美しい富士山を見に行きましょう!
陣場山(標高:654b)・浜石岳(標高:707b)・薩捶峠

 浜石岳山頂は広い芝生、360度のパノラマ、下山は美しい富士山仰ぎ見る薩捶峠

 

日程:200937日(土)晴れ

興津分岐から

 

東海道で箱根を越えると、三島宿、沼津宿、原宿(JR原駅辺り)、吉原宿、蒲原宿と続き、由比宿へ、ここから薩捶峠(さったとうげ)を越えて、興津宿、江尻宿(清水)、府中宿(静岡)、丸子宿(安倍川)と続く。

興津駅前からバスに乗って国道52号を遡ると坂本バス停、ここから浜石岳を登って薩捶峠へのハイキングコースが清水と由比の境にある。

 

コース

 

東京駅こだま始発6:30=(東海道新幹線)⇒7:53JR静岡駅7:57=(東海道本線)⇒⇒8:14JR興津駅8:26=(静岡鉄道バス)⇒8:45担沼車庫前8:53=(静岡鉄道バス)⇒9:03坂本バス停(浜石岳コース入口)―(0:12)→浜石岳登山口9:15―(0:25)→浜石岳2.5`・坂本1.0`地点 「小屋場の段」がこの辺だが確認できず」9:40―(0:05)→頂上2222b地点9:45―(0:25)→ガレ場の富士見台10:10―(0:03)→陣馬山(のろし台跡)分岐10:13―(0:07)→陣馬山(のろし台跡)(標高:654b)10:25―(0:10)→陣馬山(のろし台跡)分岐10:35―(0:05)→沢源頭の鞍部10:40―(0:05)→林道出合10:45―(0:05)→浜石岳取付き点10:50―(0:15)→無線中継所鉄塔11:05―(0:05)→11:10浜石岳山頂(標高:707b)11:35―(0:05)→青少年野外センター分岐11:40―(0:15)→浜石岳・但沼・薩捶峠三差路「薩捶峠へ7.9`」11:55―(0:25)→西山寺分岐12:20―(0:15)→立花池分岐(浜石岳側の分岐)12:35―(0:03)→立花池入口・立花分岐12:38―(0:02)→立花池12:40―(0:02)→立花池入口・立花分岐12:42―(0:08)→立花池分岐(薩捶峠側の分岐)12:50―(0:05)→薩捶峠3.9`地点12:05―(0:05)→送電線下12:10―(1:00)→承元寺(しょうげんじ)分岐13:10―(0:10)→笹薮両サイド囲まれる13:20―(0:00)→駿河湾展望13:20―(0:05)→興津分岐13:25―(0:00)→富士山展望地点13:25―(0:15)→ミカン畑13:40―(0:05)→農道道路出合13:45―(0:10)→13:55薩捶峠14:40―(0:40)→15:20JR由比駅15:35=(東海道本線)⇒JR熱海で乗換え東京へ

 

JR東京駅、こだま始発6:30、私の乗った車両は乗客二人、ところが関西一泊旅行の団体が新横浜駅で乗込みいっきに満席【隣に乗り合わせた人にお聞きすると:東大寺二月堂お水取り、関西に春を告げる行司で大きな火の粉を撒き散らす、12日が特別大きな籠松明が登場するのだそうです】。

 

静岡駅7:53着、興津行きは7:57で乗換え時間が少ない、ホームに立つと7:51発と表示、7:57は無い、売店に聞くとトラブルで遅れて、まだ7:51が発車していないらしい、などのトラブルが有ったが興津駅に8:15頃には着き、予定のバスに間に合う。

 

興津駅前から10分程(乗客は沼津から実家へ帰宅する女性とふたり)で国道52号の担沼車庫に着く、行き先の坂本バス停には、ここで宍原(ししはら)車庫行きのバスに乗換え10分国道52号(乗客は私だけ、途中で地元のおばあちゃんが乗ってくる)を走ります。

 

坂本は陣馬山や浜石岳の北に位置し、登山口がある。坂本バス停でバスから降り、バス進行方向に向って、右に入る、左に沢が流れ、直ぐに左折し橋を渡り、沢を右に見ながら緩やかに登って行く、民家は直ぐに終わり、沢は美しい、まもなく浄水場が現われ、二台分(1台停まっている)の駐車所が有る浜石岳取付き点に着く。

 

薩捶峠まで道標は有って迷うことは無い 坂本コース

 

登山道に入ると直ぐに二分、ここは左へ、ここから数回沢を横切る、急登になる、3個目の橋は今にも落ちそう、だが他の橋は最近新しく取り替えられている。

 

浜石岳への距離と花名付きの道標

 

