今年も奇麗「ハクサンコザクラ」 
火打山(標高:2462b) 笹ヶ峰からハクサンコザクラを求めて火打山往復

日程:2009620日 (土) 晴れ

 

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ハクサンコザクラ 黒沢池


コース

自宅:つくば市21:15=(国道354号)⇒上信越自動車道藤岡IC0:15=(上信越自動車道)⇒信濃町IC1:50=(国道18号)⇒笹ヶ峰入口(手前にコンビニ)1:58=(林道)⇒2:30笹ヶ峰 火打山登山口4:40―(0:45)→黒沢橋5:25=(0:35)⇒三本の大木ブナ6:00―(0:10)→十二曲り道標6:10―(0:10)→オオシラビソに樹林6:20―(0:40)→富士見平7:00―(0:15)→火打(ひうち)山見える7:15―(0:35)→アルプス展望台7:50―(0:05)→高谷池ヒュッテ7:55―(0:35)→天狗ノ庭8:30―(0:05)→稜線8:35―(0:45)→雷鳥平9:20―(0:20)→9:40火打山山頂(標高2462b)9:45―(0:20)→雷鳥平10:05―(0:50)→10:55黒沢池分岐11:15―(0:10)→尾根11:25―(0:15)→茶臼山(標高2171b)11:40―(0:20)→黒沢池ヒュッテ12:00―(0:05)→黒沢池道標12:05―(0:25)→黒沢池末端も橋12:30―(0:30)→13:00富士見平13:10―(0:40)→十二曲り道標13:50―(0:10)→三本の大木ブナ14:00―(0:15)→黒沢橋14:15―(0:40)→14:55笹ヶ峰 火打山登山口

 

上信越自動車道藤岡ICから高速に入ります、西上州で妙義山を抜けるので佐久ICまでトンネルの連続、その先更埴Jctまでは上田から長野に抜ける狭い地形、ここもトンネル、須坂長野東ICを通過し、ようやく左に信州を代表する山々が見えてくる、妙高高原ICまで行っても良いが、野尻湖の文字、ここは何時も信濃町ICで降りることにしている、国道18号に出て、妙高高原(左折)へ向かう、野尻湖に接近し、信越大橋を過ぎると笹ヶ峰への道標、直ぐ手前に大きな駐車場付きのコンビニがある、国道18号はガラガラ、コンビニで飲み物を買って笹ヶ峰に向かう。

信号を左折、妙高高原公園線、杉野沢で右折(苗名滝へは行かない)、まもなく笹ヶ峰まで10`の道標、後何`と道標が次々と現れる。

 

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笹ヶ峰牧場 キンポウゲが咲誇る ちっと花期を過ぎている(帰りに撮影)

 

この公園線は狭い、対向車には充分注意、左下に牧場が見え、ようやく火打山登山口の道標が現れる、既に10台ほどの車が停まっている、その先直ぐ左に大駐車場があり、ここに水洗トイレがある、入口で邪魔にならない位置に停める。

 

妙高市観光協会(0255-86-3911)と頸南(けいなん)バス株式会社で妙高高原駅からここまで「笹ヶ峰直行バス」を運行している、620日は妙高高原発9:25が始発、719日からだと7:20発、、、笹ヶ峰から入り妙高山から燕温泉に下るコースを歩いて見たいが、都合の良いバスは無い。

 

4:40 立派な登山口の門を潜る、既に先行の人がいる、ここから黒沢橋まで木道が続く、立派な橋を渡って、続いて奇麗な沢を渡る、白樺が多い、左から登山道、沢に接近、その沢を左に見て、美しいブナ林をゆるやかな登り、ちょっと広い所に出る、続いて橋の無い沢を飛び越す、時々切れる木道、フカフカのブナの落葉、初夏のブナ林は一枝一枝、葉一枚一枚が奇麗です。

 

続いて幅に広い沢、石を選び渡渉する、足元に秋には真っ赤な実を付けるマイズルソウ。

 

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美林のブナ林 下山時撮影

 

