宝篋山には山口(1)(2)・新寺・小田城・極楽寺・常願寺コースを多い
宝篋山(ほうきょうさん 標高641b)  山口コース(1):つくば万博記念の森 純平歩道

良く:山口(1)・常願寺・極楽寺・小田城のコースを組み合わせて歩きます

日程 2010116日 晴れ

 


宝篋山山頂から霞ヶ浦


山口コース(1)の景観良好ポイントから 富士山が望めました


尼寺道の富岡山頂から宝篋山を見上げる

コース

宝篋山小田休憩所駐車場6:00―(0:00)―>極楽寺コース分岐6:00―(0:20)―>要害展望所6:20―(0:05)―>冨岡山分岐・小田城コース合流6:25―(0:05)―>堂平6:30―(0:10)―>純平道分岐6:40―(0:10)―>七曲6:50―(0:05)―>硯石6:55―(0:05)―>下浅間7:00―(0:00)―>山口コース(2)分岐7:00―(0:10)―>おみざらし入口(水場)7:10―(0:10)―>7:20宝篋山山頂7:30―(0:10)―>万博記念の森7:40―(0:10)―>展望ベンチ7:50―(0:10)―>宝篋名水8:00―(0:10)―>霊園・山口分岐8:10―(0:05)―>山口コース(2)合流8:15―(0:05)―>霊園上部の駐車場8:20―(0:10)―>廃虚の民家8:30―(0:00)―>貯水池8:30―(0:05)―>山口小学校入口8:35―(0:10)―>研修センタ8:45―(0:01)―>8:46北条大池・大池公園バス停9:01=(関東鉄道バス 230円)⇒小田バス停9:05―(0:05)―>小田不動尊・八幡神社鳥居9:10―(0:10)―>富岡山山頂9:20―(0:05)―>前山城展望所9:25―(0:15)―>要害展望所9:40―(0:20)―>極楽寺コース分岐10:00―(0:00)―>10:00宝篋山小田休憩所

篋(キョウ)とは漢和辞書で「大きな箱に対し、小さなはこ」と説明、宝篋山は小さな宝の山、大きな箱が筑波山?

宝篋山山頂に山名の由来となった宝篋印塔(鎌倉時代中期頃造立と推定される)が建立されて以来、宝篋山(宝鏡山)と呼ばれるようになった、地元の人は小田山と呼ばれ親しまれている。筑波山を含め水郷筑波国定公園に有って保護エリアである、したがって、個人が自由に植物をバサバサ切ることは禁じられている。

 

宝篋山小田休憩所駐車場から常願寺コースを右に見送り、続いて極楽寺コース・小田城コース分岐で小田城コースへむかって直ぐに尼寺道に入る、両側を背の高い竹ヤブに囲まれる、三差路を右に登ると小屋らしき建物の前に出る、約30体の石像が並んでいる、大師堂。

再び三差路で左は国道125号下って、右に凄い急坂でここを登ると、国道125号から見える岩壁の中腹に着く、登り切れば平坦になって、左は岩壁、運がよければ富士山が見える。この岩壁の上に出る、誤って落ちないように岩壁を巻いてゆく、見晴矢倉が立つ要害展望所に着く、土浦市が眼下に広がり、日の出直前の美しい空になる。宝篋山登山道で指折りの展望台です。


東の空が赤く染まる

要害展望所から北に少し下る、小田城跡・華の幹(はなのき)古民家(貸し出し可能)から国道125号の小田バス停から小田城コースが登ってくるが登山者は多くない、この小田城コース(T字路が二回続く)に合流。

小田城コースは平坦な道が堂平まで続く、途中で小和田コースを見送り【(帰りに小田バス停から要害展望所に登るので富岡山はパス、富士山が見える時間なら立寄ること、筑波山と宝篋山が良く見えます】直進する、薄暗いが種々の木は生えている。

