常願寺コースを登って極楽寺コースを下る 小滝が多く涼しい

尖浅間山(とがりせんげんやま 標高:315宝篋山(ほうきょうさん 標高:461b) 

秋の気配、平日でも山頂は賑わっている、時々晴れの天候、山頂の展望は霞ケ浦と筑波山と筑波連山の眺めだけだ!

 

日程2018103日 (水)時々晴れ

 

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麓では今年も美味しいコメが! イノシシの被害が多いらしい!

コース

宝篋山小田休憩所1022―(0:12)→新池10:34―(0:44)→純平歩道/山頂分岐11:18―(0:13)→長長坂11:31―(0:09)→尖浅間山山頂11:40―(0:14)→野鳥の森11:54―(0:17)→極楽寺・常願寺コース合流点(山桜の森)12:11―(0:21)→12:32宝篋山山頂12:50―(0:33)→純平歩道/山頂分岐13:23―(0:12)→白滝13:35―(0:30)→14:05宝篋山小田休憩所

歩数:14,414

 

 台風24号、追って25号が発生、ほぼ同じコースを通るらしい。時々晴れと予報、久しぶりで、宝篋山に登ってみた、コースは極一般的な尖浅間山(とがりせんげんざん)山頂経由の常願寺コースを登って極楽寺コースを下る 小滝が多く涼しい二つのコースを選択。晴れの天気なら富士山が美しく見える山口コースを下るのだが!

 平日なのに、10時頃駐車場に入るとほぼ満杯、駐車場は手前に30台、奥に40台。手前の駐車場はマイクロバス専用の駐車場があるが、愛用者は軽車であり滑り込みセーフです。

 

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左:宝篋山小田休憩所                    右:極楽寺・常願寺コース分岐

 

 宝篋山小田休憩所を見送り、常願寺/極楽寺コース分岐で尖浅間山へ、田んぼは稲刈りを終え、イノシシの侵入を防ぐ仕掛けの取り外し中。この電気装置が無いとコメは全滅との事です。

 広い田んぼ道を進む、宝篋山が見事に眺められ、一面に広がる田んぼは一段と美しい。大勢の人が集まって、一番奥の田んぼで脱穀作業が行われている。

 

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左:ツリガネニンジン(釣り鐘人参)キキョウ科                 右:トキリマメ(吐切豆)マメ科

 足元には植物が多く、植物観察は面白い、イネ科の種類が多く、良く目に入るもの、時々見るもの、、、穂の形が変わり、一枚毎に撮影したら、登山が無理になってしまう。足元はチカラシバ、道沿いにはエノコログサ、キンエノコロなど美しい、細く弱い穂はヌカキビ?植物図鑑を手にして訪れたいものです。

 

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左:新池                右:アキノノゲシ(秋の野芥子)キク科

 

 池の縁着く、アシが見事。背の高いアキノノゲシ、家庭菜園でレタスを花の咲くまで残すと同じ属であることが解る。

 

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左:オオイヌタデ(大犬蓼)タデ科   右:マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)ヒルガオ科

 

 オオイヌタデは秋のタデ科。道端や荒れ地、河原に生える。茎葉よく分枝して、節はふくらむ。葉は披針形で、先は長くとがる。托葉鞘は筒状で、普通ふちに毛がない。花序は長くて先は垂れ下がり、淡紅色または白色の花をつける。花期は611月。スイバ、ギシギシ、エゾギシギシ、ミズヒキ、ミチヤナギ、イシミカワ、ミソバナ、アキノウナギツカミ、ママコノシリヌグイ、ソバ、イヌタデ、ハナタデ、サクラタデ、シロバナサクラタデ、ヤナギタデ(葉に辛み)、イタドリ等がタデ科です。

 田んぼの縁にお馴染みのマルバルコウソウが咲き誇る、覚えにくい名前ですね!マルバルコウソウは散歩道に秋の花としてよく目立ちます。熱帯アメリカ原産で、江戸時代、観賞用として持ち込まれ野生化したヒルガオ科のツル性植物で、他の雑草に絡み付いて秋の野原を赤く染めている。ルコウソウは縷紅草と書き、縷は糸を意味し、糸のように葉が細く赤い花と言うことから来ており、マルバルコウソウは葉が丸く大きいのでこの名がある。ただルコウソウはまだ一度も見たことが無い。

 

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左:ワレモコウ(割れ木爪、吾亦紅)バラ科        右:ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)ツリフネソウ科

 

 田んぼ道から離れると、ワレモコウはバラ科、ヘビイチゴやダイコンソウの実もちょっと形が似ているようです。

 ツリフネソウは熟した実に触るとはじけて種子をとばす。花期は810月ですが、花が綺麗に揃っている姿を見たことが無い!

