二ノ滝口から登って長坂道を下山 滝・お花畑・展望素晴らしい!

 出羽富士、秋田富士の美しい円錐の山 鳥海山(標高:2236b)

 

鳥海瑚 御浜から見下ろす

 

 

 標高:2236bは標高:2356bの燧ヶ岳以北で東北の最高峰である、最高峰が新山は1716年大噴火で噴出、1974(昭和49)年に山頂西側で爆発している。

 位置は東北の日本海に面し、日本海の島々、みちのくの名峰の数々、素晴らし展望である。

 高山植物の魅力、登山口から山頂までお花畑に目を奪われる。世界一の多雪、世界一の強風、この残雪に育てられる、チョウカイフスマ・イハブクロ・イワイチョウ・ヒナザクラ・ニッコウキスゲ・ミツガシワ・サワギキョウ・イワギキョウ・・とう探して歩きたい。

イワギキョウ

2010年7月17 〜 18日(土〜日)晴れ 二ノ滝口から鳥海湖を経て新山へ、下山は長坂道 鳥海山

 

 

コース

一日目:一ノ滝駐車場4:40―(0:05)→一ノ滝展望台4:45―(0:15)→ニノ滝5:00―(0:25)→間ノ滝5:25―(0:15)→三ノ滝5:40―(0:15)→ガクエ(額絵)ノ滝5:55―(0:20)→高橋伝喜太小屋跡6:15―(0:20)→森ノ清水6:35―(0:15)→ピーク6:50―(0:30)→7:20喜助平7:25―(0:15)→竜ヶ頭滝7:40―(0:15)→展望台7:55―(0:05)→不動滝展望所8:00―(0:00)→8:00渡渉点8:05―(0:10)→馬ノ背8:15―(0:10)→8:25コブ石8:30―(0:30)→千畳ヶ原取付点9:00―(0:20)→T字分岐(御浜・宿河原)9:20―(0:20)→蛇石流(じゃいしながれ)分岐(万助道入口)9:40―(0:45)→鳥海瑚下の雪渓9:45―(0:35)→10:20鳥海瑚10:25―(0:40)→御田ヶ原分岐11:05―(0:20 八丁坂)→御苗代11:25―(0:10)→七五三掛(しめかけ)11:35―(0:00)→外輪山・千蛇谷コース分岐11:35―(0:45)→12:20千蛇谷雪渓12:35―(0:25)→14:00大物忌神社14:20―(0:20)→14:40新山(標高2236b)山頂15:00―(0:10)→15:10大物忌神社(泊)

二日目:大物忌神社「飯前:ご来光をみに外輪山へ 大物忌神社4:40―(0:30)→5:10七高山手前の稜線5:15―(0:10)→5:25大物忌神社5:55―(0:15)→外輪山稜線6:10―(0:10)→宿河原分岐6:20―(0:50)→外輪山・千蛇谷コース分岐7:10―(0:00)→7:10七五三掛7:20―(0:15)→御田ヶ原分岐7:35―(015)→御田ヶ原7:50―(0:15)→御浜小屋8:05―(0:10)→8:15鳥海瑚分岐が二回続く8:20―(0:10)→大平口・笙ヶ岳分岐8:30―(0:10)→十字路8:40―(0:10)→三峰8:50―(0:05)→8:55二峰9:05―(0:00)→笙ヶ岳(標高1635b)9:05―(0:20)→東・西竜巻辺り9:25―(0:40)→天狗岩見える10:05―(0:10)→刈込終点10:15―(0:10)→天狗岩10:25―(0:02)→マイズルソウ(赤い実)群生地・ガレ場10:27―(0:13)→ガラ場(三叉路)10:40―(0:15)→薄暗い沢(水の音がする)10:55―(0:20)→清流沿いに出る1115―(0:15)→渡戸(わたど)・ 地抜川出合い・万助道は左11:30―(0:05)→三ノ滝・高瀬峡・臂曲(ひじまがり)11:35―(0:20)→スギ林11;55―(0:20)→直進禁止のテープを右に曲がる12:15―(0:40)→林道終点(工事現場 一ノ坂?)12:55―(迷って)→臂曲―(孫さんとドライブ中のご婦人に拾ってもらい助かる)→15:30一ノ滝駐車場

