年末年始を奥秩父の山小屋 十文字峠 (標高2072b)三宝山 (標高2483
 天下一の展望       甲武信ヶ岳 (標高2475b)木賊山 (標高2469b)

 

 

日程  20071231日〜200812  (月・水) 


甲武信ヶ岳山頂 2008/1/2

コース

第一日目:(123031日)JR常磐線牛久駅21:56=(JR常磐線)⇒22:49日暮里駅22:58=(JR山手線)⇒23:19新宿駅23:54=(ムーンライト信州81号)⇒3:09小淵沢駅6:10=(小海線)⇒6:53信濃川上駅7:05=(川上村バス)⇒7:29梓山7:30―(0:10)―>十文字峠9`・千曲川源流9`地点7:40―(0:05)―>一里観音7:45―(0:55)―>毛木平(もうきだいら)8:40―(0:10)―>千曲川源流出合(橋)8:50―(0:35)―>シャクナゲの平坦道9:25―(0:35)―>水場・八丁坂10:00―(0:35)―>八丁坂ノ頭10:35―(0:20)―>巨岩1055―(0:10)―>11:05十文字峠・十文字小屋(泊)

第二日目:(11日)十文字小屋6:55―(0:30)―>稜線7:25―(0:30)―>大山7:45―(0:45)―>武信白岩山(標高2288b 巻いて行く)8:35―(0:05)―>展望の良いピーク8:40―(0:15)―>尻岩(本命ではない)8:55―(0:15)―>尻岩「十文字峠2.7`・甲武信ヶ岳2.9`中間点」9:10―(1:15)―>大曲地点10:25―(0:10)―>三宝山(標高2483b)10:35―(1:00)―>11:35甲武信ヶ岳山頂11:50―(0:10)―>12:00甲武信小屋(泊)

第三日目:(12日)甲武信小屋7:25―(0:20)―>木賊山(標高2469b)7:45―(0:05)―>戸渡尾根入口7:50―(0:10)―>8:00ガレ場の展望台8:05―(0:25)―>シャクナゲ現れる8:30―(0:15)―>木賊山の展望・前後シャクナゲのトンネル8:45―(0:10)―>小ピークの岩場8:54―(0:00)―>8:54徳ちゃん新道分岐9:05―(0:15)―>蛙石砕石場跡9:20―(0:35)―>堰堤9:55―(0:05)―>沢出合・橋10:00―(0:05)―>トロッコ跡開始10:05―(0:25)―>10:30西沢渓谷遊歩道出合10:35―(0:10)―>10:45西沢渓谷入口11:22=(山梨市営バス 乾徳山登山口・窪平・日下部警察前・山梨市役所経由)⇒12:20JR山梨市駅12:39=(特急かいじ110号)⇒14:05JR新宿駅=(山の手・常磐線)⇒自宅へ

 

登山口迄:甲武信ヶ岳は、十文字峠から20006月、西沢渓谷から200311月と二回登っている、今回は電車とバスを利用、JR新宿発23:54ムーンライト信州81号に乗り、3:09小淵沢駅着、小淵沢駅始発6:10で信濃川上駅に6:53着、川上村村営バス(年中運行と強い見方)始発7:05に乗り梓山バス停7:29着。このコースの難点は小淵沢駅での3時間待ちです。

甲武信小屋に電話「TEL.049-455-0955」を入れると、川上村始発のバスに乗って来ても、積雪登山道で一日の工程では甲武信ヶ岳山頂に着くのは難しいと言う、声の主は徳さん「山中徳治」、さっそく十文字小屋「Tel.090-1031-5352」に予約。

始め十文字小屋にお世話になったときは、200069日、小屋に電話を入れると「大荒れの天気、この中を来るの!」と言われる、関東地方の交通機関は大変だった、この日の天気予報では「低気圧のスピードが高まっており、関東を抜けるのも午前中だろう、、」と伝えていた、この日のシャクナゲは見事でした

