残雪の荒島岳(大野富士)中出コース

荒島岳(標高1523b)  白山が近く、感動!

 

日程 2004429日 (金) 快晴

 

森の向こうに見える山

自動的に生成された説明 雪が降った山の景色

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左:白山は近い                 右:周囲の山々

 

コース

つくば市21:18=(R354)⇒栗橋10:30=(R125)⇒熊谷23:09=(R17140)⇒花園23:41=(R254)⇒佐久1:15=(R142254)⇒松本2:39=(R19158)⇒安房峠(トンネル)3:30=(R158号)⇒高山4:21=(東海北陸自動車道)⇒白鳥5:10=(R158)⇒九頭竜湖5:45=(R158)⇒下唯野(しもゆいの)5:20=(林道)⇒7:00みずごう登山口7:05―(3:30)→10:55荒島岳11:10−(3:00)→13:40みずごう登山口⇒越前大野18:29=(バス)⇒福井19:40=(電車)⇒20:50米原21:00=(電車)⇒23:16東京=(電車)⇒上野23:41=(電車)⇒0:34牛久駅

 

国道158号で大野市へ、下唯野駅入口を左折し、運良く山火事防災を呼びかける人に会って、荒島岳入口を教えてもらう、「すぐ先で小さな看板ですよ!」。小さな案内が建って、(中出集落)左折し林道に入る、ここにも防災案内の若い青年がおり、この先に駐車場が有ると教えてくれる、一台が通れる幅で直ぐに林道は二分する。

 

細い林道が登山道へ、右の道は中継所への道だ。これ以上進むのは止め、ここ駐車場(5,6台スペース)の一番端に車を置き、後から来る人に迷惑にならないことを確認し、歩き出す。7:05 みずごう登山口である。

 

小型トラックと自家用車がそれぞれ2台登って行く、確かに入口から数10bのところが荒れ、その先はどうにか車が走れる道だ、10分程行くと2台の小型トラックが止まっていて、山菜採りの人達だった、聞くと林道は先が長いというが、このコースは中出コースで、地元の小学生が毎年登山を行っているコースだと教えてくれる。

 

森の中の花

自動的に生成された説明 花が咲いている植物

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足元の迎える花達

 

道端にはスミレが多く咲き、ミヤマキケマンも咲いている。まもなく荒島岳山道入口の道標が建って登山道に入る、7:25 1回、2回と林道を横切って、3回目で振り返ると大野市が見え、今度は10分ほど杉林を登る、足元にはスミレやネコノメソウ等お花の多いところだ。

林道を横切るのが4回目からはブナ林で美しいところ、ニリンソウ、ミヤマキケマン、ミヤマカタバミが多くなる、ことにミヤマカタバミは群生し可憐な花で下山時には開くのが楽しみだ。

 

雪の積もった山の中を歩いている人

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雄大な白山

 

登山道は涸れた沢のような道でだんだん直進になって傾斜を増す、この辺にはニリンソウは無くなり、ミヤマカタバミのみになる。8:00木々の間から雪化粧の山が見える、部子山(へこやま)である。

大きな昆虫アミを持った男性が登って来る、虫を採るのだそうだ。聞くと茨城県(私の地元)の筑波山や八溝山にも登っていると言う。

 

8:30 右が開け山の斜面を横切って行く、部子山と銀杏峰(げなんぽ)が実に美しい、彼に聞くと、部子山は山頂直下徒歩10分の所まで車で行けるそうで、その手前には牧場があって白山と荒島岳が良く見えるとのことです。

 

植林の杉林を横切って大きくカーブし稜線に出ると一段と部子山と銀杏峰が良く見える、右には大日山・鈴ヶ岳を遠望する、再び雑木林に入り林道が登山道で終わっている。細い木々が密集する林を緩やかに行くと今度は山の左斜面の道になって、左に雄大な白山が見えてくる。

 

足元には残雪が現れ、雪に押しつぶされた木々があって歩き難い、傾斜も増し登山道にも残雪があってアイゼンを着ける、人の足跡が無く、最近この道を通過した人はいないようだ。残雪がなくなると山の右斜面に出る、部子山が一段と美しく見える、足元は細い木の根があって滑り易い。

 