三ノ滝・高瀬峡・臂曲の分岐を臂曲へまっすぐ下ってしまった、ここは三ノ滝だった(この三ノ滝方向は登りになっている!)、せっかく一ノ滝駐車場で頂いた「鳥海山登山マップ」を車に忘れてしまった。
遊佐タクシー:0234-72-3333

 

日本列島梅雨末期の大雨2010/7/16 22:00に、つくば牛久ICから常磐高速に乗り、友部JCTで北関東自動車道、続いて栃木都賀JCTから東北自動車道、0:45 郡山JCTの手前でガソリンを入れる、店員さんが村田JCTまで一時間ですね!それにしても陸奥は遠い!!

約一時間、村田JCTで、1:45 山形自動車道に入る、福島辺りで車は空いたが、ここに入ると山形方向からの反対車線は車が走っているが、こちらはガラガラ状態、寒河江SA 2:20 も空いている、月山瑚PA 2:40 長い月山第一トンネル、続いて短い湯殿山トンネルを過ぎる、無料高速道路実験中の山形自動車道へと入る、最後の料金所を出ても続く高速道路、雲を被った鳥海山が雄大T字路 3:45 を酒田・遊佐方向に左折、すぐ遊佐(ゆざ)への道標で左折、遊佐駅を探し駅近くでR60に右折4:00 道標には一ノ滝とニノ滝が交互に現れた、白井新田4:00 ぐんぐん上ると、赤い鳥居あって、曲がれば大きな一ノ滝駐車場です、綺麗なトイレ、水場も有る。

 

庭に植えている木

自動的に生成された説明 森の中の家

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左:赤い鳥居        右:一ノ滝神社

  

第一日目一ノ滝駐車場から一歩戻り、赤い鳥居をくぐり滝周遊道に入る、階段を下ると一ノ滝神社、もちろん誰一人出会わない。

 

森の中を歩いている

自動的に生成された説明 森の中にある滝

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一ノ滝

 

一ノ滝には展望台まで20bほどの鉄製の階段を下る、昨日の大雨で水量が多く迫力。

 

森の中を歩いている

自動的に生成された説明 森の中を歩いている

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左:右に美しい渓谷       右:ブナが迎えてくれる

 

岩の上にある滝

自動的に生成された説明 岩の上にある滝

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二ノ滝 二筋の別れ均勢の滝で美しい

 

立派な滝めぐるコースが整備、美林が続き、紅葉の頃はきっと賑わうのだろう、まもなくニノ滝で、ここにも神社が建つ、橋を渡りながら見学。

 

森の中にある滝

自動的に生成された説明 森の中にある滝

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二ノ滝の頭へ 見せてくれる

 

屋外, 草, 座る, ストリート が含まれている画像

自動的に生成された説明 森の中の岩

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古道が続く

 

対岸で立派な石段を登る、古道です、巨岩の岩壁にぶつかる、岩に大の字で「⇒」と記されるが、この岩の裏に入らず90度左折、その巨岩の上に回ると、三ノ滝経由鳥海瑚への道標。

 

 岩の上にある滝

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沢筋も道 迫力の渓谷

 

 森の中にある滝

自動的に生成された説明 川の滝

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:厳しい流れを見せてくれる         右:間ノ滝

 

 

まもなく間ノ滝の右に着く、ここから次々と現れる滝には感動しながら進む、道は迷うことは無いが、雨の後の為め水溜りが多く歩きは大変、続いて鉄製の橋、狭霧橋に着く、対岸でカメラを構える男性に出会う、ニノ滝より奥に入るのは今日が初めてとおのこと。

続いて三ノ滝、一、二とこれだけ揃っての滝群を近くで見るのは凄い、続いてガクエノ滝、地図には「額絵ノ滝」と記されている。

 


ガクエノ滝

 

美しいブナ林が続く、太いブナは無い、そしてどの木も根本が奇形している、積雪の深さ重みに耐えた結果だろう、沢から、離れるが常に左眼下に渓谷が見え、大木のナナカマドがそれを覆う、紅葉時もみごとであろう、「森の清水」という地名がる、それと思えるような沢が登山道を横切る。

 

高橋伝喜太小屋跡

 

そんな時「高橋伝喜太小屋跡」が現れる、ブナ林の美しい森に小屋が建っていたのかと思うとロマン感じます!