大きなヤマウルシ(ウルシ科)がある、ハゼノキ、ヤマハゼ、ヤマウルシは「かぶれる木」、筑波山や宝篋山辺りはヤマウルシが時々登山道側に生えています、奥久慈男体山から西金駅に下る林道に漆液を採るためウルシが植えられている、これらは、秋の紅葉には素晴らしい美しさ!違いは:ハゼノキ(葉は厚く硬い。葉の表面や柄に毛はない)、ヤマハゼ(ハゼノキの葉に似るが葉はやや薄い。葉の表面や柄には毛が生える)、ヤマウルシ(小葉は丸みを帯びる。葉の表面や柄には毛が生える。)とあるが同時に並べて見ないと解らない、「かぶれない木」でウルシ科にヌルデがあり、ヌルデも羽状複葉で見分けにくいが、ヌルデでは葉軸に「つばさ」があり、「かぶれる・かぶれない」を区別し林で遊んでいます、ニシキギにも枝に「つばさ」が有るけどヌルデは葉の軸にも有りますね!

気になる人はウルシ科に触れないことです、木って切らない方は自然観察には有益!

宝篋山は地元では小田山と呼ばれ、道標も小田山である。堂平を過ぎ、純平歩道分岐。純平歩道は右下に向かって、太郎コブシで極楽寺コース、最後は常願寺コースの「くずしろの滝」辺りに出ます、途中、ウラジロなどシダ類が多く面白いコースです。

純平歩道分岐過ぎると勾配は急に大きくなる、ヒノキとスギの林を登る、イノシシのように快適に若い女性が一気に追い越してゆく、木々の間であるが展望が良くなってくる、極楽寺コースでは木々に名札が付けられていたがここには無い、しかし、この小田城コースが小田城跡から小田山山頂に登る古道でとても安定している登山道です。

七曲、クネクネと登る、ウラジロが多く生えている、霞ヶ浦が朝日に輝く、平坦になって硯石(大きな石が硯になっている)、太陽が昇る、目標を日ノ出に山頂としたが、結果的にはここで日が昇ってしまった、宝篋山小田休憩所から山頂迄1時間半、ここで日の出を待つには5時半にスタートしないとダメでした!(ご来光に元旦は5時過ぎスタート)。

左の雑木林の向うに赤く染まった筑波山が見える、鳥居のある下浅間、巨岩のしたに祠が祭られる、この鳥居は筑波山に向いている。
 先ほど抜いて登った女性が山頂から下ってくる、聞くと「週に二度ほど登っている」とのことだ。


下浅間の鳥居

巨岩を巻くように登ると、ベンチ、途中で新寺コースと合流して山口コース(2)が左から登って来る、山頂まで0.4`地点、ここから勾配は急傾斜!水源地「おみざらし」の道標で二分、右は広場経由で山頂、ここは左へ直登して、背中方向に富士山が見えてくる。前方を見上げると鳥居が見え、山頂は近い。


宝篋山山頂の鳥居と宝篋印塔

この鳥居に向かって直登してゆく、最後の急坂、登山道は鳥居をくぐる、鳥居は富士山に向って立っており、鳥居のわくに富士山がおさまって見える。テレビ中継アンテナ塔が建つ広い宝篋山山頂は広い、宝篋峰城跡で宝篋印塔が最高点に置かれている。鳥居の向うに富士山が奇麗です、筑波山、反対には日本第二位の広さを誇る霞ヶ浦が広く朝日に輝いている。


