南海高野線で行く:真夏でも冷気が漂う弘法大師ゆかりの高野三山

魔尼山(まにさん 標高:1004b)楊柳山(ようりゅうざん 標高:1009b)転軸山(てんじくさん 標高:915b)

 

 

最後のピーク:転軸山へ、

 

 

 ガイドブックによると弘法大師・空海が開いた真言密教の総本山、広く知られた高野山。この周りに魔尼山、楊柳山、転軸山の高野三山、ここを歩きます。

 険しい道も少なく、積雪の美しい冬季に多くの人が歩くそうです、その為か今日は歩く人が少ない。

 

 九度山駅から高野山町石道を歩くコースがある。九度山駅→慈尊院→雨引山→子安地蔵堂→笠木峠→矢立→休憩小屋→大門・千手院橋⇒高野山駅

で、弘法大師が歩いた石仏の道だそうです。慈尊院(じそういん)は女人高野と呼ばれ、高野山は女人禁止だったのを、大師がご母公のために建立したもので国宝です。高野三山より人気が高いかも? 

 

 高野六木:マツ、スギ、ヒノキ、モミ、ツガ、高野マキ 伐採が禁じられて、見事な森林が広がる。

 

 

 

 

 

 

 

2011年6月5(日)晴れ 奥の院の背後を囲む高野三山:魔尼山、楊柳山、転軸山

コース

京橋駅7:15=(京阪電車)⇒淀屋橋駅=(大阪市営地下鉄御堂筋線)⇒7:40なんば駅7:45=(南海高野線)⇒8:40橋本駅9:08=(南海高野線)⇒9:50極楽橋駅9:55=(南海ケーブル)⇒10:00高野山駅10:10=(南海りんかんバス)⇒奥ノ院バス停10:20―(0:10)→奥ノ院10:30―(0:05)→奥ノ院の裏門10:35―(0:05)→魔尼山分岐10:40―(0:05)→魔尼山登山口10:45―(0:15)→魔尼峠11:00―(0:15)→魔尼山(標高1004b)11:15―(0:20)→黒河峠11:35―(0:10)→楊柳山(標高1009b)11:45―(0:20)→子継地蔵12:05―(0:25)→転軸山登山口12:30―(0:15)→転軸山(標高915b)12:45―(0:10)→転軸山と森林公園分岐12:55―(0:05)→転軸山登山口1300―(0:05)→高野山森林公園13:05―(0:20)→高野町役場13:25―(観光)→13:40金剛峯寺前バス停14:11=(南海りんかんバス)⇒14:20高野山駅14:40=(南海ケーブル)⇒14:50極楽橋駅14:50=(南海高野線:なんば行急行)⇒16:40なんば駅⇒淀屋橋駅⇒京橋駅

徒歩 23,652

 

高野山1Dayチケットを京阪京橋駅でポケットに入れ、なんば駅へ、南海電車ホームで駅員に聞くと、8:00発が高野山駅行き特急、特急だとポケットのチケット+特急料金が必要になる、出発の速い7:45発の橋本駅行きに乗る、気になる登山姿の女性が河内長野駅で降りてゆく、左の車窓に高い山々が見え、金剛山・大和葛城山だ、右には岩湧山・三石山だ、彼女は金剛山に行かれたのだろうか?

8:40橋本駅に着く、後からの特急が先行し、8:459:08橋本駅発の電車が入線、なんばからの電車を一台待つ、乗り移る乗客は登山姿であっと言う間に満席、ここから極楽橋まで約1時間であり、一本早い電車で橋本駅に着いた私達は正解。

南海高野線橋本駅を出てから九度山駅で5,6人の登山者が降りる、高野山町石道を歩かれる人達だろう。

登山電車の車窓は素晴らしい、標高:92bの橋本駅から767bの極楽橋まで一気に登る、極楽橋駅からは南海ケーブルが傾斜を一気に登る、乗客全員が南海りんかんバスへ、満席、隣の人に聞くと「大阪あるけ会」の皆さんで高野三山を歩くとのこと!同じです。

彼女らは奥ノ院入口バス停で降り大杉の参道を歩くらしい、天気予報は午後から雨というので少しでも早めに登山口に着きたいので、終点の奥ノ院前バス停まで乗ります、ここからは歩きです、バス停の先で左折し、ひたすら真っ直ぐ参道を歩き奥ノ院へ向かう。