森の清水はこの先、ようやくブナ林の奥に高い山が見えてくる、天主森辺りだろうか、何れにしても稜線に立つのはまだまだ先のようです。

 


長いブナ林が続く

 

その山から清水が流れ、ブナを成長させる、登山道はゆるい登りが続きます。

 

森の中の岩

自動的に生成された説明 森の中の花

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森の清水

 

 

森の清水らしい、美しい沢を幾つも横切る、そして二本の沢が合流し、清水を流す「森の清水」に到着、この辺りのブナは奇形が特に多い、そして奇形の岩も多く、神秘的な映画に出来るような、いや映画がここを真似たのかも知れない!

涸れ沢のような登山道を登る、ここまで急な登りが無かっただけに辛い、ピークから登った分下る、次々と沢を横切る、最初は一個一個数えたが覚えきれない、ギンリョウソウが沢山群れている、薄暗い所で咲くからユウレイソウと呼ばれる。

今までと違って沢の間隔が短くなり、流れが森の清水というイメージから本格的な沢に!雨の時には面倒な渡渉になるだろう、だらだら登りになって、ブナがカエデ・ナナカマド類へ変わる、水量が多いと渡りにくい沢を飛び越える、いままでのイメージとは違った喜助平、まだ喜助平とかろうじて読める板が転がっている、確かに平らな所、乾いた草に腰を降ろし一休み!

 

森の中にいる鳥

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竜ガ滝

 

再び登り、続いて沢越え、そして左の沢を見ながら悪路を登る、またブナが復活、先ほどからゴウゴウと爆音が聞こえたが、その本体は竜ガ滝、その姿は良く見えない、さらに上に、鎖が二個続くが一本目は短くて使えない、ただ周囲を見回すと一本目は迂回路、コースを開いた人は渡渉点を探し歩いたのだろう、竜を見下ろすが良く見えない、左を見上げると明日通過予定の笙ヶ岳が雪渓を首飾りにして綺麗に見えてくる。

遊佐方向の田園風景は美しい、朝よりずっと天気は回復している、稜線に立つ頃には快晴、梅雨は明けるかもと期待は膨らむ!

 

足元は昨日の雨で流され涸れ沢状態になっている、ここをグイグイ登る、やや平坦になって、よやく尾根に飛び出る、ここで展望台の岩がある、岩の上に立つと鳥海山山頂はまだガスの中です、しかし、笙ヶ岳、二峰、三峰と続く稜線は美しい。鳥海山のすそ野は日本海に流れ出す姿で雄大な展望です。

 

木の枝

自動的に生成された説明 森の中を歩いている

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木々に向こうに大きな流れ 滝の音が凄い 不動沢を遡る

 

ここはチョット短い尾根道、下る、滝の音が凄い、直ぐに不動滝が全容を現す、登山道は滝を最大限美しく見せるように引かれている。

 


不動滝 実に見事 遠望のみ

 

不動滝方向へ下るが、滝は谷底に見え、近づくことはできい、滝を見るなら「二ノ滝口めぐり」で来なければだめだ!

 

森の中にある岩

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渡渉点(月山沢)

そして渡渉点で月山沢を横切る、簡単には飛び越えられない、三度試み、四度目に成功!

渡ってからの登山道が?


貴方ならどの岩を使いますか!