山頂から筑波山 裾野が奇麗です

筑波山を見ながら山口コース(1)を下る、すぐに雑木林の尾根道になるが展望は良くない、ヤマザクラ、コブシ、イヌザクラ、マユミ、ウリハダカエデ、サンショウ、ハナイカダ等が生える、まもなく山頂をグルリと半周する林道に出合う、右に緩く登れば常願寺・小田城コースの合流する広場に回れます、ここは左折、この林道の終点に万博記念の森があり、林道は1985年に開催された「つくば科学万博」の万博記念の森で、造成する為の道。また近くの加波山の中腹にある「花の入公園」はタイパビリオン(タイ友好交流センター)が建ち、タイ政府が友好記念として桜川市に寄付したもので,異国情緒豊かな建物ですが、ここ万博記念の森同様に人々には忘れられそう!万博記念の森は‘森’と言っても大きな記念塔が置かれているだけです。
 一方、科学万博記念公園は科学万博跡地に作られ、「ぽっちゃん湖」を残し、「ぴょんぴょん橋」を中心に置き、つくば市の憩いの場になっている、地方から訪れ筑波山や宝篋山の帰りに立ち寄ると、感動は!10メートルの“科学の門"で,小さな球がぶら下がっているだけなのですが,見る方向により歴史に残る4人の科学者の顔が浮かび上がるという不思議な門です。また、TXつくばエクスプレスで来られた人は、万博記念公園駅前の広場に岡本太郎作の「未来を視る」モニュメントが置かれ、JR常磐線万博中央駅記念碑は現在、JRひたち野うしく駅西口に設置、ひたち野西近隣公園設置時代と変わらない姿で万博中央駅跡時代と同じ向きに設置され好感が持てますが近くの人さえ忘れたかのようです。

万博記念の森から細い登山道に入ります。


のんびりとしたヒノキの道

しばくヒノキの道を下ります、急に左が大きく開け、関東平野が広がって富士山が雄大・奇麗です、つくば市経済部観光物産課のパンフレットに「景観良好ポイント」と記入されている、富士山の左手前は大山から丹沢連峰、右手前は奥多摩の山々でしょう、そして進行方向には筑波山が大きく聳えます。道脇の草原に腰を下ろし休みたい所です。花の時期は咲き誇り宝篋山の美しいポイントです。


宝篋名水の道

 大きく左に曲がり、筑波山に背をむけて下ると、宝篋名水、美味しい水です、平気で飲みますが?避ける人も多い様です。そこから少し登り、今度は右折し、ヒノキ林の急坂を下ると、山頂:1.7`と登山口:1.7`の中間点で沢を横切ります、山口と霊園分岐、広い林道です、山口コース(1)は右に続き、臨時駐車場へ、ここは左折し、霊園に向う、直ぐに登山道は二分、案内は無いが右の道に入ります、奇麗な雑木林に囲まれた道は気分が落着きます、数分で山口コース(2に合流する、霊園上部の駐車場に出る、大きな筑波山が素晴らしく印象的!この霊園は閉鎖状態(破産?)。

広い霊園専用道を下る、民家に出て、貯水池の手前で右に折れ、墓地を左折、山口小学校入口、大きな研修センタが遠くに見えてくる、北条大池、市民研修センター入口、筑波総合体育館、R138の大通り(筑波国際CCへの道)に出れば8:45 大池公園バス停に着き、9:01発土浦駅行き(関東鉄道バス)がある。「つくバス」(つくば市営)に乗ると小田城跡・華の幹古民家の立ち寄りには便利だし、小田十字路(徒歩数分)も便利。

バスは国道125号に出て土浦へ、小田十字路バス停まで行けば宝篋山小田休憩所駐車場一番近いが、一つ手前の小田バス停で降り、小田城コースに取りつく、八幡神社の鳥居の左の林道を登ると、右に登山道があり、途中で愛宕神社を見て、急坂を登ると、朝暗い時に通った交差点に着く、ここで富岡山へ登って見る、数分と掛からない、富士山・筑波山・宝篋山が良く見え小さな大展望台です。

分岐にの戻って宝篋山小田休憩所へ、前山城展望所に立寄る、眼下には関東平野が広がって、富士山まで続く、さらに進めば要害展望所に着く、見晴台(前方絶壁)があり展望抜群で眺めは素晴らしい。