なだらかな登山道が続く、ブナ林に木道が吸い込まれるような雰囲気が続き、でもここまで続くと飽きてくる、その頃になって沢の音が聞こえてくる、大きなブナの根本を下る、左下の薮に奇麗なシラネアオイが咲いている、黒沢、立派な黒沢橋を渡る、黒沢は雪解け水を含み乙見胡へ流れこみ、苗名滝を作り関川へ。

 

ここから本格的な登山道、直ぐに黒沢の上に出て、沢を離れ、トラバースする、カニコウモリが目立つ、蟹の甲羅に葉が似ている、薄暗い樹林帯、左に青空、気分が乗ってくる、ブナ・ミズナラ当の説明板、ここから十二曲がりが始まる、見事な大木のブナ、しかも兄弟のように寄り添って成長している。

 

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三本の大木のブナ 下山時撮影

 

妙高山に登るという男性が追いついてくる、大倉乗越辺りまだまだ残雪登るのは危険と情報を得ているが、彼は知らない様子。三本のブナの上で奇麗なツバメオモトを見る。

 

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ツバメオモト 純白で実に新鮮

 

ツバメオモトは今日はここが最後でした、そしてキツイ登り、シラネアオイがチラホラ、ここはシラネアオイが沢山見られる所だそうです、振向くと弥八山(標高:1927b)の奥に白っぽい大きな山が見える、そして三田原山が見える十二曲がりの道標に着く。ここから尾根状になるが、次々と岩場を通過して行く、四足を使って登るとき、鼻先にイワカガミが現れる、ブナ、ダテカンバ、オオシラビソと変化する樹林帯を登る、大木のダテカンバ、続いてオオシラビソ、、と次々と現われ急登でも楽しい所です、木々の合間から乙見胡が望める

 

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美林のオオシラビソ

 

やや急坂も緩み、オオシラビソの美林が続く、石を袋に入れ、ぬかるみの登山道に並べられている、枯れ沢のような道、シラネアオイが数株、続いて樹林帯は残雪、ほとんど雪山と言ってよいほど残っている、時々道が見えずリボンを頼る。

 

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新設の階段が続く

 

しばらく雪の上を歩き、ようやく樹林から抜け、富士見平、休憩には良い所、右へ行くと黒沢池、帰りにはここの出てくることになる、右に雄大な妙高山、前回2002年にはここから黒姫山の肩の奥に雄大な富士山が見えていた(ここで富士山の写真を写したいが!ダメ!!)。

 

この先、急な坂は無いが大きな岩が多く歩きにくい、それに残雪も多く難儀する、右の展望が広がるが左の広い斜面まだまだ雪に埋まっている、そしてようやく、火打山の大きな姿を見る、そして残雪は少なくなって、夏道が続く

 

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ようやく黒沢岳を巻くようになり、悪路が一変する

 

黒沢岳(標高:2212b)の西を巻くこの道は展望も素晴らしく、サンカヨウが次々と現われる、キヌガサソウが一輪、エンレイソウ(黒です、白はミヤマエンレイソウと言う)、ただネマガリダケの根が伸び歩きにくい。

 

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今日であった1輪のキヌガサソウ

 

そして、火打山から焼山、雨飾山と続く大展望が展開する、右から火打山、焼山から雨飾山と続き、そのさらに左に北アルプスの白馬連峰が薄く見える。

 

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まだまだ遠い火打山

 

黒沢岳のトラバースが続く、雪が解け、一気に咲き出したサンカヨウが沢山並び、写真撮影に時間が掛かる、帰路(帰りは黒沢池ヒュッテ経由)はここを通らない!どの花も咲き出したばかり、新鮮で可愛い、その一枚をお届けします。

 

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今夜 霜に合うと花びらが痛んでしまう 可憐!

 

火打山を眺めながら先へ、アルプス展望台、ガスでよく見えないけど、ここからの北アルプスの雄大な風景は一級品、お見せします、ガスは私の責任では有りません、でも白馬連峰は何時見ても立派ですね!