 

? 対岸に渡って一番先に飛び出ている大きな岩に錆びた鎖が残っている、草は伸び放題の急坂、巻機山の割引沢、五十(いか)沢渓谷からヤセ尾根、谷川温泉から中ゴー尾根と匹敵する!だがここは比べて短く、長い坂ではない。

 

足元、いやここは手元にシロバナノクモマニガナ、黄色いクモマニガナも咲いて、ぽっと尾根に飛び出る、ここが馬ノ背、ヤギほどの背中です。左右厳し谷(左:不動沢、右:月山沢)に囲まれる、ただ灌木に囲まれ安全、滝めぐりの疲れと渡渉の心配が一度に出る、山小屋泊まりの予約時に「4時までに来てください!、、」その一言を思い出す、「4時までに行けばよい」のだな、ちょっと余裕が出て、ここで食事!

 

展望は良くなり、酒田市へ流れ出す最上川と日向川、日本海が美しい、昨日の雨で登山道は荒れ歩きにくい、花もだんだん増えてくる、ゴゼンタチバナ、ニッコウキスゲ、イワカガミ、チングルマ、イワイチョウと続き、どうやら千畳ヶ原の末端に着いたようです、右に月山森、左に笙ヶ岳と風景も良い、石畳が現れ、続いて頑固な木道が階段状に上に導いてくれる。鳥海山から左右に続く山々に馬蹄形に囲まれた大草原に一人飛び立つ、贅沢なパノラマを楽しむ、静かな大草原に池塘が散らばり、木道沿いにはトキソウなど珍しい花も咲いている。

 


千畳ヶ原 中間点で振り返る

 

千畳ヶ原中心へ進んでも誰一人見かけない、前方にこんもり盛り上がった山が鍋森、どうやらその奥に鳥海瑚があるのだろう、まもなく、T字分岐、大きな道標が大の字に寝転んでいる、右は月山森越えの河原宿、左は鳥海瑚経由の御浜、左に折れ、下って沢を横切り、ガレ場を登る、下って、美しい湿原が広がる。

 

草, 屋外, 水, 川 が含まれている画像

自動的に生成された説明 岩山の間を流れる川

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左:美しい湿原      右:まだまだ積雪 7月中旬でが!

 

岩山の横の川

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沢沿いを歩く

 

再び木道、今度は沢底を56b渡渉、サンカヨウ、チングルマ、ヒナザクラなど雪解け後直ぐに咲く花が多い、黄色いスミレはミヤマキスミレ。

今度は広い沢に架かる橋を渡る、この辺りの沢は不動沢に流れ込み、遊佐町に恵みを与え日本海に流れ出す、蛇石流分岐、万助道が下っている、ここは仙人平と呼ばれる。

上の残雪から流れ出す水は冷たい、顔を付けて汗を流す、その雪渓を横切って上に出ると御浜からの登山道にぶつかり、そのまま直進すると、東北の美瑚:鳥海瑚の南岸にたどり着く、地元のご婦人に出遭う、彼女は鉾立から登り鳥海瑚の周りのお花、特にニッコウキスゲを見に来たという、明日は地元の海岸でトライアスロンが行われボランテアで忙しく山頂へは行かないそうです、時々笙ヶ岳(明日登る山です)へも足を運ぶのだそうです。

 

 屋外, 草, 男, 水 が含まれている画像

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:美しく神秘的                      右:珍しく一枚

 

遠望だが月山が美しい姿を現す。

 

山の景色

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鳥海瑚の南岸から月山を望む

明日は御浜を通過する予定なので、ここは右折し、御田ヶ原の分岐へ向かう、ごろごろした石の道、扇子森をトラバース、お花畑の連続、右は登って来た千畳ヶ原を一望、とても気分の良いところです。

 

丘の上にある岩

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:流れ込む沢       右:千畳ヶ原を一望

 

のんびり登ると左から大勢の登山者、御田ヶ原の分岐、鉾立から御浜経由の登山者です、一方下山の登山者も多く「昨日は大雨の中を登ったのよ!」、「でも今日の小屋は混むようですよ!昨日は泊り客30人、、」とのことです。

ヨツバシオガマ、チングルマ、ハクサンイチゲ、チョウカイアザイ、ウサギギク、ハクサンシャジン、、八丁坂(河原宿への登りにもあるがこことは別)は石畳を登る、この石畳が終わると残雪、御苗代でチングルマとハクサンイチゲが大群を見せる。