昨年(2006年)の年末は金峰山、今年(2007年)は甲武信ヶ岳と決めていた、ところが、信州はクリスマスの頃から雪が多く降り、ここ川上村も連日雪マークが続いている、一方、秩父・山梨側は晴れマークである(2007/12/29朝現在)。

そして、2007/12/30の朝と昼過ぎから15:00頃まで、つくば市では雷の大荒れ、心配で十文字小屋に電話を入れると晴れているとのこと、小屋の人も「31日も期待できそうですネ」とのこと、甲府・秩父・静岡は晴れが続いている。予定通り31日十文字小屋、1日甲武信小屋の予定で出発する。


十文字小屋 2007/12/31

 第一日目:小淵沢駅3:09着、3時間駅構内で仮眠、合計5人、6時前小海線小諸行きに乗り6:10定刻、八ヶ岳は見えないが時々真っ赤に朝焼けした背景に真っ黒な富士山が見える、心配の雪は、清里駅前後には薄い雪が見られる程度。信濃川上駅(私を含め二人)で降りると暖房された川上村営バスが待っている、男性はタクシーで毛木平(もうきだいら)まで行くようです、誘われたが今晩十文字小屋泊まり、まったく急ぐ必要は無い、今日、十文字小屋に泊まったお客は4人、全員このバスに乗っている。

  運転手さんの案内で川上村内を走る、川上村役場から以前天狗山&男山に登っている、この時は馬越峠に車を置き男山を往復した。小川山、金峰山を望み、ゴツゴツの五郎山が見えると梓山バス停に着く 7:30 運転手さんが親切に登山先を案内してくれる。

バス停から直ぐ道路は二分、左は三国峠を越えて埼玉県大滝村へ向かうことができる、天狗山&男山に登った時は大滝村から車で三国峠を越えている、冬季以外通行可能で楽しいドライブを楽しめる。

十文字峠への矢印は右、右折し道路を緩やかに登ると、T字路に「十文字峠9`・千曲川源流9`」の道標が立っている、しばらく凍結した道路を進むと傾斜が緩み、一里観音、ここに左へ道が分かれこちらに十文字峠の標識があるがこれは間違い(舗装道路は歩き難いのでこの道に入ってしまう)、このまま広い道路を真っ直ぐ行くのが正しい(後で判明する)。

 7:55 その間違いの道を行くと、二箇所左の沢に下る道があるのだが決め手になる道標が現れない(地図には戦場ヶ原、沢の向こうにアヤメの群生地があって毛木平への道がある)、そのまま進むことにする、と道はいきなり90度曲り、広い道路に向かって昇っている。

十文字小屋に電話を入れ聞くことにする 「真っ直ぐ広い道路を進めば毛木平駐車場に入るよ!」とのこと 8:15 道路に飛出て、長い長い直線道、広い畑の真ん中を走る、背中には八ヶ岳方向から吹く風が吹き付ける、一台の車が降りてくる、手を振って「毛木平は真っ直ぐですか?」と訪ねる、あっているそうです。以前訪れた時とは別世界です、なんでも川上村の開発でここの広い畑地には高原野菜が植えられるのだそうです。

 8:30 ようやく、カラマツ林に囲まれると、雪道を下る、周囲の白樺林は美林ですから手前で開発は止ったのだろうか、川上村は自然の美しい村である。

目の前に毛木平駐車場が現れる、5,60台分、奇麗なトイレ(冬季の為使用禁止)、10台ほど停まっている、出遭った二人の男性は千曲川(信濃川)源流を経て甲武信ヶ岳へ、今日は31日初日の出を拝むなら、十文字小屋に寄らず、直接登るのが正統派、私は2日快晴に期待する、晴れれば奇麗な御来光&富士山を楽しめる。

積雪5,6aの上に残る今朝の足跡は一人だけ十文字峠に向かっている、大勢の足跡は甲武信ヶ岳最短距離の千曲川源流遊歩道に向かっている、十文字峠への道は千曲川源流を橋で横切って始まる、沢を渡りと直ぐに登りになる、杉林、この辺り五里観音だが解からない、沢底に入って沢を横切る、薄暗い登山道、沢から離れ急坂をジグザグ登る八丁坂はまだ先だがここもキツイ坂です、シャクナゲが現れ、短い水平道、右眼下に沢を見る、9:25 シャクナゲはこの後八丁坂ノ頭になるまで少ない。

