真冬の姿 赤城山 

日程 200624日(土) 吹雪   前橋地方は快晴なのに大沼は吹雪


雪雲に覆われる赤城山 最南端の外輪山 鍋割山の勇姿
畜産試験所交差点から

 つくば市発2:40、国道294号で下館市へ、3:30。国道50号に入り前橋市5:15到着。国道50号で前橋市内に入ると赤城山の道標、後は赤城山の道標を追って行く、やがて赤城道路に入り、赤城大鳥居を通過、国道353号に交差、畜産試験所交差点、ここは左折。300bほど渋川市方向に走ると、富士見温泉バス停(ふれあい館)に着く。5:30 門を入ってすぐ大きな駐車場、手前には第二駐車場もある。

 雪山を歩く、準備を整え、バスを待つ。定刻6:15私一人を乗せ出発。まだ真っ暗、前橋市から関東平野が少しずつ赤く染まって夜明けは近い。

 大河原バス停を過ぎると道路は雪道、箕輪(みのわ)バス停は深い雪に埋まり、吹雪になってきた、富士見温泉ではまったく考えられない光景、展望台下バス停、この辺りが道路のピークで、下り坂、バスは慎重に下る、道路は除雪車が早朝から働く、どの駐車場も除雪されている。

 赤城山ビジターセンター 7:00着、「雪、止みますか?」「今日は、、止まないですよ」と運転手さん、大雪になっても予定通り運行すると言う。

  富士見温泉発「6:15(土日のみ),9:50,13:50,16:15」で赤城山ビジターセンター発は「7:15(土日のみ),10:50,14:45,17:10」で10分程休憩し引き返すダイヤに組まれている。富士見温泉・赤城山ビジターセンターには充分な駐車場が有って、便利だ。

 アイゼンを付け、覚満渕入口へ、新雪約1b、 覚満渕の縁まで深い雪、縁に着くと木道上は堅く踏まれた上に約30aの積雪、歩くには問題は無いが、何度か足が二本の木道間に落ち腰まで埋まる。渕の一番奥に着き、鳥居峠に抜ける登山道を探すが見付からない。


雪に埋まった 覚満渕

  吹雪が襲う、ここは引き返す。歩いてきた足跡が消えている。赤城山ビジターセンターへ方向に向くと吹雪は大沼方向から吹き、歩行困難。どうにかバス停に戻るが7:15発のバスは既に姿は無い。

今日は積雪の状態を見て、小沼(この)経由で地蔵岳―展望台下―鈴ヶ岳方面か、鍋割山方面へ歩いてみようとやって来た。除雪車が働いている、ビジターセンターは開かず、とぼとぼと吹雪の中を大沼(おの)へ向う、美しい樹林は雪化粧で綺麗だ。駒ケ岳登山口の駐車場周辺のお店は開いておらず、入れる建物は公衆トイレだけ。

トイレで雪を払い外へ、車は数10台、ワカサギ釣を楽しむ人達だ、大洞(だいどう)、大沼へ、名月館他数軒が営業、ワカサギ釣の客に道具一式を貸し出している。大沼の湖岸にも数10台が停まっている、湖面は厚さ約1bの氷が張って、その上は真っ白な雪。



ワカサギ釣のテント

赤城山の小沼の風物詩「ワカサギ釣り」:カタツムリの格好のテント、日が当るとポカポカハウスだが、今日は吹雪! 「釣り糸をたらす穴」は、ワインの栓抜きの王様といった感じのドリルで直径15a程を開ける、もちろん自分で開ける。今日の氷の厚さ1bだから重労働かも。 この冬は20051229日から結氷して解禁、211日はワカサギ釣り大会、注意点は火鉢の炭で二酸化中毒にならない事だそうです。やっぱりワカサギ釣りは厚い氷の上からが最高! 多い人で200匹以上を釣り上げると言う。

一人の若者に「釣れますか?」「二匹です、、」


写真を!と言うと開けて見せてくれる まだ2匹

名月館に飛び込む、奥様が笑顔で迎えてくれる。ご主人、奥様、息子さんの三人で朝4時から営業とのこと、8時ようやく暇になって、暖かいうどんを作ってもらう。

ご主人の話ですと、忙しいのは2,6,8月。赤城山の美しい時期はツツジの咲く頃で、ヤシオツツジが見事だと言う、シャクナゲは鈴ヶ岳周辺、息子さんが「鈴ヶ岳のシャクナゲは木が茂って花は少ない、赤城山北側の赤城水源の森にも多い」と説明してくれる。

村長(富士見町?)が撮影したと言う「大沼と赤城山の写真」を見ながら、大沼や小沼のお話、大沼の綺麗な水自慢、小沼は水田の為に稲作時には大間々町へ流すのだとい言うお話。奥さんは「ここの冬は地獄よ!」と言うが笑顔だ、30年以上ここに住み赤城山のさまざまな出来事をご存知である。

ご主人に「今日は待っても晴れないですよね」と訪ねると「今日は晴れない、明日は良いよ」と言う、次のビジターセンター発のバスは10:50までない。前橋方面に下るので送ってくれると言う、喜んでお願いする。

奥さんと息子さんに送られ、雪道を下る、雪道には慣れた運転、相手の車をさかんい気遣う、常にロープとスコップは用意、何度も事故を見ており、常に滑るものと思って運転に心がけると言う。バスで登った時に比べ積雪は多くなっている。

展望台下バス停から新坂平バス停を過ぎると明るくなって箕輪バス停では日が差し込む。箕輪バス停は5,6人の登山者が準備中、大沼周辺は吹雪でもこの辺りは日が差し込む、赤城山独特の気象変化だそうだ、5月下旬から6月初旬には荒山と鍋割山を結ぶ尾根はツツジの名所とご主人。大河原まで下ると今朝の雪のみ、畜産試験所の交差点はまったく雪の気配なし、ここでご主人と別れる。

名月館 027-287-8127 赤城山大洞湖畔 富士見町
翌日5日お礼の電話を入れると、釣り人で大賑わい、
「天候は昨日と同じ大荒れで大変」だとのこと、ここつくば市は快晴の青空

交差点から富士見温泉に向う、鍋割山は雪雲の中からその勇姿を見せてくれるが、赤城山の最高峰の黒檜山辺りは黒々とした雲の中。富士見町と言うから富士山を探すが見えない、榛名山や浅間山が見え、関東の山々も良く見える、関東平野は快晴である。

国道50号と353号の間は赤城山の長い裾野、展望が良く、特に浅間山が真っ白で印象的だ、国道50号に下って東北自動車道佐野IC近くの三毳山に立寄る、園内のロウバイはまだつぼみで、今年は寒波が続き開花が遅れているらしい。

結城市から下妻市へ南下、国道4号と294号間の街道からの筑波山は美しい、


       
立春の日 筑波山

つくば市に入ると男体山と女体山が双耳に見えますが、ここ結城市と下妻市間では一峰の姿です。

今日は、この時期に赤城山を初めて訪れ、登山の為の基礎知識が解ってきた。同じ外輪山でも黒檜山と鍋割山の環境の大きな違い。北側に谷川岳、武尊山、日光連山、皇海山などが有っても雪雲は赤城山までやってくる。赤城山の天候は前橋周辺ではなく水上、谷川の天候、従がって新潟や長野県の天気予報を充分チェックして望みたいものである。近い内にリベンジしたいものである。

HP:わたしの天気予報