 

丘の上にある岩

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お花畑に囲まれる岩場

 

七五三掛(しめかけ)に出る、ベンチがあり大勢休憩中、この先急な登り、振り向くと飛島(クジラが泳いでいるみたい!)がクッキリ、外輪山コースと千蛇谷雪渓コース分岐、千蛇谷雪渓へと下る、雪渓の淵に着く、道は狭いがお花畑、カラマツソウが綺麗、前後する登山者から歓喜が上がる、迫力満点の光景の上に真っ青な空、足元は真っ白な雪渓。

 

千蛇谷雪渓

 

雪渓、60bほどの幅を横切る、外輪山の内側の迫力、登山道は雪渓の左の道、雪渓の中間地点で雪渓に降り、水場を利用して休憩、飲めないと言う人もいるが、冷たく美味しい水は飲まずにはいられない、時々サーと冷たい風が吹くけど、上空からの太陽光線は強い夏日です。

 

岩山の間を流れる川

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昼飯は岩をテーブルに!

 

次の雪渓横断で岩場に着き、小さな池の淵で昼食、早朝鉾立から登った日帰りの登山者が下ってくる、聞くと朝はこんなに晴れておらず、寒い朝だったと言う。

 

山頂への急坂、お花畑続く、ミヤマキンバイ、イワイチョウ、イワブクロ、イワベンケイ、ヨツバシオガマ、

 


ミヤマキンバイ

 

そろそろ山頂、雪渓を離れるころから気になる女性が二人、知り合いでもないしと、思っていると、突然!サングラスの女性が「何処かでお会いしましたよね!」と声を掛けてくる、「」その女性今日で三回目、前回は金峰山で会っている、その前は谷川岳だ、特に谷川岳の思い出は大きい、荒れた日の夜、肩ノ小屋泊(翌日の晴れを読み始めて肩ノ小屋泊まる)で翌日彼女らは蓬峠へ私は万太郎縦走。

流石に女性達の調査は凄い、小屋の手前の雪渓水場で水くむ、私も二本満タンに、続いて到着のご夫婦も、、後で聞いたが水は有料(女性達の調査には関心)!

大物忌神社、受付を済まし、さっそく新山へ、受付の人に「小屋の前の鳥居を出て右から登って!」と教わる、ここが登山道?凄い岩場を登り、巨岩の間を通過し、こわごわ山頂に立つ、新山(標高2236b)山頂

 


新山から笙ヶ岳

 

小屋の周囲にもお花畑、チョウカイフスマ、イワブクロ、イワギキョウと多く見られます。

 


イワブクロ

 

イワブクロ、細毛が有って可愛い花です、チョウカイフスマはチョウカイアザミ同様頭に鳥海の付く、鳥海山の花、

 

 
左:チョウカイフスマ                   右:イワギキョウ

 

小屋の玄関の岩にチョウカイフスマが立派に咲く、小屋の人に聞くと自然に生えたとのこと、一方チョカイアザミですがトゲはするどく、重そうな花を付けており、蕾の頭は粘液の水分で光っている、甘い蜜を出すのかミツバチが一個の花に埋まって離れない!

15:30 夕食にはまだまだ時間がある、小屋の大きな岩で昼寝、どんどん気温が上昇、17:30 一回目の食事だ、話題は明日の工程ですが、圧倒的に鉾立⇒鳥海瑚⇒外輪山か千蛇谷雪渓⇒新山の往復の人ですアザミ坂⇒心字雪⇒河原宿⇒滝ノ小屋の人は少ないようです、ましてニノ滝口から登る人はもっと少ない

山小屋で先ほど出逢った彼女とその友人は、外輪山経由(行者岳、伏排岳など通過、私の明日は外輪山経由)で明日鉾立へ引返し、翌日19日は月山に登って静岡へ帰るそうです、富士山や南アルプスは近いが沼津からだと、長野・関越自動車道に乗るまでが大変、北陸自動車道に入ってからも新潟までまた遠い、村上で国道7に降り、大変である、高速料金は約1万5千円、それが三連休で1000円は嬉しい。