登山道の雪は5a程度、ただアイゼンは必要です。

再び沢を横切って登ると、昨夜十文字小屋に泊まった男性三人が下ってくる、若いお兄さんは10本歯のアイゼンで甲武信ヶ岳に登ったそうで、聞くと私の着けたアイゼン(5本歯)で充分とのこと、深いところで50aとか、深い雪でも奥秩父の年末年始はまだ凍結が緩く、むしろ軽アイゼンの方が動き易い。

水場 10:00 ここが毛木平と甲武信ヶ岳間で一番辛い急登、八丁坂に取付いたばかりの地点です、水場から約30分登り続けると小屋の薪(良く燃えるには3年程捨て置き乾燥させるのだそうです)が積まれている 10:30。さらに登り詰めると八丁坂終点、八丁坂ノ頭に飛出る。

再びシャクナゲが現れ、ここから十文字峠まで見事な樹林帯が続き、思わず足が止まる。その木々の間から三宝山や武信白岩山の稜線が見えるがガスが谷から吹上げている、ここから甲武信ヶ岳は見えないらしい。


十文字小屋はすぐです

巨岩の下を通過、大きくカーブし少し下り、ちょっと登ると十文字小屋手前のT字路に出る、左:三国峠、右:甲武信ヶ岳、右に曲がって登山道から左にそれると両神山が大きく見える、さらに眼を左へ写すと妙義山が見えている、浅間山はここからも小屋の庭先からも見えるそうですが今日は雲の中です。

11:05 ずいぶん早い山小屋到着、毛木平から続いた一人の足跡は甲武信ヶ岳へ向かっている、笑顔の奥さんが迎えてくれる、9年前(私が始めて訪れたのが2006/6/9)から小屋で働いており、今や小屋の管理人(甲武信小屋の徳さんの奥様とのこと)である。

「暖かい物を食べたいのですが!」「カレーなら!」「残ったおにぎり二個あるのでカレーをかけて!」と言うことで、奥さんとお昼にする。

カモシカ展望台、小屋から0.5`、途中の中間点に水場、冬季は小屋でも、ここから水を人力で運び上げているそうです、雪の上には奥さんの足跡しかない、勿論水場の先は人の跡なし、驚くほどの大木のシャクナゲに囲まれた岩場の先に出れば三宝山の大きな姿が印象的、八ヶ岳が見えるというが雲の中で見えず、川上村の男山、天狗山、続いて御座山(おぐらやま)が良く見える。

小屋に戻ると常連の男性(小諸)、続いて単独の娘さん(彼女も明日は甲武信ヶ岳)、夕方また常連の男性(東京の板橋)、計4人の泊り客。

小諸の男性はお手伝いを兼ねているらしい、夕食には彼自作のビーフシチュウを頂くことになる、板橋の男性は毎年ここを訪れるのは、お酒をノンビリ楽しめるからのようです。

夕食は、全員で5人、奥さんの手料理、刺身、煮物、漬物、ビーフシチュウ、コンニャク(今朝八丁坂で出遭った男性が作っておいたのだそうです)「上での食事は期待しないでね!」と奥さんは言う。酒も新潟の銘酒を思う存分頂く。※上でも、ご馳走がでました!けれど。

下界でも視聴率が年々下がるNHK紅白合戦、山小屋では雑音にすぎない、静かに深ける行く年を思いつつ夢心地に熟睡、夜中は冬の嵐が吹く、外はマイナス16度、室内は0度。

第二日目5時、お月さんが小屋の庭を明るく照らす、風も無い。6時過ぎ、おせち料理が大皿に飾られ、大きな数の子、黒豆、、、小諸の男性が甲武信ヶ岳行きの二人に餅をストーブで焼いてくれる、正月はお雑煮が美味い。山小屋でのおせち料理に、お神酒が盛られ、「みなさん、あけましておめでとうございます!今年も元気で登山ができまうように!」

