね岩10:00 桟道 梯子 鎖が続く、吊尾根に越えると、急登、真夏の気温で汗が流れ出る、ここでも地元の人(宇都宮の男性は山頂手前出別れている)に案内してもらって、コウシンソウを見つける。

登山道に戻って再び急登、「落石注意」の鉄の橋を登る、大きな岩壁に囲まれたところで休憩。

見晴も良いが、岩場でのんびりはできない、斜面をちょっと登って岩の間を通過(お山巡りでは最高地点)すると、シロヤシオの木々が多い笹の斜面に出る、咲き残りのシロヤシオを楽しみながらドンドン下ると、嶺峰山荘(宇都宮大学ワンダーフォーゲル)の横に下る。

美しい沢を横切ってまもなく、クリンソウの咲く猿田彦神社跡の広場に到着する、10:40 夫婦蛙岩 11:30 庚申七滝へ寄るが通行禁止、一ノ鳥居 12:00 天狗ノ投石 12:20 眼下に銀山平が見えて10分ほどで銀山平へ戻る。 駐車場は満杯、今日庚申山荘に泊まって明日皇海山と言う登山者も多い

 

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