奥武蔵の入口:黒山三滝と関八州見晴台、天覧山と多峯主山の展望巡り
関八州見晴台(標高760b)天覧山(標高197b)多峯主山(標高271b 多峰主山
奥武蔵の入口辺りで入門ハイキング

 

日程:2005122日 (土) 晴れ

 


関八州見晴台から富士山を望む

今日は黒山三滝から 、傘杉峠〜花立松ノ峠〜関八州見晴台(標高760b)〜花立松ノ峠〜傘杉峠〜顔振峠〜黒山三滝、車の移動、飯能市民会館から 天覧山(標高195b)〜多峯主山(標高271b)を歩いて来ました。黒山三滝は氷結した年もあるようですが、越生梅林は大きく膨らんでもーすぐ春ですね。

コース

つくば市22:00=(国道16号等)=>川越市国道16号=(県道15)=>日高市019=(県道30)=>三滝入口0:32=(県道61)=>越生梅林入口=(県道61)=>0:47黒山駐車場6:15−(0:15)→6:30黒山三滝「天狗滝、男滝、女滝」6:55−(0:10)→傘杉峠1.3`(役の行者分岐)地点7:04−(0:01)→登山道分岐を左へ7:05−(0:03)→登山道合流7:08−(0:02)→登山道旧道分岐7:10−(0:05)→7:15岩場の休場7:25−(0:20)→傘杉峠「林道出合」7:45−(0:15)→林道出合8:00−(0:20)→花立松ノ峠「林道出合」8:20−(0:10)→第一ピーク8:30−(0:05)→第二ピーク8:35−(0:05)→弟三ピーク8:40−(0:05)→8:45関八州見晴台山頂9:35−(0:17)→花立松ノ峠9:52−(0:28)→傘杉峠10:20−(0:15)→役の行者分岐10:35−(林道歩き、0:30)→11:05顔振峠11:10−(0:05)→見晴台11:15−(0:05)→顔振峠11:25−(0:15)→小沢横切る11:40−(0:15)→県道61 11:55−(0:05)→12:00黒山駐車場=(県道61)=>三滝入口=(県道30)=>日高市=(県道15)=>高麗=(国道299号)=>天覧山入口=(県道)=>飯能市民会館駐車場13:45−(0:01)→能仁寺13:46−(0:09)→天覧山・多峯主山分岐13:55−(0:05)→東屋14:00−(0:01)→14:01天覧山山頂14:10−(0:00)→14:10東屋−(0:02)→天覧山・多峯主山分岐14:12−(0:03)→見返り坂取付14:15−(0:15)→雨乞池14:30常盤平<→常盤ノ丘14:35−(0:10)→14:45多峰主山山頂15:00−(0:20)→天覧山・多峯主山分岐15:20=(0:10)=>15:30飯能市民会館駐車場

奥武蔵の入門コース、展望の良い山で富士山が良く見えると言うので出かけてみた。越生(おごせ)梅林は良く知られているが、今日はまだ梅祭りには早く、道路は混雑もなくスイスイ、黒山三滝入口の手前に無料駐車場10台程)を見つけ、車をここに停め夜明けを待つ、6:15まだ滝を見るには薄暗いがスタートする、巨大な三滝入口の門を入ると、トイレが有り、さらに無料駐車場も有り、5,6台は停められそうです。

 
小さい滝だが、神秘的


薄暗い谷間に神秘的な黒山三滝

黒山鉱泉を通過するとまもなく天狗滝の案内0.1`と言うので入って見る、立派なものである、手前に上に向かう遊歩道があり登って見ると東屋が建っている、天狗滝の上に出ると男滝・女滝―傘杉峠の分岐、男滝・女滝に寄ってみる、二段で上が男滝、下が女滝である。


黒山三滝を見て谷から抜ける

再び遊歩道を登り引返し、今度は上の東屋を通過し、天狗滝の分岐に戻り傘杉峠へ向かう、役の行者(顔振峠へ)の分岐を見送り、関八州見晴台を目指す。

次に右へ向かう登山道も見送り、急な坂を真っ直ぐに登る。ここはスッポリと山々に囲まれた、杉林、伐採されており明るい所。数分の急坂で先ほど別れた登山道が合流、平坦な道になる、「武蔵おごせハイキングコース」、登山道は杉林に困れた「関東ふれあいの道」で二人が並んで歩ける広さだ。沢を渡って狭くなる、その沢の手前にも登山道が有るが荒れている。その荒れた道と沢を見ながら登る、大きな岩を巻いて行くと、岩の上は休場になっており休憩に良い。