650分頃小屋周辺の樹林に初日の出が差し込む、神秘的な美しさ、感動の新年を迎える、甲武信ヶ岳山頂では万歳だろう。

6:55 寒い庭先まで出ての奥さんと二人の男性が見送ってくれる、寒い!でも無風状態、小屋の裏からゴロゴロ岩の登山道を登る、深い樹林帯、振り返ると小屋の週へのシャクナゲの多さに驚く。

この辺り雪は少ないが足元は岩肌状、木の根を踏みながら20分ほど登ると再びシャクナゲ群生地、7:25 稜線に出る、シャクナゲ混じりの雑木林で展望は無い、右に曲がって大山へ向かう、7:35 樹林が一部切れ両神山が二子山を従えて立派に見える。小さいピークを越え、直ぐに目の前に岩壁、15bの鎖場三個をよじ登る、最初の一本は凍って使えない、昨夜の嵐で前日の足跡は消えている、後から来る登山者の為に踏み後を付ける。


大山から、西上州の山々 2008/1/1

7:45 大山山頂に立つ、八ヶ岳は深い雪雲の中、浅間山方面も同じだ。

下山後知るが今日(1日)0:15頃、新穂高温泉からの槍ヶ岳登山道途中の槍平小屋付近で雪崩のため熟練登山者が4人死亡!(冬季にアルプス登山は熟練でしょう!)ここから信州の山々は雪雲で見えない、周辺は大雪だったようだ。反面、ここ西上州の無数の山々が眼下に広がってとても印象的です、埼玉・群馬県は晴れマーク、長野県は雪だるまマークの天気予報を実際に見ている様です。

鎖で登った分を下る、太い梯子を下る、岩場の上下が続く、時々埼玉県側を歩く稜線からは和名倉山から破風山辺りまで奥秩父の山脈は雄大です、そして埼玉県側は無風で暖かい、長野県側は風が無くても寒い、次のピークを巻き 8:35 トラバースして進むと、武信白岩山(ぶしんしらいわさん、標高2280b)の手前に着く、足跡は巻いている、ここは同様に巻いて行く、巻くと薄暗い樹林帯、次の岩に向かっている足跡を追う、鎖を使って登る、振向くと武信白岩山が聳え山頂の白い道標が印象的です、素晴らしい奥秩父主脈が迫ってくる。今向かっている埼玉県最高峰の三宝山はどんどん大きくなって近づく。

次のピークは巻く、シャクナゲが密集してくる、8:55 小さな尻岩の脇を通過、ドンドン下る途中で今朝7時に甲武信小屋を出発した男性が登って来る、更に傾斜が緩んだ地点で男性に出遭う、さらに下って大きな岩。


私のお知りかしら?

これぞ巨大な尻岩です、周囲は原生林に囲まれ薄暗い、ちょうど十文字峠と甲武信ヶ岳の中間点、9:10


三宝山から甲武信ヶ岳、奥が富士山 2008/1/1
残念!山頂に大きな雲が、明日はスッキリ晴れて欲しい

登りが始まる、長い長いだらだら登り、シラビソの樹林帯が続きまったく展望は無い、ただここのシラビソは美林です、雪は深くなり40a、尻岩から約1時間 10:25 地図でも解かる大きなカーブになり、やや傾斜が大きくなる、まもなく前方が明るくなって三宝山山頂に飛出る、ここを通過した足跡以外踏み後は無い、ただ今日は甲武信ヶ岳の向こうに富士山が大きく見えている、山頂の岩に登り展望を楽しむが、富士山山頂からの雲は取れない。

一等三角点の山頂を下り甲武信ヶ岳を目指す、山頂から見えていた展望の良い三宝岩へは深い雪で無理、立ち枯れが目立つ、どんどん下り、平坦な道になる、この辺り一番深い雪、シラビソの密林、動物は私のみで静かだ、甲武信小屋への巻道が地図には有るが全く不明、最後はほとんど踏み後の消えた急斜面を一歩一歩登る、雪は腰まで、約30分の苦戦である、山頂最後の一歩は甲武信ヶ岳山頂の柱が見え勇気を得て登り切る 11:35

