‏蒜場山(ひるばやま)花の尾根道は展望良し (標高:1363b)岩岳(標高932b)

 

日程 2003429日(火)晴れ

 

飯豊連峰 蒜場山 登山

 

森の中の鳥

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飯豊連峰は雪化粧が良く似合う

 

蒜場山(ひるばやま)は標高1363bで、奥多摩を代表する人気の川苔山と同じ様に、飯豊連峰の末端に位置している。今回の登山口は加治川治水ダムで、湯ノ平温泉経由で北股岳(標高2025b)と同じ登山口です。

 

コース:

5:00俎倉山との分岐で車両通行止め、駐車場5:10−(0:25)→加治川治水ダム5:30(0:45)6:20ミズナラの休み場−(0:40)8:00岩岳−(1:00)9:40加治川治水ダム−(0:25)→駐車場

参考:「岩岳−(0:50)→烏帽子岩−(1:00)→山伏ノ峰−(0:15)→蒜場山−(0:10)→山伏ノ峰−(0:35)→烏帽子岩−(0:30)→岩岳」

ガイドブックを参考すると、白いシラネアオイが咲くという、ちょっと早いだろうが登って見た、位置的には新潟平野から見て二王子岳や五頭山の裏側、飯豊連峰側です。飯豊連峰以外にも粟ヶ岳・越後白山・守門岳の展望が凄いようです、目に収めたい。

 

村上、家内の実家を夜明け前の3時半頃出発、国道7号を南下し新発田方向へ走る、新発田市で津川・三川ICの標識を頼りに会津通りに入る、新発田は国道が数本交差しよく迷います、間もなく「内の倉ダム」の標識が出る、左に見送り、なお進む、大きな案内図が立って左は赤谷小への道で、大きく左にカーブする、今度は村の中を走るようになってT字路になる、右:津川、左:加治川治水ダムに別れる

 

ここから加治川治水ダムを目指す、橋の手前で、いきなり一般者通行止めのゲート、右に俎倉山(標高857b)への標識が出ている、1台の車が停まっている。10台程度の広さ、最大限に停められるように気を使う、県外の車なのでここでは最低限のマナーです。

 

すでに5時半明るい、すぐゲートの脇をすり抜け、歩き出す、加治川が眼下に流れトンネルを3つ抜ける、道端にはカタクリ、アズマイチゲなどが次々と咲き誇る、お花の好きな人ならこの辺りを散策するだけで満足するほどです、左右の山の斜面に鉱山の軌道跡や洞穴が見える、この辺りかつては鉱山が栄えたとこらしい。

 

森の中の山

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鉱山跡だろうか 滝が美しい

 

加治川治水ダムが見えて道は二分、ダムを巻くように車道は大きくカーブし緩やかに登る、このカーブを横切る楽勝ルートを捜すが無い、道なりに進むしかない。

 

山の景色

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ゲートが開く季節まで、加治川治水ダムまで歩かねばならない

 

 すっかり花見の終わった桜の木がある、でもまだまだ美しい景色です、近くの岩肌に黄色い花:キジムシロやスミレなどが咲き退屈はしない。

 

岩の間を流れる小川

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加治川に並行する道路、お花が咲き誇る

 

右の上空に見える立派な山は俎倉山今日登る蒜場山は加治川治水ダムの右側の上空一番奥に見える。ダムに着く、人の気配はまったく無いが、お猿さんが3匹で出迎えてくれる、彼らは慌てて岩上に逃げ出す、こちらは何もしないのに(笑)!

ダムを横切ってすぐ左に登山届用紙が置かれ、山道はその脇を行く、直進しないですぐ右折し登る、雪で倒されて起き上がったばかりの潅木が茂っている、振り向くとダムの公園が見え飯豊連峰から連なる山々が美しい。山道には階段が付けられ歩き易い、まもなく足元にイワウチワの花がポツポツ現われる、急登だ、登るに従ってイワウチワの群生が大きくなって嬉しい。

 

花が咲いている植物

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可憐な花が次々と現れる

 

 やっと平坦になって足元に軌道跡が無残にころがって、トロッコの死骸もある。金銀銅が採掘されたという、小枝鉱山と言うのだそうだ、すぐ急になって右に俎倉山(まないたぐらやま)がいっそう大きく雄大になる、この辺りが「ミズナラの休み場」と言うらしい、窪んだところに積雪、積雪を避けるようにピークに向かって山道は伸びている、この辺りもイワウチワが多い。

まもなく、独標で標高738bの標識があるが展望は無い、少し下りまた登る、大きなブナの木が立って、展望の良いところに着く、俎倉山は雄大、振り向くと飯豊連峰の見える範囲が大きくなって素晴らしい、本当に東北一の峰々である。

 

丘の上に置かれている

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山とイワウチワ イワウチワって強い!

 

 足元にはイワウチワの群生が続く、こんなに大きな群落花の日本100名山の比較にも上らない、新の100名山です。

 雑木林に入り、薄暗い、積雪が出て軽いアイゼンを付けることになる、登り切ると大きな杉が一本ドーンと立っている岩岳(標高932b)に着く。

 

雪が積もっている森

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深い雪の上に残した私の足跡は直ぐ消える、春本番は近い

 

 この先に超える烏帽子岩を前にして蒜場山が険しい尾根の上に見える、蒜場山への道は登って来た道から大きく左折する、少し下って見たが足跡が無く、動物の足跡も見つからない。

 蒜場山は始めて登ってきたが、この先で何が起こるか解らない、岩岳と烏帽子岩間のブナ、烏帽子岩と蒜場山間のお花畑を楽しみにしていたが、岩岳の積雪量を考え、泣き泣き引返し岩岳に戻ってきた。

 

雪が降った山の景色

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飯豊連峰の雪景色をご覧ください!

 

 下山開始、帰りは同じ道をひたすら引き返す、足元のイワウチワは太陽の日を受け大きく開花しより美しい、山道から離れた位置にシャクナゲが数個花を咲かせていた、お花の時期はこれからで展望の蒜場山が待っている。

 

山の景色

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春を迎えた飯豊連峰
登り坂がキツイ東北の名山

 

 ダムから登って同じダムに戻ったが誰一人登っては来なかった、登山届にも昨年11月に登った人のサインのみ、ダムから車止ゲートまで結構お花が咲き鼻歌交じりで下った。

自転車を使って登って来た男性に会う、ダムの管理者の車が1台登って来た、次にご夫婦が、山菜取りの人だろう。雪解け時に道路に落ちる大きな岩がなくなるまでゲートは閉ざされるのだろうか?

 

花が咲いている木

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一本のツツジ 春になったばかり!

 

 朝はカラッポの駐車場は満席、この人たちは何処に向かったのだろうか?トンネル周辺の沢には、今にでも崩れ落ちそうな積雪の塊。

 

次回はこの塊が無くなって、ゲートが開く頃訪れたい、春爛漫の蒜場山を振返る。

 

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