同じように沢を右に見て登り続けるが涸れ沢が現われ道は荒れ出す、露岩の所もある、コケが生え岩肌の綺麗な大岩の脇を登ると、今度は頭上に巨岩が見えて、登り切ると林道に飛び出て、傘杉峠に到着。「関東ふれあいの道」は顔振峠へ向かっている、黒山三滝から約45分、7:46


傘杉峠 関八州見晴台・黒山三滝・顔振峠への交差点

林道は広くこの後時々合流する、林道を横切って登山道に取付き、立花松ノ峠へ向かう、その先に関八州見晴台が有るはずです。関東平野が広大に見え、その一番後方に筑波山が見え双耳峰で美しい。尾根状で林に囲まれて展望はあまり良くないが、急登になって最初のピークの手前から富士山が見える 7:55


奥武蔵の山々

急に積雪(年末の大雪)が現われ、深い樹林帯で展望は無い、まもなく、次のピークの左を巻いて行く、木々の間から奥武蔵の山が見える、直ぐに林道に出合うが、花立松ノ峠はさらに一つ山を越えることになる、林道を横切って再び登山道に入る。右に関東平野が大きく広がっているが木々の間だ、緩やかに登って右にカーブし下り坂になる、ここでアイゼンを付ける。ピークの左斜面をトラバース、富士山が美しい、下って林道にでる。


花立松ノ峠 ここから関八州見晴台まで30

8:20 花立松ノ峠に到着。林道は顔振峠・黒山・高山不動尊の交差点、50b程林道を通過し、再び登山道に入る、急登になって雪も深いのでアイゼンが活きてくる、最初のピーク 8:29 直ぐ下って鞍部 8:30 登り返し、第二のピーク 8:35

緩く下って薄暗い鞍部を登り返す、岩が幾つも有りジグザグに登ると第三のピーク 8:40、時間的には短いが1,2,3ピークを越えてちょっと疲れ気味!ようやく平坦になって主稜線、数分で富士山が見え、樹林を抜けて関八州見晴台山頂に到着。


関東の八州が一望できる展望台 富士山は見事です

東屋が建って、ベンチも有る。展望は素晴らしい、真正面に富士山、富士山は奥多摩の御前山/川苔山の右肩で 富士山の左に大岳山がクッキリ見えている。真っ白い姿だ、御前山/川苔山から右側は手前の奥武蔵野の山々で奥多摩の山は見えない、奥武蔵の伊豆ヶ岳(標高851b)、大持山(標高1294b)、小持山(標高1273b)と峰々が続き最後は武甲山(標高1296b)が鋭いが右半分は削られ痛々しいのが残念である。

その武甲山と小持山の間の後方に見えるのは甲武信ガ岳か三宝山だろう。武甲山の右奥には両神山の特徴ある峰が見え、その右方向は木々が伸び展望は難しい。


富士山は丹沢連峰の奥に堂々と座っている

富士山から左は、大岳山、続いて丹沢の山々;桧洞丸、蛾ヶ岳・丹沢山と続き、三角錐の美しい大山が素晴らしい。


雪化粧の武甲山

大山の左奥には伊豆半島の山々が続く、太平洋が輝き、横浜、東京都心の高層ビル群、房総半島と続く、筑波山側は樹林に覆われ木々の間からで展望はあまり良くないが、日光の女峰山、男体山が雄大な峰を見せている。

展望の山頂を惜しみ下山開始、その時単独の男性が現れる、彼は高山不動尊へ下ってまた引返し顔振峠へ行くと言う、後から登って来た男性に聞くと、「高山不動尊では展望は良くないとの事(高山不動尊経由高山、八徳、経由で顔振峠へのコースもあるが)、傘杉峠に戻れば傘杉峠から顔振峠までは約1時間、顔振峠の展望は素晴らしいと評判ですから行きたい所です、顔振峠は関八州見晴台からは約2時間である。

9:35 立花松ノ峠に向かって下る、立花松ノ峠 9:52 傘杉峠手前のピークで富士山や武甲山の展望を楽しみ下って行くと、5人のご婦人が全員花粉症マスクを着け登って来る、その後、傘杉峠で二組のご夫婦 10:20傘杉峠から林道から離れ「関東ふれあいの道」に入り、登り切るとベンチが有り、水平に行くと登山道は二分、左の急坂を選ぶ、ピークで大きく右に曲がる、下ると二分した登山道と合流し、役の行者の分岐が有って林道に出る、10:35この後 顔振峠まで林道歩きが続く。(途中顔振峠の手前で左のピークに登る登山道があり、歩いて見たが展望は有りません)


顔振峠は源義経も何度も振向いて景色を楽しんだところ

11:05 顔振峠源義経が奥州落ちの折り顔を振り振り眺望したと言う通り、展望は素晴らしい、大山、丹沢連山、大岳山の右奥に富士山、御前山/川苔山の左肩に見える、大持山、小持山と続き武甲山と一望できる、だが関東側は見えない。「顔振そば」で知られる茶店の前は紅梅・白梅が咲きだし美しい所だ。


富士&梅   顔振峠 歴史の男が振り向いた!