 

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アルプス展望台から 火打山山頂に着くと全く見えませんでした

 

ここから悪路を下り、笹に囲まれた登山道を行くと、高谷池ヒュッテ、二組の登山者が食事中、ヒュッテから右折、高谷池を巻いて、黒沢池分岐を確認し、高谷池ヒュッテの反対に出る。

 

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高谷池

 

高谷池の周辺は、ようやく、雪が解け出し、水面が現われ、日一日と夏山に向かう、夏道だと岩場の登りで、天狗ノ庭方向には大きな雪渓が待ち受ける、アイゼンを付けた方が楽です、私は途中でカメラを構えるのでアイゼンは必須です。登り切ると、ロックガーデンの所だが、右の湿原が少し見えるだけで雪の下、左は大雪渓、約50b雪道です、火打山の全容が見え、少し下りになって、雪は解け、天狗ノ庭です。

 

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可憐なハクサンコザクラ

 

周囲は雪解け直後、イワイチョウの群生がようやく芽を覚ましたばかりです。

 

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ここ一面、お花畑に! 7月海の日頃だろう

 

ハクサンコザクラを全面にして火打山の写真を見かけますが、ハクサンコザクラは雪解けの花、今が一番奇麗です

 

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デジカメの新機能が生かせ、木道からでも、ほら!ご覧の通り

 

ハクサンコザクラの魅力に時間をとり過ぎてしまった、天狗ノ庭の大きな標識を見て、池塘を巻いてゆく、まだ足元には雪が多い、昨日高谷池ヒュッテに泊まって山頂を往復した人が下山、雪のようすを聞くとアイゼンは不要とのこと、木道を痛めるので早速外す。

 

木道の側に、可愛らしいミズバショウが咲いている、もちろん尾瀬に比べると規模は小さいが、花は咲く環境でその美しさ可憐さが違います、天狗ノ庭のミズバショウも素敵です

 

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天狗ノ庭のミズバショウ

 

天狗ノ庭には大きな池塘が散らばる、今日は雪解けの水を満杯に為、その湖面に逆さの火打山を映しだす、これは見事です。

 

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逆さ火打山 焼山も逆さですね!

 

すっぽり、雪に埋まった木道、その雪の上を通過し、火打山取付地点へ、雪渓を登り、稜線に出ると夏道、大きなダケカンバが見事、登山道にナナカマドが花を付け、サクラが満開、まだ蕾みのサクラもある、右側に鬼ガ城の赤味の岩壁が見える、火打山は火山を物語る、大きなタンポポが気になるほど咲いている、続いて大きな雪渓、ちょうど雷鳥広場の手前辺り、ここの雪渓は端を通過せず、中央を真っ直ぐ登るのが安全、登り切ると平坦になって、美しいサンカヨウが次々と現われる、ダケカンバの木の根元にはシラネアオイが美しい。

 

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シラネアオイ

 

そして、目の前に丸太の階段、ここからは背の高い木々は無い、土止め用の丸太の階段は一歩への負担を大きくする、ゆっくりゆっくり登り、振向き展望を見、足元の花に目をやる。

 

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一番奥が妙高山 ミヤマキンポウゲ(?)

 

大きな雪渓が現れる、木道は雪渓に埋まり、真っ直ぐ登る足跡と左方向と二本、写真のように中央突破が正解です。

 

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下山時振向いて撮影 自分もこんな姿でしたかな?

 

登り切れば山頂直下、一度木々の中を登って、火打山山頂(標高:2462b)に飛出る、一人では広すぎる山頂。

 

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火打山山頂

 

360度の展望台、今日は見えるのは周りだけ、焼山も頭を見せない、北アルプスはスッポリ雲の中、明日から大きく天気が変わると言う。

 

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焼山方向 個人責任で焼山登山は解禁されている

 

何時か登って見たい、金山と天狗原山が見える、そして足元から焼山へ明確な道が着いている。

 

晴れそうに無い展望、下山開始、次々と登山者が登って来る、決まって雪渓の様子を聞かれる「雪はシャーベット状です、足跡をそのまま!」と答えます。

 

山頂を後に、高谷池まで戻り、高谷池ヒュッテ手前の黒沢池分岐で休憩、山梨から来られた男性(70歳過ぎ)は妙高山へ行くという、取付き口は残雪だが、すぐに笹に囲まれ雪は無い。

