御嶽山・乗鞍岳・南アルプスの大展望 恵那山(標高2191b)

 

日程 2005430日 (土)晴れ


 
左:雲海上に御嶽山が雄大                           右:恵那山山頂付近から乗鞍岳を望む

高ボッチ山・鉢伏山を登って、塩尻から国道19号を南下、奈良井・木曾福島と走って、木曾街道、木曾義仲の木曾古道を楽しむ観光客が多く賑わっている。


寝覚の床

中でも「寝覚の床」は一見の価値充分、侵食された岩が複雑に作り出す渓谷美、国道から数分で床まで降り幾つかの岩の上を渡って楽しめる。

そして幾つかの「宿」、奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿・・を通過し中津川市に入る、恵那山入口の道標は無い、「落合沖田」で県道43号に入り神坂峠(みさかとうげ)へ向かう。
 
恵那山は天昭大神降誕の時、胸衣を山の中に埋めたことから山名がついたそうです。今回の恵那山登山の後は、名古屋経由で大台ケ原へ向かうので、中央本線に沿って下り、落合沖田交差点から神坂峠、下山後も落合沖田交差点に戻るコースになった

コース


落合沖田交差点18:30=(0:50)⇒19:20神坂峠 (車中泊)4:50―(0:15)→最初のピーク5:05―(0:10)→二目のピーク5:15―(0:20)→鳥越峠5:35―(0:40)→大判山(標高1696b)6:15―(0:55)→天狗ナギ7:10―(1:10)→尾根分岐8:20―(0:25)→8:45山頂避難小屋8:50―(0:05)→8:55恵那山山頂9:20―(0:40)→尾根分岐10:00―(1:00)→天狗ナギ11:00―(0:20)→大判山11:20―(0:35)→11:55鳥越峠―(1:00)→林道分岐12:55―(0:01)→林道12:56―(0:10)→13:05神坂峠13:35=(0:05)⇒13:40強清水13:50=(0:20)⇒14:10国道19号落合沖田交差点

 

中津川市に入り直ぐ落合沖田交差点を左折のところ、恵那山の案内が無く恵那市まで行って引返すことになる。

国道19号から神坂峠までは迷う所は無い、強清水は清流がコンコンと流れ、トイレが有って一台の車、さらに先に上ると左に広い駐車場(数十台分)、神坂峠らしく無いが暗い上、この先の道が狭い、3台の車が停まっているので静かにブレーキを踏み、ここで夜明けを待つ事にする。

夜明け、さらに車で上へと進むと富士見台登山口が左の角に現れ、神坂峠は100b(神坂峠遺跡迄だろう)と記されている、三差路で一台停まっており、ここが神坂峠(標高1569b)。左方向に10b下った所に5,6台の駐車場、既に3台停まっており車中の人達は仮眠中、静かに停め登山の準備。


夜明け、今日は快晴かな?

4:50 出発です、まずピーク迄戻って、登山道に取付く、良く踏まれた道、ショウジョウバカマが沢山咲いている。まもなく振向くと富士見台・神坂山が良く見えて、回りもそうだが笹に覆われ実に美しい、ただ遠望の山々は雲に覆われ全く見えない。


明るくなると、ガスが出て遠望は無理

小さなピークを越え、下ると左から登山道が合流、富士見台高原ロープウェイで登って神坂峠への林道を経由する人達はこの道を使う。

登り返すと展望の良いピーク、越後駒ヶ岳の枝折峠登山口からのコースの雰囲気に良く似ている所だ。振向くと日の出、雲の上からで日差しも弱い 5:10


下山時に撮したショウジョウバカマ

更に登ると展望台 5:15、左の登山道は周遊して鳥越峠へ、ここは直接鳥越峠に向かう右の登山道を下る、恵那山が大きく見えるが山頂は雲の中。笹が登山道を多い露でズブ濡れ! こんなに下って大丈夫と思うほど高度を下げる。ここにもショウジョウバカマ咲く。樹林に入り込むと笹も無くなって薄暗い。


嬉しい標識、恵那山は標高:2,190bで640bの登りだ!

ここは下り切って、鳥越峠(標高1550b)に到着 5:35。強清水・恵那山・富士見台高原ロープウェイの分岐になっている、神坂峠への途中で、鳥越峠への登山口を車の中から見送っていた。強清水方面林道迄20分、神坂峠迄60分と表記されている。


笹に囲まれ、ここで展望が広がる

ここから右の山の斜面を横切って行く平坦な道、左側の展望が良くとても気持ちの良い所です、不要なピークは避けているのだろう。


ウバナギの崖崩れ

5:50 平坦な道が15分ほど続き、右に登る、5分程で尾根に出る、ウバナギの崖崩れを右に見て吊尾根を登る、強清水からの林道も崩れ地を走っているのが見える。


大判山(標高1696b) スッキリ晴れてきた、、晴れ男か?