富士山側と反対側方向に黒山へ下る登山道があるが、下りの前に、手持ちの地図にも記載の見晴台へ登る、樹林帯をジグザグに登り切ると関東平野が一望できる見晴台に飛び出る、日光連山、那須連山、筑波山と雄大な展望 11:15


見晴台から関東平野を望む

展望台から黒山へ下る登山道入口に戻って、民家が現われるまで杉林に囲まれた登山道を下る、途中 小さな沢を横切って、次に現われる沢の右に沿って下る。その民家に出ると、顔振峠1.3`―黒山1.0`地点、次いで一本杉峠2.6`―黒山バス停0.7`地点、県道61でまもなく黒山三滝入口 12:05 に到着。

関八州見晴台に電車でと言う人は、西武秩父線西吾野駅から間野をへてシバハラ坂を登って関東三大不動の高山不動(武蔵:高幡不動、下総:成田不動)を訪れ、関八州見晴台へ登ることになる、展望を楽しんだら、黒山三滝を周り、顔振峠と見晴台をへて、吾野駅に下ると面白い、再訪のチャンスが有れば、新緑の頃歩いて見たいものです。

天覧山&多峯主山

越生梅林入口を見送って県道30に出て県道15国道299号の天覧山入口を入り、飯能市民会館の駐車場(無料の大駐車場)をお借り、トイレは能仁寺前の交差点手前に有る。電車の場合は西武池袋線飯能駅から徒歩、入間川を渡らないように、小高い天覧山が見え、能仁寺(のうにんじ)の着く。

 その交差点を左折し、次の道を右折し民家の間に入り能仁寺からの道が右から下って来る、杉林の綺麗な所で、民家を離れると左に沢が流れ堰堤もあり、やがて天覧山と多峯主山(とうのすやま 多峰主山)の分岐になって、右の階段を登って行く、市民の散歩コースで犬との散歩をしている人々が多い、数分で東屋に着き山頂は目の前。

 
左:天覧山の散歩道 林床にシャガ                                             右:天覧山からの富士山

葉の周辺が白い笹に囲まれた山頂、天覧山は明治天皇が展望を楽しんだことから命名されたと言う。関八州見晴台の展望には負けるが、大山&丹沢連山、富士山が見える、飯能市が足元に広がっている、とても標高197bとは思えない展望です。


飯能市の街並

天覧山と多峯主山の分岐まで戻って、多峯主山へ向かう、湿地帯がしばらく続く、谷地田跡だろう。


湿地帯を行く 谷地田跡

見返りの坂」に取付く、顔振峠は源義経だったが、ここでは母、常盤御前が風景の素晴らしさに何度も振り返った坂だという、樹林帯で展望は無いが昔はどの様な環境だったのだろうか?

 
左:説明版                                       右:常盤御前が歩いた時と同じ風景

常盤御前が歩いた時は無かった?階段を登り切って、ほとんど坂の無い平坦な道が続く、宮沢湖からの道が合流し、多峯主山山頂から下ってくる道を見送って、巻道を行く、「よしだけ」の生える斜面、左下の水場を見て、直ぐに雨乞池に着く、沼で綺麗な水ではない、左に登ると常盤平、ベンチでご夫婦が昼食中、ここを左に行くと常盤ノ丘に着く。常盤平に戻って、吾妻峡・御嶽八幡神社方向を見送って、雨乞池を右眼下に見ながら、雨乞池からの道が合流し、傾斜が増し、高麗駅への分岐を過ぎ、直ぐ多峯主山山頂に到着。


夕暮れの富士山  標高271bの多峯主山から

天覧山以上の展望で、ベンチが有って富士山、丹沢連山、奥武蔵の山々を望み、眼下には関東平野、微かに房総半島が見える。下山は雨乞池方向と反対に直接下ると、長い石段が続きキツイ傾斜で、登りは雨乞池を経由して正解。

午前中は多くの団体で賑やかだったとか、手軽に登れ、訪れる人が絶えないと言う。高麗駅から多峯主山に登り、天覧山をへて奥武蔵自然湯歩道をのんびり歩き、高麗峠から高麗川沿いを通り、高麗駅に下るコースを次回チャンスが有れば歩いて見たい。高麗駅と飯能駅は奥武蔵の入口、今日は奥武蔵の入門コース、低山展望コースでした。

HP:わたしの天気予報