西上州のアカヤシオツツジ、ヒカゲツツジの群落を求めて 稜線はツツジで被われる! 
笠丸山(標高:1189b)
  同じ頃:御荷鉾山、小沢岳、桧沢岳も見頃を迎えます!

日程:2005423日 (土)晴


ヒカゲツツジ


アカヤシオツツジ&両神山

 西上州にはツツジの咲く嶺が多く、4月の20日前後アカヤシオツツジが見頃を迎えます、今回の笠丸山(かさまるやま 標高1187b)には同時期にヒカゲツツジが見られます。2002413日に訪問し、今回(2002413日)は友人を誘って西上州をドライブしてきました。

コース

住居附(すもうづく)5:00―(005)―>林道終点5:05―(0:30)―>地蔵峠5:35―(025)―>稜線分岐6:00―(003)―>603笠丸山山頂・笠丸山山頂の標識&祠7:20―(020)―>地蔵峠7:40―(020)―>8:00住居附

笠丸山、群馬県多野郡上野村に位置し、アカヤシオの咲く山頂からの両神山の展望が素晴らしく、4月のアカヤシオ見頃時には多数の登山者で賑わう、今日4/23の住居附は車の長い列でした。

関越自動車道花園IC(私達は、つくば市から国道354号―栗橋から国道125号―熊谷から国道140号と走り花園へ)から国道140に入り長瀞方面に向かって長瀞・藤岡分岐で右に折れ国道254号で鬼石の道標が出るまで走って、国道462(関越自動車道本庄児玉ICからでも良い)に入り鬼石へ向かう、鬼石(おにし)三波川冬桜「【さんばがわふゆざくら】三波川が流れ、年に二回11月と3月に咲く」で知られている、道の駅「おにし」で休憩、神流湖が左、後は神流川に沿って走り、道幅の狭い万場を過ぎ、くねくねの道に飽きた頃、国道299(秩父から)が合流して、まもなく道の駅「うえの」に到着。道の駅には観光案内版、笠丸山もしっかり掲載されている、笠丸山登山口にはトイレは無いのでここで。

後は上野村役場・笠丸山の案内を探し、右折(父母トンネルの手前二箇所)、左に大きく曲がる所で、笠丸山への道標、広い道路が続き、右に民家が有り左に笠丸山登山口、特に駐車場は無いが、橋を渡った奥に3台、橋の手前左右に5,6台の空き地が有る、トイレは無い。2002年の時は林道終点まで車だったが道が荒れ、上に行かない方が良く、歩いても数分、ここに車を停める。

住居附川の美しい流れを見て、ヤマブキが咲き、広い荒れた林道を登ると、数個目のカーブに登山道取口が有るが、ここで登山道に入らずそのまま林道を歩いても数分で林道終点になる。林道終点から狭い登山道に入る、足元にはヤマエンゴサクが可憐に咲く、左側を見上げると岩壁にアカヤシオが満開、小さい沢を横切って芽生え始めた樹林帯を緩やかに登る。


ちょっと薄暗い沢を眼下に見ながら新緑登山道を登る

ニリンソウ(花は数厘開花)、ハシリドコロ(数は驚くほど多い)、エンザンスミレ、ネコノメソウ、エンレイソウ(花はまだ咲き)が登山道沿い見られる、沢を巻くように登って杉林に入るとまもなく、地蔵峠にたどり着く。大木の根本に祠。林道が横切っており、3本ミツバツツジが見事に花を沢山付け満開である。


地蔵峠辺り

笠丸山は左の尾根を行く、反対はピークを越え登山口に下る登山道になっている、右下に林道(荒れ通過不可)、その木々の間から奥秩父方向の山々が望め、小さいピークを越え、下って登り返すとアセビが咲いて、また下って本格的な登り、巨岩が現れ、回り込むとアカヤシオが群生。


アカヤシオツツジの下を通過する

登り切って、岩場を下り、正面に山頂の岩壁、左に下って巻き、急坂を木々の根を使って登り、最後は綱の力を借り登り切ると、アカヤシオの咲き乱れる岩場の稜線、右に向かい岩を越えて行くと広い笠丸山山頂の展望台。
 