頂上2971b 石蕗(つわぶき)」が立てられ、先々距離と花名を変えて、アジサイ、ホタルブクロ、ユリ、リンドウ、オミナエシ、ミヤコワスレ、センリョウ等が要所にタイミングよく立てられている。

石蕗(つわぶき)は道標の周囲の他、今日のコースで多く見られます、この時期積雪の多い年もあるようですが今日は全くありません、登山道は良く手入れされ歩きやすい、杉林が続き展望はまったく期待できない、右に大きく曲がると谷から抜け、林床にシダ類が多くなる、9:35 小さな平坦地に到着、浜石岳2.5`坂本1.0`地点で「頂上2500bアジサイ」。

尾根状になってジグザグに登り、沢は眼下から消え、見えなくなっている、まもなく尾根から離れ、トラバース、涸れた沢を横切って、9:45 新しい橋を渡る、「頂上2222b ユリ」 。

左の木々の間から南アルプスの白い峰が見えてくる、この辺り小屋場ノ段だろうが示すものが無く確認不可、橋の無い小さな沢を徒渉、続いて 9:50 二段に組み立てられた立派な橋を越える、谷を抜け、再びトラバース、大きく右折し、続いて左へ曲がり、ジグザグに登ると、富士山がドーンと姿を現す、ここが富士見台

 

富士見台から

 

富士見台から少し下り、登り返し、ガレ場の上に立ち、谷の向こうの山の上に富士山が頭だけを見せている、その先が陣馬山分岐(のろし台分岐)の三差路、まず陣馬山に向かう、平坦な登山道が陣馬山まで続き、右に富士山が見えるけど直ぐにスッポリと深いスギ林に包まれる、分岐から10分ほどで広場に着く、のろし台・陣馬山(標高654b)はさらに200b先の高台にある、歴史が刻まれた石碑が立っているが展望は浜石岳方向が見えるだけである。ここから陣馬山荘を経て下町屋に下るコースがある。

 

陣馬山分岐まで戻る、陣場山は陣場山、陣羽山という表示も有るが、周囲の道標は陣馬山です。

 

陣馬山分岐から薄暗い下り道、鞍部は沢の源頭、左右の山に囲まれた登山道を登ると、明るくなって林道に飛出る、槍野(うつきの)・入山方面に下る道で、車の跡は明瞭、林道を右に進むと高い位置に二つの大きな鉄塔、舗装道路になって少し下ると、浜石岳取付き点に着き、「頂上800b オミナエシ」を見て深い杉林に入る、倒れた木々が多く不気味な所です、続いて「頂上600b ミヤコワスレ」で尾根状になり、「頂上400b センリョウ」と追い続け、ヒノキ林を登れば無線中継所の鉄塔に着く、「頂上200b ツバキ」から駿河湾を望み、林道へと下り、広い林道終点から明るい尾根道を登り切れば浜石岳 (標高:707b)11:10 山頂に飛出る。

 

芝草の広い浜石岳山頂はとても気持ちが良い、360度のパノラマ、駿河湾が広大に広がって美しいが、由比から富士宮を経て大きな富士山が望めるのだが、今日は愛鷹山も見えないほどの雲が大きく広がっている。

 

沼津市は霞み、正面に大きな伊豆半島も霞んでいる、ただ嬉しいことに南アルプスの峰々が甲斐駒ケ岳と北岳から始まって、間ノ岳まで大きく良く見え、赤石岳や聖岳は白い峰を小さく見せている

 

南アルプスの主峰 右端から甲斐駒ケ岳、北岳、間ノ岳と続く、富士山は見えない

 

富士山が見えず誠に残念だが、駿河湾が美しい眺め、地元の人に聞くと、今日のように北岳が良く見える日は少ないそうです

 

登って来た方向とは逆方向へ、鉄塔の横を下ると、青少年野外センター分岐(由比駅からの登山道が登っている)、担沼(たさぬま)・立花・薩捶峠(さったとうげ)へと向う、大きく下降、のんびりムードの尾根道、ただ展望は樹林、薩捶峠までほとんど杉林の中を歩くことなる。

 

再び下ると沢の音、担沼分岐に着く、じめじめしており、担沼(興津方面)へは直進しているが、薩捶峠には左へ向う、送電線の下に出て、前方の高い山を巻くと一瞬富士山が見えるここからの富士山はとても印象的で綺麗です、アット声をだすところです!