 

彼は妙高山を往復し、今日中に帰るとのこと、あっと言う間に視界から消える、そして後、男性に抜かれる、稜線に出る、サクラやイワカガミが咲く、のんびりムード、一旦少し下って直ぐ登り返すと茶臼山(標高:2171b)、古い道標で文字が霞んでいる、黒沢池が広がり、黒沢池ヒュッテが見え、どんどん下る、ツマトリソウが沢山咲く、時々バイカオウレンも群れている、時間のある限りのんびり歩きたい所です。

 

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黒沢池 長い木道が黒沢池ヒュッテから続いている

 

黒沢池ヒュッテの前に湿原はスッポリ雪に埋まり、ヒュッテの庭に下りず、手前から雪の斜面に入り、ヒュッテから黒沢池に向かう登山道まで横切る、山梨の男性が雪にスッポリ覆われた大倉乗越のルートに取付いている、無事を祈るのみ、また、ヒュッテの庭先には茶臼山で抜いて行った男性が見える、黒沢池周辺に現在存在している人は私達三人のみである。

 

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ミズバショウが咲く、長い長い木道 夏日

 

長い木道が続く、ミズバショウの群落、続いて待望のハクサンコザクラの群落、天狗ノ庭以上の数で咲誇る、鑑賞していると、茶臼山手前で抜かれた男性にまた抜かれる、彼は「笹ヶ峰→高谷池ヒュッテ(天狗ノ庭方向には行かず)→黒沢ヒュッテ→笹ヶ峰を歩いている」とのこと、「この花は?」と聞かれる、「火打山では有名なハクサンコザクラですけど、、」、でもあまり興味を示さず先を急いで消えてゆく、高谷池から富士見平間は二人の男性に出遭っただけでした。

 

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夏を呼ぶチングルマ

 

続いて、足元に、チングルマが現れる、もっとも知られ愛されている高山植物、木道に腰を降ろし鑑賞、誰も通らない、あんなに火打山を登る人がいるのにここを通らない。

 

一本のダケカンバの下を通過すると、ハクサンコザクラの大群落が現れる、今日朝から快晴、今日になって開花したものも多いようです。

 

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見頃ですね

 

幾つか沢を横切ると、黒沢池の末端、黒姫山が大きく見える、昼寝をしたいところです。

 

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黒沢池から投げ出す黒沢

 

ここから数10b登り、平坦な登山道をのんびり歩く、咲き出したばかりのサンカヨウが可愛い、カタバミも多い、

 

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カタバミが樹林帯の中で咲誇る

 

左に再び黒姫山を見ると、残雪の樹林帯に入り込む、雪渓を登り切ると富士見平、長野市内で働く若い男女(女性一名、男性一名)に東京の友人男性が参加し今夜は高谷池ヒュッテ泊とのこと、女性は私の故郷中条村の道の駅を知っており、虫倉山は二回も登ったという、その二回天候が悪かったらしい、今夜から天気は下り坂と心配そう!

 

帰路は、シラビソ、ブナの樹林帯を下る、朝は流れていなかった枯れ沢に水が流れ、雪解けが一気に進んでいる、ぬかるみの下りで若い男女に出遭う、十二曲りの道標では若いカップルに出会う、彼女らは高谷池までは行かず適当に引返すらしい

 

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このブナ、ブナ林の入口門のようです 二本の間を通過する

 

三本の大木のブナまで下ると、もー急な坂は無い、そして大木のブナが多くなって黒沢橋に飛出る、朝より水量が多くなり、流れる音も大きくなっている。

 

ここまで下ると、後は美林のブナを楽しみ下るだけ、太陽ががんがん頭から照らし熱い、笹ヶ峰の登山口は誰一人姿が見えない、駐車場は満杯、道路を渡った広い駐車場は5台ほどでガラガラ。

 

笹ヶ峰にはキンポウゲが咲く、特に牧場の中は奇麗です、親子連れの家族が遊んでいる、見頃は過ぎているけれど、あまりもの多さに驚く!

 

HP:わたしの天気予報