山頂の岩に腰を下ろし、あれが両神山、あれは御荷鉾山(みかぼやま)か、あれがきっと御座山か、浅間山はあの山で隠されているのか、飽きない眺めである。


狭い尾根に友人立ち、西上州の山々を満悦する

両神山山が印象的な姿を見せてくれる。友人のカメラマン、初めて見るアカヤシオの群生に大歓迎、ここもポイント、ここもと。。。言いながらシャターを押し続ける。


ヒカゲツツジ

ヒカゲツツジは珍しい、今日の目的はこのヒカゲツツジ、咲いていて本当に幸せである、ただ残念なのは祠のあるピークの大木の幹が切られて前回の見事なヒカゲツツジが半減。この祠のある先端がアカヤシオとヒカゲツツジの競演する笠丸山のポイントである。


両神山&アカヤシオツツジ

展望では、ここから眺める両神山、アカヤシオを前面に位置付け写す光景はここ西上州の美景である、稜線には美しいマツも生え、松とアカヤシオ、両神山を一枚に収めたい所である。山頂から分岐まで引き返し、今度は反対に進んでみると、祠があって笠丸山山頂の標識が建っている、でも、ここは最高点では無い、先の展望台の方が高い、ここには大きなヒカゲツツジがあって見事。ここから住居附へ下れるが、下山も地蔵峠経由で同じ道を引き返すことにした。

再び分岐に戻り綱を使って下る、アカヤシオにつられ道を外れてしまう、いきなり岩の上に出て立ち往生する、落ち着いて下ろう、登りと下りとでは感じが違う。


岸壁に咲き誇るアカヤシオツツジは見事

アカヤシオの稜線を下る、次々と登山者が登ってくる、私達はやわらかい朝日の当るアカヤシオの撮影に大成功。


朝日に輝く

初夏を思わせる強い日差しが当ってきた、地蔵峠に下って、朝日の当らなかった沢沿いの登山道を引返す、登りに見た美しい新緑と見上げた岩場のアカヤシオの撮影を楽しみに。大勢の登山者、目的はアカヤシオである、「咲いていますか?」「今日が最高ですよ!」「わー嬉しい!」だけの会話、アカヤシオの見頃に合わせて登るのはたいへん難しいのだ、今日はドンピシャ、先週は石裂山もドンピシャで、もし逆に日程を組むと両方ともアウトだった。

 
朝は薄暗かった沢に日が差し込み、新緑が目にしみる

沢沿いに戻ると、木漏れ日が新緑に柔らかく当って美しい、足元のニリンソウは花を広げている。駐車場に戻ると車の列、橋の端にギリギリに停めておいて良かった、一台目の駐車は何時も神経を使うのですが。

 
周囲の山々、アカヤシオツツジが目立ちます

帰路は登りとは逆に下仁田を目指す、広い林道に直ぐに出合ってしばらく快適なドライブ、八ヶ岳と蓼科山が印象的、赤岳や天狗方面は白い姿だが蓼科山は雪化粧から夏向きに変わっている、雲取山や甲武信ヶ岳が連なって見事だ。


遠く!雪化粧の山々

もちろん、忘れてはいけない雄大奇妙な両神山、並んで二子山の鋭いピーク。八倉(はちくら)峠、木々の間から浅間山が見える。三差路で中里と下仁田分岐、未舗装路の林道に入り100b程走ると舗装道路が下仁田まで続く。

                                        
                                                                             
雄大な浅間山

分岐から今度は浅間山側の大展望、浅間山、榛名山、志賀の山々が見事であり手前に鷹返し鎖場の妙義山が目に入る。何度も木々が切れ展望の良い所で展望を楽しみ下ると右にアカヤシオに包まれた峰の山が見える。まもなく七久保、小沢岳登山口への入口、左に大きな岩が立つ、跡倉、右に折れ下仁田駅前、国道254号へ入り、道の駅「しもにた」で休憩。


西上州の人気者、妙義山

下仁田から国道254号にて藤岡へ、熊谷まで国道17号、国道125号に入れば、茨城県は近い。

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