 

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左:カントウヨメナ(関東嫁菜)キク科         右:シラヤマギク(白山菊)キク科

 

 沢からも田んぼからも離れた位置に、カントウヨメナとシラヤマギクが咲いているが、同じ場所に咲かず離れているようです。

 

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左:ノダケ(野竹)セリ科                 右:ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)キク科

 

 山道が沢沿いの道と沢から離れた道になって、ノダテが林内や林の縁に生え、枝先から複散形花序をだし、暗紫色か淡緑色の小さな花をつける。アシタバに似ている。

 ベニバナボロギクの花はレンガ色、下部は白色だが写真のものはレンガ色になっていないですね。ダンドロボロギクはレンガ色になら無い。アメリカでは山火事の跡によく生えるのでfire weed(火の草)と呼ばれる。

 今回は沢の小道に入らず、沢を上から眺めます、この沢の小道を歩くと宝命の滝の側を歩きますが、登山道(旧道)を歩くと上から見え美しい姿です。雨の多い日が続く時は沢の小道は避けたいですね!

 

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美しい小滝が続く

 

 間もなく沢の小道が合流、道が荒れ、小沢を渡る、右の巨岩は天狗岩。この辺は特にぬかる道で足を滑らせてしまう、だが道の脇に流れる沢は美しい。沢の名前は常願寺沢と呼ぶようです。

 

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左:キバナアキギリ(黄花秋桐)シソ科      右:くずしろの滝 ここを過ぎると急坂が続く

 

 キバナアキギリが群生が続き、登り続いて行くとこのコースで最後のくずしろの滝に着く。この滝は薄暗く日が入らない所です。

 

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左:純平歩道/山頂分岐              右:長長坂  字のごとく!

 

 くずしろの滝を離れると、道は傾斜を増し、まもなく、純平歩道/山頂分岐です。この純平歩道は常願寺・極楽寺・小田城コースを横切る登山道で大きな上下は無く、植物観察に使われます、一度は歩きたい歩道です。

 山頂方向へ進むと、スギ・ヒノキの林の急坂、一段と傾斜はキツクなって、広葉樹林帯に変わり、山桜が多くなって、長長坂の案内を最高に宝篋山一の急坂となる。登り切れば宝篋山と尖浅間山の分岐、ここでは100%近く尖浅間山を目指すので、宝篋山への踏み跡は薄い。

 尖浅間山まで50bと示され、上を見ると巨岩、あそこが山頂であり、登り続ける。

 

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左:尖浅間山山頂       右:イヌガヤ(犬榧)イチイ科

 

 宝篋山小田休憩所から美しい田園風景を散歩し、沢沿いの道を登り、純平歩道分岐から急騰、そしてヤマザクラの生える巨岩の尖浅間山山頂に到着。山頂広場にはベンチが置かれ休憩に良いが、巨岩に登って休みたい、晴れていれば富士山を見ることができる

 尖浅間山から大きく下って、再び緩い登りになってくる。大きな岩を横にイヌガヤが何本も生え、互生し、枝に2列配列する。主幹の葉は螺旋状となり、線形葉で、幅は細長く、葉先は短く急に尖る。カヤに似るが、葉質は柔らかく、触れても痛くない。強く振れても大丈夫です。

 

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左:野鳥の森      右:エゴノキ(野茉莉)エゴノキ科

 

 野鳥の森、大きなエゴノキが生え、花期には多くの花を付けるだろう。樹皮は赤褐色できめが細かい。葉は両端のとがった楕円形で互生。花期は5月頃、横枝から出た小枝の先端に房状に白い花を下向きに多数つけ、芳香があり綺麗な花です。花冠は5片に深く裂けるが大きくは開かずややつぼみ加減で咲き、雄しべは10本。品種により淡紅色の花をつける。果実は楕円形で、大きい種子を1個含む。熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出する。果皮に有毒なエゴサポニンを多く含む。エゴサポニンは胃や喉の粘膜に炎症を起こし、溶血作用もある。

 

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左:クロモジ(黒文字)クスノキ科    右:極楽寺・常願寺コース合流点(山桜の森)

 

 ここから、また、下る。宝篋山との鞍部になって、緩やかな登りがしばらく続き、左に折れ曲がると明るく細い道になって山桜の森に着く。ここで下ってくる人が挨拶、でも覆面の女性で返事に困ってしまう(笑)。