9:10 小荒島へ登る分岐、登って見る、急だが1分は掛からないで大展望である荒島岳がでっかく見え大野富士の呼び名がピッタリである、経ヶ岳、赤兎山、白山、別山の峰々の素晴らしい、特に経ヶ岳が大きく印象的である。

小荒島山頂は展望を遮るものも無く360度の展望台である、シャクナゲ平からの荒島岳も迫力があって良いのですが、シャクナゲ平から往復約30分程です。勝原スキー場から登った場合も寄った方が良い。

 

登山道に戻って、今度は美しいブナ林、残雪が多く深く登山道を隠し、足跡も無い、道を探し、不明なところは出来るだけ尾根を歩くようにして登り続ける、時々道現れほっとする。ブナ林越に眺める展望は経ヶ岳(標高1625b)の鋭い峰が美しい

 

山の景色

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白山

 

9:40 シャクナゲ平到着、ここに来てようやく人の気配がし賑やかになる。荒島岳は目の前である、雪解けの道を下る、佐間コースの分岐があって、すぐ荒島岳との鞍部、ここからは白山連峰の眺めを楽しみながら急登する、「もちが壁

昨夜降った雪が樹氷になって、その樹氷が解けて足元に氷砂糖状になって落ちている。木の階段が整備され滑らずに登れる、『また来ておくんねせい ISHI山の会』の看板が可笑しい。

地元の女性二人連れ、年に数回登ると言う、2週間前にも登ったという「あれが経ヶ岳、赤兎山、白山(大汝峰、剣ヶ峰、御前山)、別山」と詳しく説明してくれる、東京での生活中に筑波山に登っている女性が「男体山と女体山があるのよね!」と懐かしそうに笑顔で話してくれる。

 

雪が降った山の景色

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足元は雪   一段と美しい白山

 

積雪は一段と深くなり、稜線はやせ尾根で展望を遮る物が無く、素晴らしい景色が展開する、左上に山頂が見えてくる、雪が無いと楽に登れるのだが、急な斜面を忠実に残った足跡を踏んで登りきる。

ようやく祠(荒島大権現)が置かれた荒島岳山頂10:55に着く。360度の大パノラマ、雪化粧の白山連峰に手前の緑の山々が相まって素晴らしい風景である。登って来た小荒島の向こうに大野市が広がっている。

雪が積もっている山

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荒島岳山頂は雪化粧で待っている

強い冷たい風が吹きつける、登山者は少しでも風を避け、お弁当を広げる、大展望を見ながらのおにぎりはここでしか味わえない美味しさである。

下山開始11:00、快晴で雪が融け、足元はぬかっている、山頂に登山者がどんどんと増えてきた。

シャクナゲ平 11:55 に下ると山頂とは大違いの暖かさ!中出コースの足跡は一人増えただけ、ブナ林をのんびり下ってちょっと登ると小荒島分岐12:16 を過ぎ、林道終点出合を過ぎ、植林地を過ぎる辺りで登りには気が付かなかった、アズマイチゲが沢山咲き、谷沿いに入ると今度は日が当たってミヤマカタバミが立派に花を広げ美しい。

林道を数回横切って、登山道の道標 13:25 から林道歩きで駐車場へ、13:40 山菜採りご夫婦、思ったほどの収穫は無かったようだが、笑顔は美しい。

屋外, 草, 座る, 積み重ね が含まれている画像

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アズマイチゲ(東一華) キンポウゲ科  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部子山(へこさん、標高1464b)

荒島岳の中出コースを使って登ると左に見えてくる、銀杏峰(げなんぽ)と並び福井県の自慢の山だそうだ
虫を採りに来た男性の話ですと、部子山山頂へ徒歩10分程の所まで車で行け、山頂からの展望は素晴らしいと言う。確かに、部子山からは白山の右手前に荒島岳が見えて想像しただけでも美しい光景であろう。

2004718日福井で豪雨】

足羽(あすわ)川が崩壊、この川は荒島岳、能郷白山、部子山から流れでる水が集中する所です。大野市、福井市美山町はとっても美しい田園でした、越美北線と足羽川の風景も目に浮びます。九頭竜川のえちぜん鉄道の方はニュースになっていませんが、こちらも心配ですね。

 

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