 


日の入

 

18:40から19:20の間、日の入を楽しむ、日本海に沈む太陽の姿は無理でしたが、神がかりの演出は素晴らしく、この一時を楽しみました。

登りで出会った人が今日は混むぞ!といっていたが隣の人に当る様な混みではない、その上に係の人が早く着いたからと一番良い場所を確保してくれた。

第二日目:日の入のときは風が吹き寒かったが、夜は静かだった、、、

 


日の出に輝く新山山頂

 

ざわざわしない内に4:00ぴったり明かりがつく、ガスで何も見えないが友人を待たせ彼女と、小屋の裏から一番上の七高山(しちこうざん)側の雪渓を登ろうと向かったが踏み跡も無く断念(越年雪になるらしい)、4:30 加わった三人の女性を誘い、小屋から少し下って、二つの雪渓を横切って、急な坂道を四足で登る、七高山の南側に飛び出る、視界ゼロ、三人の記念撮影を写し終えたとたん、ガスは切れ、まず、虫穴から大清水へ下る斜面が美しく現れる、御田ヶ原周辺の池塘が輝く、続いて日本海が見え、外輪山からガスが切れ、新山山頂も良く見える、ただご来光は既に昇ってしまった後、鳥海山自身の姿が日本海上に三角形のシルエットになる「影鳥海」は夢に終わった!

5:25小屋に戻って、5:30一回目:の食事、夕食と同じく到着順にn回目と決まる、特に朝食は早出を考えると一番目が嬉しい。朝食を取らずに出かけた人はいたが、朝食後ではトップのスタートでした。

外輪山経由の彼女らのスタートはまだ準備中、四回目の再開を期待しここでお別れ、なんだか再会するような気がするケド!

5:55 小屋を出る、小屋も前の石段を下り、岩の谷を越える、ここで足をくじけば大変、特に慎重、大きな岩場を通過し、外輪山の内側をトラバース、チョウカイアザミ、イワブクロ、チョウカイフスマ、イワギキョウ、アオノツガザクラ、、が岩にぎっしり咲き誇る、鉄パイプの階段を上がると外輪山に出る、この辺りは危険だが七五三掛まで危ない所はない、ガスに覆われると行き先も足元も良く見えず外輪山全体が危ないが、今日晴れで全く問題は無い!

 

 
新山山頂の独特の姿

 

千蛇谷から吹き上げるガスが山頂を覆う、鉄パイプを使って、行者岳(標高2159b)に向かう尾根道で、新山山頂からガスが切れ雄大な姿が見る、若いカップルと出会う、夜明け前、鉾立から歩いてきたと言う、二人ともニコニコ笑顔でした。

河原宿分岐を通過、前回家内とは滝ノ小屋から河原宿⇒心字雪⇒薊(あざみ)坂経由で登っている、このコースはお花畑の多いコースです、薊坂を見下ろすが心字雪までは見えない、この辺りが伏拝(ふしおがみ)岳だが標識が無く行者岳同様に位置がハッキリしない。

進行方向左はお花畑、ハクサンフウロ、ヨツバシガマ、、次がコバイケイソウの群落、文珠岳(もんじゅだけ)辺りはハイマツの中にハクサンシャクナゲが沢山咲いている。

 


ハイマツ&ハクサンシャクナゲ

 

鉄パイプの階段、シャクナゲは見頃、ナナカマドは千蛇谷に向かって伸び、紅葉時は美しいだろう、見えてきた月山、日本海、そして鳥海瑚

 


鳥海湖が見えだし、千蛇谷を見下ろす、登山者の姿が見える

 

千蛇谷を上から眺めると登山者の姿が見える、怖いくらい美しい光景は凄い。


鳥海瑚 笙ヶ岳に包まれる

 

ここから遠望する鳥海瑚が一番美しい、前回登った薊坂からも綺麗に見えたことを思い出す!