標高2475bの甲武信ヶ岳は奥秩父の主脈の雄、右には国師ヶ岳・金峰山への縦走路、千曲川源流遊歩道は途中で分かれる、三宝山から見えていた富士山は雲の中、国師ヶ岳より先は見えない、浅間山は三宝山の左の奥に見えるのだが雪雲の中、十文字峠側と極端に良く踏まれた登山道を0.4`下れば甲武信小屋に着く 12:00

今朝の御来光は奇麗に見れたそうだ、ただ富士山は山頂を見せなかったようです。

受付は14:00から、昨夜のカニ鍋だったそうで、カニ雑炊がふるまわれた。昨夜は30人程、今夜は常連客の連泊の人、十文字小屋からの娘さんも到着、小屋の人々も含め15人ほど。

聞くと昨夜十文字小屋に泊まった小諸・板橋の男性はここに泊まっている常連さんの仲間だそうです、鈴木さん、村田さん、主水(杉浦)さん、小見さん。鈴木さんは昨日十文字小屋からここへ6時間程かかったそうです、お陰で私はその踏み後が使えた訳である。

小屋の主は山中徳治さん、徳さんと呼ばれており、「徳ちゃん新道」を起こした人だ、年齢は私と同じ年頃、常連の人々も同じ世代を歩んだ者達で皆さん「森と渓谷の奥秩父」を愛し続けている。

夕食は小屋の人も同席して、樽酒がふるまわれた、寄せ鍋、おせち料理、、盛りだくさんであり、最後は甲武信小屋の人気のカレー、これは流石に美味い。

続いて二本のビデ(題名は?です)、徳さん撮影の「花と展望」・山梨の放送局撮影の「山梨の自然」、徳さん自ら撮影した十文字小屋周辺、甲武信ヶ岳周辺の花、富士山の雄姿、甲武信ヶ岳から見える展望と素晴らしい。そして、放送局撮影のビデオでは徳さんが案内する笛吹川東沢から甲武信ヶ岳の次々に現れる美しい滝に感動、両門ノ滝まで入り戻っても充分楽しめるそうである、計画してみたいコースである。

第二日目5時半食事、昨夜吹いていた風、現在は無風、星空、食事後一番早く出かける準備をして出発したのは、やはり徳さん、私も6:10小屋を出る、既に小屋から稜線に出ると富士山が全容を見せている、なんだかんだ言っても「甲武信ヶ岳からの富士山」は奥秩父で一級品、いや日本で指折りと言ってよい、私の見た富士山では最上級の一番です。

東の空は赤くなってきた、小屋から山頂までは20分、結構キツイ、山頂手前のポイントに徳さんがカメラを設置している、20b上に男性一人(昨夜静かな人でした)、まずは、山頂に向かう、甲武信ヶ岳山頂からは、右から八ヶ岳、雲の中の甲斐駒ケ岳、北岳、間ノ岳、以下塩見岳から南の山々へと続く、手前には山頂を真っ白にした金峰山、国師ヶ岳、奥秩父の山々、富士山周辺の山の向こうに堂々とした富士山が立派です。そして、三宝山の左奥に真っ白な浅間山が見える。そのさらに奥の雪国の山々は見えない。


八ヶ岳連峰

6:50 御来光が昇る、アッと言う間に真っ赤に燃えた大きな太陽、その光を受け、富士山、南アルプスの主峰、八ヶ岳が赤く染まる、登ってきて良かった、娘(十文字小屋経由の)さん、東京都国分寺恋ヶ窪の男性、毛木平に下る男性、徳さんと声こそ出さないが喜びを分かち合う。


甲武信ヶ岳から金峰山縦走の主脈 2008/1/2

甲武信小屋に戻って、7:25 小屋を出る、木賊山(標高2469b)を巻いて破風山への道と分かれ、木賊山へ登る道を行く、昨夜の嵐で足跡は消されている所もある、振向くと甲武信ヶ岳が見え、さらに登ればガレ場、美しい富士山、金峰山、南アルプス、八ヶ岳が美しい。


富士山  甲武信小屋近くで!