若い男性が抜いて行く、シャクナゲが現れる大きな蕾を付け見頃は6月初だろうか、キツイ急坂を登り切ると大判山(標高1696b)6:15コース上一番の展望台。抜いた男性も休憩中、彼は大阪からで昨日は事故で高速が込み大変だったとのこと、名古屋万博の影響は無いようですとの事。

大きく下り登り返す、針葉樹林帯で水平、積雪が現れる。さらに登ってピークから天狗ナギが見えてくる、下って登り返す所から雪の斜面、アイゼンを着ける。


天狗ナギ

天狗ナギ、登山道は何時崩れ落ちるかと不安定な箇所を登って行く。ふと振返ると雲海上に御嶽山が雄大、その右に乗鞍岳と実に美しい。


雲海上に御嶽山が見えてくる

八王子からスポーツカーでやって来た男性が元気に登って行く、数日続く登山計画の為マイペースを保つ。

昨日避難小屋に泊まった男性が下ってくる、昨日は強風で大変だったと言う。この先は深い雪の急登、ご夫婦が下ってくる、「昨日はこの辺りは強風で引返した人が多かった」とのこと。


ここの雪は想像以上である!

直ぐに尾根に出て楽だとの事だが、深い雪で簡単ではない、その上踏み跡は少ない、「昨日登った人が付けた跡」だと言う、「昨日29日は【神坂峠の山開き】で、神坂峠への乗り入れは禁止」、連休第一目を避けた計画は正しく幸運である。

8:20 ようやく尾根分岐である、ここから道はゆるやかでほぼ水平だが、深い雪である、足跡を着実に拾って進む、藪道である、小さな祠は半分雪に埋もれ、二目の祠 恵那山最高峰地点8:35から振向くと白山が雲海に浮かび美しい、昨年は荒島岳から雄大な白山を眺めている。


避難小屋

ようやく避難小屋の裏に出る、大判山で別れた男性が大きな岩の上で展望中、聖岳と上河内岳の間に富士山が小さく・かすかに見えている、カメラには写らない、人の目は素晴らしい。屏風の様に南アルプスが甲斐駒ケ岳から光岳辺りまで全山見えている、塩見岳、荒川三山周辺、光岳周辺、、。

そして乗鞍岳、ただ山頂近くでは御嶽山は林で見えません、広河原や黒井沢方面から登った人は最高峰の祠近くまで足を運びたいものです。避難小屋から数分で恵那山山頂(標高2190b)、広場であるが展望は良くない。


恵那山山頂(標高2190b)の広場

広河原登山口から登ってくる人の方が多いようです。展望の無い山頂から往路を引返す、避難小屋で一人の男性、黒井沢登山口からとの事。広河原・黒井沢・神坂峠の登山口を比較すると短時間登山は広河原、総合点で一番は神坂峠でしょうか。


恵那山からの眺めを楽しむ

避難小屋に戻ると南アルプスは霞んで、見えるのは乗鞍岳のみ、御嶽山の姿はまったく見えなくなっている、やはり山登りは早朝ですね。

 
天狗ナギを上から覗く

改めて天狗ナギを上から覗く、そして鞍部、往路の大判山への登りは辛い、上から眺めるウバナギも険しいものである、鳥越峠の手前水平道で、尾根分岐で会ったご夫婦に再会、この後は富士見台に向かって山小屋に一泊して下山との事。

鳥越峠から樹林を抜けると恵那山が立派に見えてくる、尾根分岐から山頂までの長い稜線が良くわかる、そして美しい裾野を広げている。


恵那山が美しい、登山者を優しく見送る

三差路のピークは大判山に負けない展望、恵那山登山は無理と言う人もここまでは登って来る、恵那山の左に方向に美しい山は大川入山だろうか。


恵那山の最後の眺め、右が大川入山?

神坂峠手前のピークに登らず林道に下る、神坂峠方向から5,6人の登山者「富士見台高原ロープウェイを使って富士見台を登って下山する」との事。神坂峠に戻ると駐車場は埋まり道路脇にも停まっている。ここから強清水間にも駐車場が有り駐車に困る事は無いだろう。


強清水 美味しい!

HP:わたしの天気予報