南アルプスの展望台 十枚山 (標高1726メートル)

日程 200312日 快晴  3日は雪(箱根駅伝:箱根は大雪)


樹氷は短い命  十枚峠から山頂白銀の世界

八紘嶺を頭に安倍奥東山稜は南下、この中で人気の高いもっとも展望の良い山が十枚山です、十枚峠から山頂までの南アルプスの展望は素晴らしい。


雪過天青 真っ白な南アルプスの主峰

マイカーで安倍川を遡り、関ノ沢へ、南沢に沿った林道をさらに進む中ノ段集落の奥に車を止める、但し、農家の手前に「農業専用道路につき一般車は侵入禁止」(中ノ段農業委員会)とある、そのカーブの手前に数台の駐車スペースがある。

コース

  中ノ段手前の駐車場6:25−(0:05)−>一軒目の農家−(0:10)−>十枚山登山口−(0:15)−>最後の農家6:40−(0:05)−>6:45車止めゲート−(0:05)−>6:50林道終点−(0:10)−>美しい杉林−(0:20)−>7:10直登分岐「尾根直登←→十枚峠経由十枚山」−(0:10)−>下十枚山展望曲り角−(0:15)−>7:25一番目の沢−(0:25)−>7:50最近の崩れ、下十枚山を見上げる−(0:10)−>8:00涸沢−(0:05)−>8:05ワサビ田の沢−(0:10)−>8:15最後の沢−(0:20)−>8:35だまされた十枚峠−(0:10)−>8:45十枚峠−(0:30)−>9:20十枚山山頂9:45−(0:20)−>10:00最後の展望点−(10:30)−>綱場−(0:10)−>10:40直登分岐−(0:15)−>10:55林道出合−(0:15)−>11:15駐車場

渋谷から国道246号で御殿場経由で沼津から国道1号、静清バイパスで井川方向の標識で降りる、牛妻、油島、梅ヶ島小中校のある関ノ沢、関ノ沢では梅ヶ島温泉の道が大きく左に曲がる、その時直進が中ノ段方向で十枚山の目立つ標識は無い、道なりに車を走らせると橋を渡ってすぐ分岐、右に大きく曲がる即席の標識「十枚山」とある、一台がやっと通過できる道幅、傾斜が大きくなると左へ大きく曲がるところに「十枚山」と「一般車は侵入禁止」(中ノ段農業委員会)の標識、ここに車を止め仮眠する(駐車場はここから5b下った所)少し、真っ暗な空に無数の星、雪がポツポツ降ってきたが、明日は間違い無く晴れる。

6:10準備、やや明るくなって歩行可能6:20スタート、一軒目の農家の水道を借り顔を洗う、茶畑を見ながら登ると登山カード(投稿用紙が無い)が置かれ舗装道路から離れ細い道を登るそのまま登山道にならず、再び舗装道路に出る、再び細い道が上に向かっているのでそれを登る、犬に吼えられる、飼い主の奥さんが姿を見せ、犬をしかっている、熊が出ると言うのだから番犬?

奥さん「昨日からここに来ている、、」とのこと、どうやら冬の間は無人の部落らしい、また舗装道路に出る、屋根に雪が積もった農家の脇に5,6台の駐車場がある、最後の一軒を過ぎたところにも数台の駐車場があって登山者も今(冬)の時期なら使えるが、農繁期は遠慮すべきところだ。

未舗装林道を数10bほど行くと車ゲート、さらに100bほどで林道から離れ本格的な登山道の出合いがある、登山道入口には「熊出没注意」とある、餌が無い時期農家周辺に餌を求めてやって来るのだろうが、熊さんは冬眠中の時期。