 

担沼分岐から薩捶峠に向った高台から

 

この先展望を期待したが、富士山とは逆の方向に曲ってしまい展望は無い、由比駅から登って来た若者達に出会う。ここもピークを巻いてゆく、しばらく続いた平坦な道が荒れて、ここを下ると西山寺分岐(由比駅方向のコース)に到着。

 

12:20 ここから登り返し、薄暗いところで、立花池分岐(浜石岳側分岐)から立花池経由で立花コースもあるが、ここは立花池に寄って行くことにする、今歩いている道は「薩捶峠ハイキングコース」であり、立花池に寄っても薩捶峠ハイキングコースに合流し、薩捶峠側の立花池入口がある。

 

美林の杉林

 

竹が多く混ざる杉林、直ぐに沼が見えるがこれは立花池ではない、おそらく昨日の大雨で作られた沼だろう。ここを抜け緩やかに登って右に曲がり明るくなる。道は問題なく続いている。

 

美しい笹原

 

突然予想しなかった光景が展開し、広い笹原に飛出る、12:35 この先の立花分岐で大きく左折して笹の中を登り、笹原を巻いて、まもなく立花池入口に出る。

 

神秘的な立花池

 

立花池入口に引返し、立花池は寄り道、従って立花とは逆の浜石岳方向へ向う、二分するが左のコースを選ぶ、真っ直ぐ進み、大きく右に曲がって登れば、薩捶峠側の立花池分岐に出て、再び薩捶峠へのハイキングコースに合流する 1250。以後薩捶峠の標識を頼りにする。

 

尾根道を緩やかに登り、背後に富士山が林間にちっと見える、もっと良く見える所があるかと登るがピークを巻いてしまう、立花分岐で通過した笹原の上側を通過、この先で背の高い笹に囲まれる。

 

再び杉林に入り、薩捶峠3.9`地点、ドンドンくだり、深い杉林を登ると送電線の下に出て、下れば承天寺コースが右に分岐 13:10 薩捶峠3.5`。今度は左右両側が笹に覆われた登山道になってくる。

 

両側が笹に囲まれる

背の高い笹を通過竜爪山と真富士山間の富士見岳の近くにはもっと凄い所がある

 

杉林ではない原生林の深い樹林帯に入る、でも道は良く踏まれている。

 

ここの樹林帯は美しい

 

少し下って、平坦になって左側に、美しい駿河湾が見えてくる。

 

木々の間から駿河湾

 

13:25 興津分岐、ここからピークを超えると、急降下。

 

屋外, 空, 山, 木 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

美しい富士山を眺める

 

ガレ場で富士山の姿が大きい、素晴らしい展望です。

 

印象深い竹林

 

続いて太い竹林を通過、見事です、竹林を抜けると眼科に海、ミカン畑を急降下、車道に下る。

 

車道を薩捶峠へ下る

 

薩捶峠は意外と低い所に位置し、車道を下って旧東海道と合流する地点にある、10台程の駐車に公衆トイレ、薩捶峠の撮影ポイントは、ここの駐車場から数b下った遊歩道を数10b興津方向に行った矢倉のところです。

 

薩捶峠 富士山展望の矢倉周辺から

 

 薩捶峠に着いた時は富士山の姿が無く、しばらく待った、すっと現われた富士山は再び雲の中!足元から広がる駿河湾、伊豆半島が大きく、達磨山も良く見える。

 

薩捶峠は興津駅と由比駅の間に有って、興津駅で降り、バスで坂本から陣場山と浜石岳を歩いて来たので、下山は由比駅と決め、歩き出す。

 

興津駅4.0`由比駅3.0`地点、由比駅へ向う、のんびり歩くミカン畑道は農道、ポカポカ陽気でタンポポが咲き誇る、一里塚の道標で旧東海道に出る、倉沢、寺尾と続き、「日本一の桜えび」の看板、西山寺への道路を見送り、陸橋の前に出るところで、浜石岳で見かけた千葉から青春キップでやってきた女性に再開、朝は由比駅から青少年野外センターコースで登ったそうです、下山は薩捶峠経由、私が薩捶峠で昼寝をしている間に通過したようである。

 

由比駅から熱海行きの電車の本数は1時間に4本と多い、静岡方面行きの電車に大勢のハイカーが乗込むとホームはガラガラ、直ぐに熱海行きも到着、意外と込んでいる。

 

富士山の奇麗に見える沼津駅で途中下車し駅弁を購入、この間雲が切れることを期待、益々雲が厚くなり、晴れたら御殿場線経由(車窓からの富士山が美しい)と予定したが、晴れず!熱海行きに飛び乗って、後はのんびりと都心へ向う。

 

*** 由比宿〜興津宿は駿河湾を望み富士山を仰ぎで歩く絶景古道、桜えびやその料理が人気です。歌川広重が見た絶景が眼前に広がる薩捶峠にノンビリと来たいものです!

 

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