アイゼンで踏みつけながら頑張る、シャクナゲ混じりの樹林帯を登ると、木賊山山頂に飛出る 7:45。ここからなだらかに下り続けると鶏冠(とさか)尾根分岐(侵入禁止)、勿論踏み後は真っ直ぐ、ちょっと下れば7:50 戸渡尾根コース取付き点、直進は破風山(この先のサイノ河原からの富士山展望に引かれるが、正月2日だ早めに帰宅しよう)、ここは90度曲る、ちょっと木賊山の方へ登るようになって、すぐに下る、10分ほどでガレ場の上に出る、素晴らしい富士山はこの大きな岩に腰を降ろし眺める、広瀬湖にはまだ日が当たらないが良く見える、富士山の左奥には相模湾が輝く。尾根道をだらだら下る。

思っていたほど急な坂ではなく、気持ちよく下る、展望は木々の間だが富士山、鶏冠尾根、奥に南アルプスを眺める。昨日下った人の跡で良く踏まれ、アイゼンが上手く食込み歩き易い、8:20 大木の木下で美しい富士山が見える、さらに10分下るとシャクナゲが現れる、振向くと木賊山が良く見える、シャクナゲのトンネルが続く、8:50 シャクナゲで歩き難いほど、岩場(コブ)に着くと、左に破風山が屋根のように見え、逆に西沢渓谷から登ってくると休憩に良い岩場です。

その岩場から直ぐ小さな広場になって石がゴロゴロ転がっている、ここで徳ちゃん新道を分ける、シャクナゲの奇麗な徳ちゃん新道は花期に、今日はトロッコ道を通りたいので左のコースをとる 9:05。分岐から急降下でここは足元が危険、30bほど下れば問題は無い。

蛙石(けいせき)採掘場跡 9:20 を過ぎればアイゼンは不要になる、富士山の展望はここが最後になる、どんどん下って、雪は無くなる、大きく曲がる所で眼下に堰堤を見る、広い河原(ヌク沢)に飛出て、ここは左に見える大きな堰堤方に曲がると、鉄板の橋が置かれている、反対岸に渡って、緩やかに右方に登って行くと登山道が見つかる、沢から離れ、崩れの小さい沢を横切る、トロッコ跡、さらにガレた沢を横切って、カラマツの林に入り、再びトロッコ跡、10:20 ガレ場を二箇所通過、傾斜も緩みトロッコ跡をしばらく行くと下りになって、西沢渓谷遊歩道に出合う。


トロッコ跡

ここが戸渡尾根の登山口になっている、ここまでくれば西沢渓谷入口は直ぐである、20分ほどでゲート、山梨市バス停 山梨市駅へは 「7:20,10:05,11:22,15:10,16:25 」と有り12/31,1/1が運休です(2008/1/2時点)。

バスは定刻、川浦温泉、笛吹の湯、乾徳山登山口、花かげの湯などを経て山梨市駅12:20着、新宿行き一番早い特急は12:39「特急かいじ110号」であり、塩山でほぼ満席状態でした、新宿駅には14:05に予定通り到着、関東は雲一つ無いような快晴、常磐線佐貫駅から牛久駅手前の牛久沼辺りからの夕日が沈む時の富士山は素晴らしい光景になっていました、甲武信ヶ岳山頂では「忙しく時間帯で、夕日の富士山は、見れないよ!」と言っていた、徳さんだがきっとカメラを構えているだろう。

今年の正月はここ数年に無い快晴が関東では続くとのこと。

 

【参考】甲武信ヶ岳への道、多くは毛木平駐車場、西沢渓谷駐車場を使っている、従って千曲川源流遊歩道経由か戸渡尾根経由、車以外は、長野新幹線佐久平駅から小海線信濃川上駅。

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