この辺りに急降下の岩場、どんどん登山者が登ってくる、地元の登山者「年に数回の快晴だ!」とのこと。

千蛇谷の分岐、下って七五三掛、昨日と同じ分岐、大勢の登山者が休憩中、続いて御苗代でお花の大群落、御田ヶ原分岐までお花を楽しみながら下る。

 


ハクサンイチゲの大群落 七五三掛から扇子森、御浜の間は途切れないお花畑が続く

 

手元の地図はこの分岐が御田ヶ原と記されている、石畳は続き、左右はハクサンイチゲとチングルマが咲き誇るお花畑、振り向くと山頂に雲がかかる鳥海山、雄大な眺めは素晴らしい、上空は真っ青!

石畳の登り切ると大草原が広がる、ぶらぶら散歩です、ここから御浜まではほぼ水平の登山道です。

 

 
左:御田ヶ原                             右:鳥海湖

 

ピークに御田ヶ原(標高1759b)の道標扇子森(せんすもり)と地図に記されている、鳥海山とは全く違った山容、右に気になる綺麗な山がある、稲倉岳(標高:1554b)かな、前方にはこれから向かう笙ヶ岳(標高:1653b)が美しい。

マルバシモツケ、ハクサンフウロ、、草原に大きな石をばらまいた、そんなのんびりムードの草原です、のんびり下って、人の塊、御浜小屋に着く、最も人気の高い鉾立からのコースがここを通過する、眼下に鳥海瑚がとても綺麗です、鳥ノ海御浜神社を見て先に進む、鳥海瑚へ下るコースを一本、二本と見送る、ニッコウキスゲの大群が続き、鳥海山にかかる雲が切れるのを待つカメラマン、シャッターはそう簡単に切れないかもしれない。

ニッコウキスゲの群落、御浜小屋の混雑は無い、愛宕坂と呼ばれ、ここを通過しても鉾立に通じることを知る人のみ入ってくるらしい、吹浦口と鉾立分岐、素晴らしい鳥海山の眺めとニッコウキスゲの群落が広がる、カメラを抱えた秋田の男性、河原宿から月山森の間のお花畑は一番という、ここもそうだが一般コースからちょっと入った所に隠れた穴場が有る、地元の人と現地での会話は大切ですね!

 


笙ヶ岳に向かう稜線 長坂道

 

分岐から登りになって、次の分岐、右は鉾立へのコース、ここもニッコウキスゲの群落、この後三峰への登り坂、周囲は一面ハクサンイチゲのお花畑、男性に抜かれる、超えると日本海が広大に広がる、こんどは緩やかに下って行く、昨日千畳ヶ原から見上げた雪渓を左に見て進む、今日は千畳ヶ原が一望、歩いた木道がアリの道に見える。

 


笙ヶ岳の池塘

 

ニ峰で休憩、また男性が追い越す、彼らは笙ヶ岳を往復し、御浜に再び戻って行く、最後の鞍部の左右に池塘、高地の池塘はことさら美しく感じます!

 


笙ヶ岳から日本海

 

笙ヶ岳(標高1635b)は通過した三峰、二峰より低いが、鳥海山から下って来て末端のピーク、振り返れば千畳ヶ原から鳥海山が美しい、正面は飛島から最上川までの海岸が美しく、庄内平野が広い、残念ながら月山は姿を見せない。

 


空中を舞うように急坂を下る 万助小屋

 

笙ヶ岳から下る、直ぐに赤い屋根の万助小屋が見え、その上部に綺麗な滝、竜ノ頭滝だろうか?

山頂を離れるときはルートが明確ではなかったが、だんだん明瞭で、迷うことはない、ただ地図に掲載される、東竜巻西竜巻などここだろうくらいしか解らない、日を和らげる日陰もない、ただ、お花畑は続き感激です、ウサギキク、ヒメシャジン、タテヤマリンドウ、ハクサンイチゲ、ニッコウキスゲ、ヨツバシオガマ、

 


あの岩が東竜巻、西竜巻?