左は伐採されススキが伸びているがまもなく暗い杉林の中に入る、しばらく美しい杉林を行く、登山道は良く整備され歩き易い、直登分岐に着く、どちらも入口は細い道だ。

右の十枚峠経由十枚山のコースを選択、十枚山の右の巻道で細く踏み外さないよう進む最初の水場:沢までほとんど平たん、沢を渡ると急登、前方に大きな崩れ見える、最近のものらしく新しい道が付き、今までの道は通行禁止だ、今度は涸沢、また沢があって、小さなワサビ田が上に幾つも段を形成しているが、どうやら今は栽培していないようだ、積雪が気になってきた、また沢(最後の水場)が出てくる、今度はしばらく沢に沿って登る、ちょっと広くテント場のようなところがあって、沢から離れる、この後水場は無い、ジグザグと急登する。


新雪を踏む

目の前に雪化粧の下十枚山が現われ、足元は雪に埋まる、上を向くと木々に霧氷が付き日光に輝いている綺麗だ、青空に合う、昨夜の新雪が古い雪の上に重なっている、十枚峠、右:下十枚山、左:十枚山、南部から登山道も登っている、木々が多く間からのみ富士山が見える、十枚山に向かう、左には南アルプスの山々が広がる、振り向くと下十枚山の左肩方向に駿河湾が輝く。目の前に樹氷で飾られた木々が立って美しい、深い雪を分け十枚山山頂に立つ。


天青く、樹氷はどんどん解けてゆく

十枚山の展望は素晴らしい、富士山は右に長く裾野を広げ、宝永山もクッキリ、左手前は毛無山が大きい、遠望は、金時山から箱根の山々が見える、愛鷹山には雲が乗っている、駿河湾が光る、下十枚山から青笹への稜線も美しい、おまけに樹氷も美しい。

振り向くと北岳、塩見岳、赤石岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳、光岳(てかり)、池口岳、中ノ尾根山、大無間(だいむげん)山が山並みと並ぶ、ただ、北岳方向は木々が伸び見え難い。

山頂は雪に覆われ標識の雪を落とし根元の岩に腰を降ろす、同じ道を引き返し、稜線をまたのんびり下るのも良いが、直登コースなら短時間、直登コースを下ることのする。


十枚山から下る

深い雪の急坂下り、ブナ林の向こうに南アルプスが美しい、小動物の足跡が登山道に続く、まもなく展望の良い尾根道になって傾斜がキツクなる。やがて杉林に入り後は直登分岐まで下るのみ、途中 3人の男性、いずれも単独、途中短い縄場、沢も無く、特に変化が無いコースだから縄は記憶に残る。

林道出合いから駐車場まで人・動物にも遭わない、やはり冬の間はこの部落は無人化になっている、茶畑は美しい、ここの茶畑は安倍川沿いの山では独特の風景で、こんな上まで茶畑と人の営みがある、故郷の信州を思い起こす、信州は麦畑だが。中ノ段から昨夜は見えなかった急な林道で驚く、関ノ沢の橋を渡り沢に沿って下るまもなく梅ガ島街道に出る、安倍川は幅が広く眺めも良い、2002年暮に山伏を訪れたときより道路が整備され、新しいトンネルも!

青笹山(標高1550b)を目指す:一度清水へ、和田島方向に、ところが吉原・西里温泉の看板と第二東名工事でルートが良く解らず何時の間にか高瀬に、時間も遅いので国道52号で富沢へ、道の駅「とみざわ」で休憩山梨百名山(富沢町ガイドブック)

貫ヶ岳(標高897b):駿河湾や清水港、三保の松原、伊豆半島が見渡せる
高ドッキョウ(標高1134b):貫ヶ岳と並び山梨の南に位置
白鳥山(標高568b):富士山と駿河湾が一望
篠井山(標高1394b):富士山の大パノラマ
青笹山(標高1555b):富士山、南アルプス、駿河湾と大展望

宿案内がある下部温泉駅へ、相模屋別館に泊まる3日朝、箱根駅伝、箱根は大雪、明日は天気が回復すると言うが、ノンビリ帰宅する。雪と帰省客で、中央高速、国道16号と経由したが大渋滞でした。

HP:わたしの天気予報