奥ノ院参道

 

奥ノ院参道には戦国諸大名の墓が並んでいる、案内は登山者向けでは無く参拝者向け、奥ノ院の境内に入る、社務所で道を訪ねると親切に「山に登るのですか、、」と裏門を教えてくれる、登山者の案内はとても親切です。

 


裏門

 

裏門をくぐり、左に進むとまもなく魔尼山の道標がある、立派(以後この案内板が導いてくれる)なものです。

 


立派な道標 冬季でも安心

 

広い道林道が続き、静かな道、とても奥ノ院から近い所とは思えないほどです、やがて魔尼山への登山口があり、林道から離れ左の細い道に入り、立派な木製の橋を渡る、樹林にスッポリ覆われた道は高野山の雰囲気であり気持ちが落ち着きます。

 


のんびりと魔尼峠へ

 

右に大きく曲がり、左に大きく曲がると魔尼峠(まにとうげ)です。古木が多く茂り、高野三山の雰囲気の登山道です。

 


魔尼峠は尾根道の始まり

 

尾根状になり道標に従って大木のモミなどの原生林の茂なかを登り続けると、左に曲がり右に登り切ると、魔尼山山頂。標高:1,000bも有るのに樹林に囲まれ展望は無い、小さな神社が祀られている。

ちょっと下って、ヒノキ林になり、平坦な道が続く、とても明るく、楽しい尾根道歩きが続き、上下を繰り返し大きく下ると東魔尼山黒河峠(くろことうげ)。

二回小さく登りを繰り返し、急な登りです、丸太と根の椅子で一休みし、登り切ると三回目の登りのピークが楊柳山山頂 。

 


楊柳山

 

この山頂にも神社が祭られている、広場があって休憩には良いが、右の方向に下る。

三回登った分を下り、杉林が続き展望は無く、つまらない所です、数回ピークを上下すると、大きく下るようになって子継峠(こつぎとうげ)に降り立つ。

四差路だが左折し、どんどん下る、下り続けるので心配になるほど、平坦になって沢沿いを歩き続けると、数回三本杉分岐が立っている、湿地帯があり、短い木道、ようやく周囲が開けるが、左に川を見ながら進み、三本杉の分岐をまた見送ると、ようやく、林道に出合う、ここも道標(車道分岐)に従って右折すると、転軸山への入口がある、木の根の張った急坂を登り切ると、一転して美しい樹林に囲まれた登山道になる。

 

 
転軸山への急な登り、美林に囲まれる

 

難なく転軸山山頂で三山最後のピークです、展望は全くない。

この山頂にも神社が祭られ、左の道は奥ノ院方向、右は女人堂であり、右の道を急降下して広場の三叉路を左折し、シャクナゲの茂みを見てどんどん下ると、柵に囲まれた池に出る、転軸山の登山口になっている。

ここから道標に従って民家の間を抜け、広い道路に出て再び道標に従い左折、広い駐車場があるがここは見送って右方向に登る、ピークから下りT字路になり下山なので右折?

だが見ると上側に道路が有り、車が多く走っており、左折し直ぐ右の道で道路へ移動すると、清掃中の人々に女人堂への道を訪ねると「ここを右に登り、どんどん行くと高野町役場が有る」とのこと、小雨が落ちてきた。

20分ほど道路を歩くと、ピークを過ぎ高野町役場の前に出る、観光客が見え、観光客に変身して、周囲を観光。

 

  
左:金剛峯寺                    右:大伽藍への歩道

 

まだ早い時間だが小雨でもあり、金剛峯寺前バス停のモミジの木の下でバスを待つ、バスは女人堂の前を通過し、バス専用道路に入ると奥深い樹林に囲まれ、高野山駅はすぐです、ケーブルは満席で、一気に下界へ、極楽橋では、なんば行の急行が待っている。


車窓から

 

車窓を楽しみながら橋本駅へ、林間田園都市駅を通過、河内長野駅まで山々の展望が広がる、次に訪れるときは金剛山、、、の思いで大阪へ。

 

HP:わたしの天気予報