 

20分ほど岩場の急斜面を下り切ると、やや傾斜が緩む、イワイチョウが現れ、ちょっと水分が多いのかな、今日は東北地方も梅雨明けだろう、日本海の夏は本当に暑い、草が良く伸び足元が見えず苦労するが、岩の斜面よりは少しは楽です、まだ左下に万助小屋は見える、だが、巨岩で見えんくなる、笑い声が聞こえる、なんと男女二人の登山者「あれが鳥海山?」と聞かれ、さらに「後何時間?」、、吹浦からと言うがどうやら一ノ滝から登ったようです、こちらも「天狗岩は?」、、「うん、有ったよ」と教えてくれる。

 


鳥海山は遠い存在になる

 

岩場で休憩、鳥海山山頂の雲は切れない、再び万助小屋と滝が見えてくる、巨岩を通過、日本海を正面に見て、万助小屋が左を向かないと見えない位置まで下った、そして草ばかりの登山道が灌木帯に囲まれる、まだ下方だが天狗岩らしき岩が飛び出ているのが見える、ちょうど笙ヶ岳から一時間下ったところです。

その直後、刈込された道になる、そして背の高い灌木帯もあって嬉しい、涼しい、足元が楽くになって有りがたい!

足元にはスミレが沢山咲き、いきなり、横に道が!1b入り込んだ所に巨岩が天狗岩です、マイズルソウの真っ赤な実が足元に散らばって現れる、ちょっと小さなガレ場を通過、登山道の中央に大きな岩が座っている、直ぐにガラ場の道標

 


ガラ場

 

ガラ場白井新田との分岐、展望は良い、ここは左折、鳥海山が良く見える、ここまでは刈入れがされているが、渡戸への道に入ると、まったく刈込なし、伸ばし放題!朝ここを登ると朝露でびしょ濡れになる、ヤブ漕ぎが10分ほど続くと、薄暗い沢、水の音がするが見ることはない、この薄暗い沢を横切るとカエデ類の林でヤブは心配ない、そして美しいブナ林に入る。

 


ブナ林に出ればヤブ漕ぎは無い

 

登山道は平坦になり、左に滝の音が聞こえる、足元はブナの落ち葉のジュウタンで疲れを和らげてくれる。

 


まだ手に触れられない清流

 

美しい滝が見え、しばらく渓谷を見ながら下ると、沢の出合頭から水を被る、冷たい水がへそを流れ足元へ、元気が出る

 


渡戸の沢

 

対岸に渡戸の道標万助道の分岐臂曲(ひじまがり)方向に向かう、今度が直進:臂曲、右:高瀬峡、左:三ノ滝の分岐。

 

ここは三ノ滝方向に90度以上左折し登るのが正しい!

 

 

間違えて臂曲へ進んでいしまった 11:45、つまり一ノ坂へ降りたことになる、杉林に11:55なって、大きく右折 12:15

登山道は通行止めのテープ12:25 、ここは大きく右折し、岩場の荒れ道を下る、まもなく林道終点に飛び出る、ここがどうやら一ノ坂

臂曲まで下ってしまう、迷いに迷い、月光川ダムで、お孫さんとドライブ中のおばあちゃんに拾われ、難なく一ノ滝駐車場に運んでもらう、この間、中村のおばあちゃん、金俣のおばあちゃんにはお世話になりました。

道に迷うのは全て自己責任、「NPO法人 遊佐鳥海観光協会」作成の鳥海山登山マップを忘れずに持っていれば、何も起こらなかった訳である。

一ノ滝駐車場 15:30 まで送ってもらい、茨城県土浦市からドライブ中のご夫婦に出会う、15:50 一ノ滝を後にする、羽越本線が通る遊佐に出て、ニュースで関東、東北地方の梅雨明けを知る。

 

帰路は一気に国道7号を南下、新潟県朝日村の道の駅朝日の日帰り温泉に入り休憩、村上市に入ると村上ICが建設中、神林岩船港ICから日本海東北自動車道に乗る、新潟中央JCTから磐越自動車道へ、五泉PAで仮眠、夜明けは磐梯山の後ろから登る日の出を見て、いわきJCTから常磐高速に入ればつくば牛久ICは直ぐである。

 

 

HP:わたしの天気予報