 この下り坂に、クロモジが群生、クロモジは、クスノキ科の落葉性の低木です。若枝の樹皮に入る黒い斑紋が美しく、枝葉を折ったときの香りがよいことから、和菓子の高級楊枝の素材として利用。お茶室の垣根などにも使われてきました。我が家にも一本。まっすぐ上に伸びる幹は直径510cmと細身で25mほどの高さに生長。灰褐色でなめらかな樹皮には丸い皮目があります。3月〜4月頃に薄黄緑色の目立たない花を咲かせ、その後たくさんの葉っぱを茂らせます。花後には緑色の丸い実を付けます。栽培は半日陰〜日陰に植え付けることがポイントで庭の木はツツジの間に植えて有ります。5,6年たちようやく立派な花を付けてきました。直射日光など強い日差しに当たると弱って枯れてしまいます。日光には123時間当たれば十分とのことです。この坂道は日の辺りはクロモジに適しているようです。上に伸びる幹の姿が楚々とした風合いを持っているクロモジ。立ち姿がおしゃれで、和風のお庭にも洋風のお庭にもよく合います。また、育てやすい木なので、初めて植える樹木にもぴったり。気品のある香りを楽しむなら、若い枝を使って生け花にする事が楽しみ、庭のクロモジの枝が太く多くなって、来年はきっと茶室に飾られるだろう。

 山桜の森に着くと、大きな石が並び、登山道から巨岩の上に登り腰を下ろす、晴れていれば富士山が見える絶景ポイントである。ここには山桜とコブシが多く、広場もありベンチも置かれている。

 登山道に戻って、直ぐ左から極楽寺コースが合流する、下山がこの分岐に戻って極楽寺コースを下ることになる。

 

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左:ガンクビソウ(雁首草)キク科      右:フユノハナワラビ(冬の花蕨)ハナヤスリ科

 

 ガンクビソウはキク科のヤブタバコ属。ヤブタバコは頭花にほとんど柄がない。茎は太く、上部から長い枝を放射状に伸ばす。コヤブタバコは枝先に緑白色の頭花を下向きにつける。シュウブンソウの茎は24個に枝を横に伸ばす。オオガンクビソウはヤブタバコより頭花は大きい。

 宝篋山山頂に向かうと、山桜の下にフユノハナワラビを見付ける、大きな群生ではなく、3株のみ。道端にトリカブトが生えるが、根を気にせず何本も杭を立て私達に見せている、そっと自然い任せるのが植物観察に需要だと思うのだが!筑波山で発見されたものをツクバトリカブトと言うが、葉の形などからそうかもしれない。なお、山頂直下のトリカブトは過保護?確認できませんでした。

 小田城コースが合流する三差路、トイレ、ベンチもある。山頂に続く登山道に入り、小田城コースからの急登と合流し、急な参道を登って鳥居を潜り、宝篋山山頂へ。

 この鳥居から富士山を覗き見るのが楽しみですが、関東平野は厚い雲である。

 

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宝篋山山頂から筑波山、遠望が加波山

 

 筑波山、遠望が加波山が望め、反対側の霞ケ浦も見えますが、写真の通りです。筑波山側は暖かく、霞ケ浦側は寒い・・・・。

 霞ヶ浦側のベンチは空き、筑波山側は一人用の並んだ椅子が空いているだけ、単独だから満足しないと、関東平野も周囲も晴れる希望は無い。おにぎりを頂き下る事に。

 晴れていれば、山口コースの景観良好ポイントが気になったが、こんな時は小滝巡りと決め、山桜の森へ引き返し、極楽寺コースに入る。大岩とヤブツバキ群落のコースから始まる。

 

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左:ヤブツバキの急坂だが?         右:ウラジロ(裏白)ウラジロ科

 

 大岩が目立つコースに変更され、ヤブツバキ群落の意識が消え、歩き安くなってきた、登山道を下る。以前はツバキの林をクネクネと下ったものである。今は大岩を・・・・・。

 

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左:コブシが見事です              右:ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)ツリフネソウ科

 

 ウラジロの登山道を下ると、純平歩道が合流し、展望の良い所にでる、ベンチが置かれ、コブシが生えている。二人のお嬢さんが登って来る。イノシシが時々現われる所でしたが、道が新しくなって減ったようです。

 この先で純平歩道が分岐する沢がある、ツリフネソウがひっそりと咲いている。極楽寺コースは太郎コブシへと下る、このコブシと反対側の沢底にベンチが置かれ、二人の女性が休憩。

 大根おろしと呼ばれる坂、足元を気にして下り切る。以後、こころの滝・白滝・五条の滝・慈悲の滝と続きます。

 

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小滝の美しい沢

 

 五輪塔の分岐を見送り、五輪塔が沢の向こうに見えると、田んぼの縁に着く。

 

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左:ミゾソバ(溝蕎麦)タデ科    右:宝篋山 宝篋山小田休憩所駐車場

 

 五輪塔への入口を通過、後はノンビリと田んぼ道を進む、振向くと宝篋山がススキも奥に見えている・・・・。

 

HP:わたしの天気予報