岩壁の縁を通ります、とても印象的な散歩道です、ただ竹の切り株が登山道にニョキニョキ出て危ないから、特に走り出す小さな子供さんには気を付けてください。


岩壁の上が要害展望所

岩壁を巻き終わり、急降下、途中にこの先200bで通行止めとある、ちょっと覗くと岩壁の凄さが解る。


岩壁 朝暗い時この上を通過している

さらに急降下、宝篋山小田休憩所に向う、途中で朝も通過した小屋?目的は解らない。


この小屋の前を通過

ここは尼寺道、すぐに極楽寺コースに出て、宝篋山小田休憩所です、今日も駐車場は車で埋まる、10:00 これから登る人も多い。

極楽寺、常願寺、小田城、山口のコースを歩いて、小田城コースが印象的でした、休憩所からスタートし、尼寺道で小田城コースに向う途中の岩壁は面白い、山口コースの万博記念の森から少し下った展望良好ポイントからの関東平野と富士山展望は素敵です、極楽寺コースは展望は無いが小さな滝が続き面白い、そして常願寺コースで宝篋山山頂から尖浅間山間の小さな上下の登山道も楽しい、これらのコースを結ぶ純平歩道も楽しそう、近い内に楽しんでみたいものです。

純平歩道>:2010/1/17

 宝篋山小田休憩所―(尼寺道)―>富岡山―(小田城コース)―>堂平―(小田城コース)―>山頂・純平歩道分岐―(純平歩道)―>葵の滝・太朗こぶし―(極楽寺コース)―>宝篋山小田休憩所 約2時間

孫と宝篋山小田休憩所駐車場から歩き出す、極楽寺コースに入り直ぐの小田城コースの標識で左折、竹に囲まれた広い道を行き、三差路で小田城コースの案内見て右に折れ、登り切ると小屋の前を通過、大師堂の石仏約30体の石像が並ぶ、次の三差路からはキツイ登り、孫は両手を付かないと無理、途中岩壁を見学「おー!」と驚きの声、登り切れば岩壁の縁を水平に進む、見晴台のある要害展望所

今日は富士山はボンヤリ、関東平野は広い、前山城展望所富岡山山頂の展望を楽しむ、水平道を堂平まで小和田道を見送るとだんだん傾斜が付いてくる、快適に登る、「これでは山頂に着くね!」と孫が言い出す頃に山頂・純平歩道分岐に着く、純平歩道に入る、他のコースに比べ足元が不安定な所も有るが、良く踏まれ安全です、時々枝が道に落ちており、二人でどけながら進む、展望は無いが樹林が奇麗で楽しく歩けます、純平歩道の中間点辺りに三差路、ただ、下りの登山道は侵入禁止。

この下りは五輪塔方向に下れそう、、ここは左に登る、この辺り荒れている、純平歩道の「純」が付いている理由が解る登りが続く、小さな沢を横切る、人の声が聞こえる、極楽寺コースは近い、やや薄暗くなると、葵の滝に着く、今まで人に合わずに来たが、極楽寺コースに出ると次々と出合う、若いカップル、数組のご夫婦、、、私達だけが下山、長い綱場を下る、大きな岩を避けながら慎重に下る、白滝、こころの滝、五条の滝、慈悲の滝と続きます、正午 丁度日が差し込む時刻、滝が一番奇麗な時刻です。

五条の滝を過ぎると、傾斜は緩み、何度も沢を横切って行く、目の前が明るくなって、林道に飛出る、五輪塔入口を過ぎ、稲田に出る、純平歩道が消された三差路(上で進入禁止を下ればここに出るらしい)。

地蔵菩薩立像を過ぎ、細い林道(農道)、宝篋山小田休憩所は近い、お母さんと妹が待っている、休憩所のおじさんが、お茶とミカンのサービス、宝篋山の自慢(コブシ、ヤマザクラ等の咲く時期は特に奇麗だとのこと)をしてくれ退屈しなかったらしい、待つこと約2時間。この後「つくば道」を車で走り、筑波山口で持ってきた自転車にて、りんりんロードを走る、今日もサイクリングを楽しむ人達が筑波山麓コースを楽しんでいました。

HP:わたしの天気予報